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最低男子と最高女子  作者: 猫背
27/65

27話

久しぶりのドフリーな休日。

超ヒマになってやる事無いなー、と思ってたのでミュウちゃんにまぁまぁ前にした約束を実行しようとした。

連絡すると、肉を持てる分だけありったけもってこいと言われた。外食じゃないの?


テキトーに買い物して指定されたお家へゴー。

着いた家はちょっと大きめの一軒家。6人家族らしいのでいい感じですな。早速ピンポン。


「………あぁぁぁい!!」超走りながら来たんですけど。

「誰だぁ!!……ご、ごめんなさいぃ」

「あ、ああ、あぁ……」

誰かと思ったら知らん子。多分前にミュウちゃんが言ってた双子の兄弟だな。確か5歳。


「ね、ねぇねーー!!悪魔!!悪魔きた!!」

「ねーちんねーちん!!王子さま!!王子さまきた!!」

なんで真逆。男女でそんな見え方変わる?


「へーへー。来たなデ……多くね?」

「多分20人前くらい」

「いや余るっつの」

「俺1人で食えるから大丈夫」

「キモっ!!」

ガチのドン引きやめろ。先にお嬢さんを食っちゃうぞ。


家に入れてもらうと家族勢揃いらしかった。

新聞を睨んでこっちを1ミリも見ない親父さん。

俺を見て目を光らせてるミュウママ。

テレビと俺を交互にチラ見するお兄さん。

俺をお兄さんに隠れてるつもりでガン見する双子ちゃん。

ちょっと空気重いんですけど。なん?


「ほれデコ、これが親父」

「父親にこれとはなんだ!いつも通りパパと呼びなさい!」

「うわぁ!!うるさい!!これが兄貴!」

「どうも、にぃにです」

「や、やめろ!!」

ヤバイ、ミュウちゃんドチャクソかわいい。顔真っ赤っかやんけ。


「初めまして、美優のママです。あなたが春君?美優がいつも話してる通りかっこいいわねぇ」

「あ、いや、違くて、あの、ちょ、んぅ〜!」

「はぁはぁ、ミュウちゃんかわいいよミュウちゃ痛!!待った!痛っ!ちょ!痛いって!」

「ねぇね!バトルごっこ!?ゆきもやる!」

「ねーちん!遊ぶの!?ゆなもやる!」

「痛っ!!待った!!ちょ!!ふんぬ!!」

「ひゃあ!!や、下ろせ!バカ!スケベ!」

ミュウちゃんの殴る蹴るが痛いから肩に担いで緊急回避。チビ共は平気だから放置。


暴れるミュウちゃんを落ち着かせ、とりあえず食卓に全員集合。昼飯を俺の買ってきたもんですませる予定だったらしい。家族公認じゃね!?


