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最低男子と最高女子  作者: 猫背
19/65

19話

「それで、まず何の話?」

「お前、サッキーとどこまでいった?」

「な、なな、な「そういうのいらん」いやそうじゃないだろ!」

アホぬかせ。その反応は小学生までって決まってんだよ。俺の中では。


「春こそどうなんだよ!」

「思い出させんな。殴りたくなる」

「……それこそ気になる」

マジクソ萎える。クソオタぇ。


仕方なしに語るとしよう。

聞くもワロタ、語るもワロタ。ホンマ、ワロタ。


俺と真子は地味に3日デートしていた。

内容はコスプレ、カラオケ、買い物と、一見普通であった。コスプレはあれだ。事故だ。


コスプレはカラオケのオプションであったものなんだが、元ネタはよく知らん。それはいい。

だが、着た途端キャラに入れと怒られ、

知らんのか!?と怒られ、

真似しろ!と言われ無理やりテキトーにやったらキレられた。萎え。


諦めの表情でスムーズにデンモクをいじる姿を眺めていると、おそらくコスプレしてるやつのであろう曲が流れ出した。

そして真子がそのまま歌う。うまかったです。

歌いきる前にデンモクをいじって曲を入れる。またか、と思いただじっと見る。これをまさかの4時間。は?


「……………か、買い物は?」

「1日アキバ一周してた。腕が上がらねぇんだよ」

「……………………た、楽しい事少しはあったよね?」

「帰って風呂入って上がって寝る瞬間は幸せを感じた」

「もう、ゴールしていいんだよ」

こいつマジで腹立つな。もう俺の話聞く?みたいな体勢取りやがって。なので肩パン。


「俺だってこれでも頑張ったぞ。他の女の子の乳ばっか見たし、歌は半分ケータイいじったし、買い物中は殆ど………乳見てたぞ」

「記憶が怪しくなってるじゃん。あと見てたの津田さんじゃない?」

「お前急に怖いこと言うな。………しかも多分そうだ。俺洗脳されてる?」

「………………」

オタクは全員催眠術を使ってくるのな。よし、物理で対抗しよ。今度から顔見た瞬間パンチだな。


「お前はどうなんだよ。何発ヤったんだ?」

「そこから入るのおかしいだろ。春だってまだなんだろ?俺が出来るわけないだろ」

出来るわけないの意味合いが俺とは違う気がするんですけど。

こっちは恐怖から入るんですけど。


「俺は、その、デ、デート、って言っていいのかわかんないけど、2人で、ご飯とか、映画とか見たんだ。あと、その、手も繋げた!」

「死ね」

「なんで!」

クソメンヘラストーカーの手つなぎはただの拘束だからな。女の子の方向を向くだけで握られる手。地獄。


こいつのくだらない話を掘り下げた結果、

飯、ぷらぷら散歩、バイバイ。

映画、飯、散歩、バイバイ。

飯、散歩、買い物、バイバイ。

は?


「あ、あと、実は、名前で呼んじゃったんだ!どうだ!」

「そこで満足するなカスオタ。どうせ帰ってからライン送ったけど、くだらなすぎてすぐ切られたんだろ。知ってる」

「いや、その、寝るまでずっと、へへへ」

なん………だと………。

会話の9割8分くらいどうでもいい事しか言わない猛と会話出来るだとぉ!!

やっぱサッキーさんパネェっす。一生ついていくっす。


「一応聞くけど、そのプランどうやって決めたんだよ」

「え?俺が行きませんかって言ったらオッケーもらって、で、とにかく何かしようと思って色々見ながら歩き回った感じ」

こいつぇ………俺がやったら一撃で振られるコースやんけぇ。これだからクソイケメンはイラつくどん。


サッキーさんの溢れる優しさを聞く度に思う。

津田氏、少しは見習って。


「そ、それでさ、聞きたいんだけど、その、告白ってどうすればいいかな」

「まだ早い。最速でクリスマスだな」

「えぇ!?いや春に言われても説得力ないよ!」

なら俺に聞くなよ。必死通り越してディスんな。


一応俺の考察を説明した。ガチやで。

夏休みまでは様子見。サッキーはパネェからな。

体育祭、文化祭で距離感を確認。一歩ミスれば俺と同じ末路だ。アヘる。

そして、来るべき冬。クリスマスに予定が空いてるかどうか。あっても会えるかどうか。

と、力説してリア充化を阻止してみたり。お前ばかり幸せになるのは許さぬ!


