23話
6月に入り、気温が上がって過ごしやすくなってきました。
必然的に服装も変わり、学校でも肌色面積が増えて、目の保養になりありがたい。
俺は寒がりで暑さには中々耐性があるので、この時期は結構好きだったりする。
その影響で早起きしてしまったり、しなかったり。
「おっす立花!小山もおっす!」
「あ、おはよう山岡君」
「うざいハゲ」
「いやハゲじゃねぇって。お前スポーツ刈り知らないとかないよな?」
このハゲェー!!んなもん知らねぇ奴聞いた事ねぇよ。中身もハゲ散らかしてんのか?やっぱ早起きはただの損だろ。誰だ得するとか言った奴。
「ところでどうしたの?なんか元気だね」
「おいおい。周り見りゃわかんだろ?カマトトぶってんじゃないよ〜」
「いや、全然わかんないや」
「はぁ。女子だよ女子、特に吉澤見てみろよ」
いや誰だよそいつ。
「え?お、おぉ、ちょ、い、言わなくていいの?大丈夫?」
「バカお前!あれ絶対わざとだろ。黙っときゃいいんだよ」
「おい猛、どれだよ」
「春、もう2ヶ月経つんだよ?いい加減クラスメイト覚えろよ。ほら、窓側の後ろから2番目」
あ?あぁ、前に話しかけてきたクソギャルか。
半袖のワイシャツをオッパイ辺りパッカーンしてる。スカートは詰め詰めで、足組んだら見えそうなくらい。
「な?立花もたまんねぇだろ。あいつと連れの三上も超ギャルだけど、どっちもいい体してるし、見てる分には最高だよな」
確かに見てくれはいい。推定Dかな。男的には1番人気のサイズ。
「お、来た。三上だ。で、でけぇ!おい見ろよ!すげぇぞ!」
ふむ、真子といい勝負だな。こっちもパッカーンで詰め詰め。攻めるねー。
「んで?わざわざ俺の席まで来て言いてぇ事はそんだけか?」
「い、いや、まぁそうなんだけど。お前あれ見て何とも思わないか?」
「例えば?」
「え?いや、エロいなーとか、触りてぇーとか」
「面白くねぇ。他」
「は?え、えっと、挟まれたい、とか?」
何が面白いか問い詰めたいくらい腹立つ。
「仕方ない。猛先生にお手本を見せてもらおう」
「無茶振りすんなよ。何も思いつかないよ」
「嘘つけ。お前クラスのオッパイマイスターになれば、右乳になりたいなぁとか思うだろ」
「意味わからないし面白くないよ」
さすがに無理あるか。どうでもいいけど。
やべ、こっち見た。
「おいハゲ。何ジロジロこっち見てんだよ」
「え!?い、いや、その、立花が、な?」
しばくぞクソハゲ。真子クラスのオッパイくらいにビビんな。
「え?なになに?ハルちゃんもしかしてウチらの胸見てたの?えっち〜」
「勝手に名前で呼ぶな。俺じゃなくてハゲと猛がガン見してたんだよ」
「えぇ〜。ハルちゃんなら好きなだけ見て良いのに〜。触っても良いんだよ?」
マジ卍。猫なで声やめろ。早くサッキー来て。遅いよ。お前が来んな!
「あれ?照れてる?かわいぃ〜。ほら、いっぱい見て良いよ?」
「見せパンはいてる?ケツ見えてんぞ」
「今日は大丈夫ぅ。心配してくれたの?やーさーしーいー」
「寄るなボケ。おい、こいつどうにかしろ」
抱きつこうとするので顔面を強プッシュ。
「立花照れてんの?童貞?かわ痛!」
「春ひどいよ。相手女の子なんだからつねるなよ」
なら助けろクソオタ。お前の顔面つねるぞ。
「おはよう立花君。今日早いね」
「サッキー!たちけて!………下さいお願いします」
サッキーさんちょいキレですね。猛が乳ばっか見てっからおこですか。つかなんで1人。
「吉澤さん、三上さん。良いかな?」
「何が?意味わかんないけど」
「立花君嫌がってるから。立花君は」
「いや、あの、俺も…」
日頃の行いだな。ご愁傷様です。
「は?ハルちゃんがいつそんな事言ったの?」
「黙れD。お前の香水臭いし喋り方イライラするしその呼び方ストレスハンパねぇしそもそもハゲ同様うざい」
「す、すまんて」
後で全剃りしてやる。眉毛含め。
「ハルちゃんDって何?」
「お前」
「んじゃあたしは?」
「それは猛に痛!サッキーさん待って!」
「次は無いよ?」
怖!猛なんか床見つめだしたよ。
サッキーの迫力に押されたのだろう。突っかかったりしてこず席に帰った。おいハゲお前も帰れ。
「サッキーさんありがとう。ところであいつらはどこ行った」
「真子ちゃんはいつもの寝坊。悠真ちゃんは違うクラスのお友達とお話し中」
出たな寝坊。深夜帯をわざわざ生で見んなよ。
「あ、あの、咲ちゃん」
「どうかしたの小山君」
「…………いえ、なんでもないです」
「だはははは!」
「立花君?」
「ごめんなさい」
目がガチなんだよな。チビってないよね?