「パパさん、一杯どうぞ」

「………おう。お前も飲め」

「いや俺高校生なんで」

「飲めねぇのか?そんな奴に美優は「いただきます!!」おう」

「親父、さすがにダメだって」

「そうよ。未来のお婿さんに何かあったら大変じゃない」

「ち、違う!デコは彼女いるから!」

「あ?そうなのか?」

「ただの形式上です。俺は本気で美優さんを愛しています」

「相手は真子」

「テメェ真子ちゃんを泣かせる気かぁ!?あぁ!?」

「ちょっと美優さん話し合おっか」

「親父はいつもの3人がお気に入りなんだよ」

なるほど。勢いがハンパねぇもんな。ころされるかも。


「まぁその話は置いといて。ご飯にしましょ」

「春君、お肉ありがとう。いつも妹が世話になってるのにな」

「違う。世話してやってる。ありがたく思え」

「こら美優!その口の聞き方はなんだ!いつも通りにしなさい!」

「ふ、ふざけんな!」

「ゆき、ゆな、いつものねぇねどんなん?」

「ねぇねはね!パ「ユウキ!」うわ!ねぇねおこだ!」

「ねーちんいっつもはるちんの「ぎゃあ!ユウナダメ!」んむぅ!むぅ!むぅ!」

この様子だとかなり普段は猫被ってるようですね。ふへへへ。


「3人とも暴れないの。お客様の前なんだから」

「いいの!デコはただの小間使いだし!」

「はっはっは。美優、おいで。痛!!」

「美優、足はやめなさい。行儀悪いよ」

「兄貴うっさい!」

「ほら、焼けたわよ。皆食べなさい」

「いただきまーーす!!」

「うまうま」

「春君ありがとう。いただきます」

「………食材はどうしたんだ?」

「買ってきました」

「後で払う。すまんな」

「いえ大丈夫です。代わりに美優さんを「やらんからな!」……抱きます」

「表でろ!!」「しね!!」

ミュウちゃんかわいい。あれ?拒否されてないよね?オッケー?睨まないで。


足立家の男はかなり食う人達のようで、半分程かすぐに無くなった。まぁ俺も結構食ってる。

ミュウちゃんとチビ達は勢いはすごいが量はめっちゃ少ない。うん。ぐぅかわ。


「ごちそうさまでした!はるにぃあそぼ!」

「ごちそうさまでした!はるちんあそぼ!」

「まだ食べてるからダメよ?ねぇねに遊んでもらってね?食べたでしょ?」

「いや、まぁ、食ったけど、変なこと言うなよ!絶対だぞ!」

「言わん。片付けて早く行きなさい」

「チッ、食った!チビ共行くぞ」

「うわ〜い!」

「うひょ〜!」

元気だねぇ。俺なら寝ちゃうよ。


「母さん、洗い物」

「はい」

さりげなくミュウママを遠ざけるパパさん。男3人で肉食ってる絵面って辛いな。


「春君、君は美優の事をどう思っているんだ」

「嫁にほしいです」

「……………いや、真子ちゃんがいるんだろ?」

「なら別れます」

「は?いや、おい」

というわけで電話。

プル『はいもしもしあなたの妻です。ご用件は子作「今他所行ってるからな」は、はい』

危ねぇ。ミュウパパに失態を見せかけた。あいつここ来れなくなんぞ。


「要件なんだけど。美優と付き合うから別れよう」

『嫌です』

「えー。じゃあ美優と結婚するから別れよう」

『嫌です』

「ならこうしよう。真子とは付き合う。んで、美優といずれ結婚。どう?」

『嫌です』

「よし、なら真子と結婚、美優と付き合う。これなら文句ないだろ」

『……………嫌です』

ちょっと渋ったな。嫁枠を空ければワンチャン!

「なら真子が嫁、美優が愛人でどうだ!」

『だが断る!』プツっ。

だめかー。次はもうちょい離すか。


「すみません。真子がダメとの事なんで、コソッと付き合う方向でお願いします」

「良いわけあるか!!」

「美優の言ってた通りの人だね、君は」

「ミュウちゃんはなんて言ってました?お兄さんと仲良いんでしたっけ」

「うちは全員仲が良いよ。特に美優は我が家のアイドルだ」

それわかる。可愛がられてるし下の子に慕われてる。そして俺もでぇれすっきゃで。


「美優は君をとても気に入っているよ。いつも笑顔で君の話をするし、茶化すと顔を赤くしながら怒るけど嬉しそうだからね」

「ちょっと求婚してきます」

「お前にはやらん!!」

「なら俺をあげます」

「いらん!!」

「それは美優次第じゃないか?」

「お前は黙ってなさい!!」

ふっふっふ。パパさん焦ってるな。もうワンプッシュや!


「ところで君は美優のどこを気に入ったんだ?正直君の彼女の方が魅力的だし、美優はちょっとやんちゃな子だし」

「俺は美優の全部が好きです。パパさんの真似して眉毛剃ったり、険しい顔とか口調とか態度とか真似してる感じも好きだし、ママさんの真似して家事とか頑張ってるし、お兄さんの真似していいお姉ちゃんしてるのも好きです。照れ隠しで殴ったりしてくるところもかわいいし、素直になるのが恥ずかしくて顔を赤くしてるのもかわいい。構ってほしくて蹴ったり揺すったりくっついてくるのもマジ最高。寝てる俺のデコにちゅうしてきたり、手を握ってきたり、抱きついてきたりした時は本気で◯起しました」

「最後のはいらないよね」

「失礼」

熱く語り過ぎてつい出てしまったか。明鏡止水。


「………君本当に真子ちゃんと付き合っているのか?」

「まぁ一応」

「ふむ、勿体無い。美優には手に余る男なのに」

「ん?ユウト、こいつを知っているのか?