サッキーの圧に負け、会話終了。
イライラが収まらないんでしょうね?午前の授業はちょっと静かめ。真子は二限で来やがった。
「ハルちゃんっ。お昼食べよ?」
「春君?吉澤さんと約束してたの?」
俺にはわかる。孕むぞって声が聞こえてくる。引くな!
「は、春、一緒に食わない?」
「アホか。サッキー誘え」
「いや、でも」
「待ってるぞ」
「え!?……い、行ってくる!」
マジで行ったよ。テキトーに言っただけなのに。
「それじゃあ、一緒に食べよっか」
「んじゃウチらも混ぜてもーらお」
「え?あのー、吉澤さん?」
「たまにはいいじゃーん。立花もそう思うよね?彼女とばっかじゃ飽きるっしょ?」
「そんな事無いよね?ね?」
どうでもいいけど勝手に座んな。足絡めてくんな。真子は踏むな!
「うぉーいデコーめ「っしゃ!行くぞ!」え!?ちょ!?ひゃあ!」
弁当をミュウちゃんに押し付けてお姫様抱っこし、ダッシュで逃走。助かったー。
「いきなりはビビるからやめろ」
「本当にいつもすまないねぇ」
「それは言わない約束だろ?ところで悠真でも良かったんじゃね?」
「珍しく違う友達と食ってる。タイミング悪いよな」
「お前もタイミング悪い」
俺ただの被害者じゃね?泣きそう。
屋上でささっと飯を食い、ミュウちゃんにちょっかい。反撃が大体グーパン。
「はぁ、あちぃ」
「ミュウちゃんどしたん?急に誘惑してきて」
ワイシャツのボタンをおもむろに外すとかマジ起っき。出来れば真ん中だけ止めといてくんないかな。
「汗かいたんだよ。間とか下に汗疹出来ちゃうから」
「あぁー。ふこっか?」
「絶対揉むだろ」
「まぁ。ん?いや、舌で拭き取れば!」
「もっと汗かくじゃん」
「ごめんたった。先に舐めて?」
「ハンカチ」
「はい」
もういけずー。さりげなくオッパイ持ってあげようとしたら蹴られた。なんで?
立ち入り禁止の屋上から出たところを、チョロっと竹原さんに注意されて教室に戻る。とうとうバレたか。
次の授業5分くらい前に教室に着いたが、まぁ見られるよね。真子はいつも通り怖い。女子からは軽蔑の視線。彼女置き去りにして他所の子抱っこして逃げるとこうなんのな。猛はサッキーとへらへらしてる。チッ。
三十路の独身講座を無視して睡眠。女子の歓声が聞こえるのがイライラ。
「ハルちゃん帰ろ?お家行ってもいい?」
「ダメです。春君帰ろ」
「おいユーマ何とかしろ」
「わり、用事だわ。頑張ってくれ」
裏切り者め。空気を察知して………無いな。なんだ?
「デコ助行くぞー」
「おー。んじゃ、お前らも帰れよ」
「あんな小ちゃいのがいいの?ウチのが良くない?」
「良くない」
つうか急に鬼絡みすんな。ヤリたきゃハゲとヤれよ。
「春君?ん?」
「ガン飛ばすな。お前は来いよ」
「あ、はいごめんなさい。それじゃまた明日。よ・し・ざ・わ・さん」
「ばいばーい。この子達に飽きたらすぐ呼んでね?」
オッパイ強調せんでいい。お前も真子も露骨にやるからイマイチなんだよ。サッキーとミュウちゃんを見習え。
「春君あれなに!?」
「まこうるさいぃぃぃぃ。あぁぁぁぁぁぁぁそこぉぉぉぉ」
「俺も知らん。ハゲのせいだ」
「…………誰?」
「………………忘れた」
「ふあぁぁぁぁぁきもちぃぃぃぃぃ」
「なんでマッサージ?」
「生理だと。楽になるらしいんだけどマジ?」
「うーん。私は触られるのもイヤだから多分としか」
よくわからん。まぁミュウちゃんに合法的にセクハラ出来るからいっか。
「なんであの子に絡まれてるの?というか超アピールされてますよね。私の前で。彼女の!私の!前で!」
「んぅぅぅぅぅぅぅぅ下、下、そこぉぉぉぉぉぉぉいいぃぃぃぃぃ」
「美優?ちょっといい?」
「おぉぉぉぉぉぉぉぉ痛、痛、ちょ、痛、あぁぁぁぁぁぁぁ」
「寝坊するお前のせいとも言える」
「え?まぁ、確かに。確かに?」
「朝知らないハゲに絡まれた結果あれだ」
「………小山君は?」
「オッパイ見すぎてキレられてたろ」
「あぁ、それでかー。でも「痛!痛いぃ!優しくしろ!」あぁもぅ」
呆れんな。かわいいだろ。
ミュウちゃんの全身をダルンダルンにしてあげた後に真子にもマッサージ。おんなじ声出たぞ?
このまま流れでうやむやに。助かっ…てないな?