「ああ、俺の会社の代表の息子だよ」

「え?母さんとこの社員さん?お兄さんが?」

「そうだよ。今後ともよろしく」

「あぁ、こちらこそよろしくお願いします」

「あらすごい!イケメンで、高身長、性格も良いし将来安泰。うちに来てくれれば最高じゃない」

「だ、だが、他に女を作る奴だぞ!」

「別れてきます」

「平気で女を捨てる奴を信じるか!美優はやらんぞ!」

くっ、あと一歩なのに!


「それにこいつはかなりのワルなんだろ!ダメだダメだ!」

「お父さんだって昔は悪かったんでしょ?なら良いでしょ」

「こいつは俺と比較出来ないワルだろ!ユウヤの話を忘れたか!?」

「誰です?」

「美優の従兄弟の子。大事件だったわよね」

チッ、ここで大乱◯の話出してきたか。もう本当ごめんなさい。


もはや話を聞くことも無くめっちゃ言いたい放題のパパさん。なのでお兄さんと残った肉を食い尽くした。ごっそさん。


「そろそろ美優と交代してくる」

「私はまた洗い物してくるわね。がんばって」

「何を頑張れなんだ!?そいつに言う言葉じゃないだろ!」

火に油ですね。勘弁。


「おいデコ、何聞いた?言え」

「ミュウちゃんが毎晩俺のTシャツを「それは真子だろ」待ち受け見てニヤニ「うぉい!!言ったやつ誰だ!!」かわいい」

「い、いや、誰も言ってないが……」

「え?………誰?」

「あ、これサッキーだった」

「うおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!あいつマジでふざけんなぁぁぁ!!!」

「美優、落ち着きなさい」

「うっさい!!もうやだ!!」

「ほら泣かないで。後は俺からラインくるのを気にしてチラチラケータイ見てるのしか聞いてないから」

「もう!!バカ!!やだ!!」

たまらん。ちょっと体育座りしよ。


暴れまわるミュウちゃんを眺めていたが、すぐに落ち着いたようで隣に座ってこじんまりしてる。

は?しゅき!


「もういいか?」

「ふん」

「その、だな。お前はこいつをどう思っているか聞きたくてな」

「知らない」

「いや、まぁ、聞かなくてもわかるには「知らない!」はぁ」

お義父さんがんばって。もうちょい引き出そ。ミュウちゃんのかわいいとこ見たい。


「美優、こいつに付き合っている子がいる事知っているんだろ?」

「知らない」

「ぶぅたれてるミュウちゃん激かわ。今日のオカズですわ」

「キモい」

「おい美優。今の発言の何が嬉しいんだ」

「嬉しくない!アホ!」

「お義父さん、美優さんもらいます」

「ふざけんな!!」

「あ、あぅ、えと、うぅ」

「美優!?だ、ダメだ!ちゃんと断りなさい!」

俺には見える。ウェデイングドレスのミュウちゃんと俺を無の表情で見つめる真子。

………………俺刺されたりしないよな。


「俺としては、お前が選んだ奴にケチをつける気は無い。だが二股を平気でする奴はダメだ」

「あなた?ケイコちゃんとはもう連絡してないのね?」

「……………」

「親父、何か言うことある?」

「ありません」

「つまり結婚を認めると」

「そ、それは、その」

「私は大歓迎よ?」

「ママ!?いや、でも」

「後は春君次第よね」

「一生大切にします」

「ちょ!いや、マジ?」

「……………真子キレるかな」

「呆れる」

マジでそれで済むかな。最悪ヤリ逃げだな!


「はるにぃ!あそべ!あそべ!」

「はるちん!あそぶ!あそぶ!」

どうやらご指名。ふっ、未来の兄弟の世話も楽じゃないな!

「デコ助、変なこと教えんなよ」

「ミュウちゃんがちゅうの練習してるとか?」

「お前マジでぶっとばす!!」

はっはっは。痛い痛い痛い蹴らないで。

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