「な、なるほど!春、俺のことしっかり考えてくれてたんだね。やっぱり持つべきものは友達だね!」

その友達は君の不幸を噛みしめちゃってますよ。うまいぃぃぃ!キモいな。


「まぁ、とりあえずお前らはこんなもんだとして、最後に、あれだ」

「正志か。いや、思ってるより大した事ないと思うけどな」

「いや、俺は正直迷ってる。マジで闇落ちしてたら怖くね?」

「う、確かに。いや、でも、うーん」

「とにかく電話するぞ。かけろ」

「うん」

猛に電話させ、スピーカーで音を出しながらコールし続ける。いつもすぐ出んだよな。怖。


「あ、もし『死ねクソ裏切りもんがぁ!!』ま、正志?」

「おい、まさ『気安く呼ぶんじゃねえボケ!!ころすぞ!!』あ、はい」

あれ?完全にゲームセットですね。かなりおこじゃないですか。


「落ち着け。あと誰に向かって言ってんのか考えろよ」

『黙れ嘘つき!!アニキが!とても世話になってる人だ。粗相の無いようにしろよ。って言うから我慢してたけどあれは無いだろ!!』

怖い!俺に懐く従順な子犬の様な正志がこうもキレる事してたとは。マジで1番闇深いのユーマちゃんかよ。


「ま、正志?あのさ、どんな事されたの?」

うわバカ聞くなよ。

『……………ゔぉえぇぇ』

「正志!?マサーシ!!返事しろ!!大丈夫か!?」

『はぁ、はぁ、あ、頭が割れそう………』

「……ホント何されたんだよ」

察しろよ。絶対ナニされただろ。


「とりあえず勉強は本当にちゃんと出来たんでしょ?」

『あ!?ぶっころすぞ!何が保健体育だボケ!!んなもん受験で使うかクソが!!』

「………他何やった?」

『他もクソもあるか!!』

クソしか無い様ですね。ホンマすんまそん。


これはもはや抗議するしかない。

というわけで真子に電話。


『プルもしもし!?家に来い!?わかりました!今すぐ「うるさいボケ」……ごめんなさい』

ワンコールどころか一瞬で電話取りやがった。監視カメラでも仕込まれてんの?。


「お前今何してる」

『え?4人でお茶してるよ?どうかした?』

「ユーマちゃんに変わって」

『は?浮気?ぶっ孕むぞボケ!』

お前それ公共の場で言ってんの?頭痛くなる。


「下らねえボケいらねぇから。早くしろ」

『……………はい。………なんだよ』

「お前家庭教師失格。クビ」

『は!?急になんだよ!ふざけんな!』

「お前こそふざけんな。正志に聞いたら何1つ勉強してねぇだろ。むしろトラウマ植えつけてんじゃん」

『…………ちゃ、ちゃんとしましたけど?いっぱい勉強しましたけど?』

なんであからさまに答えんだよ。話聞いてた?


「んじゃ何やったか言ってみろ」

『お前!それこんなとこで!…………い、言えないわけないですよね〜』

「はい逮捕。小山裁判での判決は接触禁止」

『待てーー!!つ、次は大丈夫!ちゃんと教えるから!』

「うっさい。真子に変われ『ヤダ!』変わ『絶対ヤダ!』……『イヤだ!!』おぅふ」

駄々っ子かよ。引くな。


こんな押し問答を続ける事10分弱。

店員にキレられ外に放り出されたらしく、外で騒ぐのもあれだからと家に呼んだ。大丈夫か?





「イヤだ!」

「開口一番がそれかよ。うるさい」

「お邪魔します」

「デコ助ゲーム」

「準備完了しています」

「うむ。後に茶菓子を持ってこい」

「サー!イエッサー!」

「春君もしかして見てくれたの?」

「まだふもっふまで」

「しゅき!」

キモい。やめろ。そして見てから気づいたけどこいつヒロインのコスプレじゃなかったんだが。わけわからん。


ひとまず全員を居間に集めて会議をする事に。

ソワソワしっぱなしのユーマ。

猛と見つめ合うサッキー。

ゲームに夢中の真子とミュウちゃん。

お前ら俺が何しに呼んだかわかる?


「はい注目。正志のカテキョ?についてだが、ユーマはクビ」

「異議あり!」

「却下。正志がメンタル持たないから無理。つうかこの中で1番勉強出来んの誰だよ」

…………手を高らかに上げる1人の女子。

俺は自分の目を疑ったよ。まさか、お前が?と思った。周りを見て確認した。誰も反応しない。

俺は悟った。正志、お前には他に道は無いらしい。


「マジでユーマが1番か?保体だけじゃなくか?」

「全教科1番だよ。むしろ3人は悪いくらいだからな」

「サッキー、マジで?」

「………………人には得手不得手っていうものがあってね?」

「そういえば停学中テストあったんだってな。猛が学年9位だったあれ。お前らの順位教えろよ」

学校決まってからも勉強したか?という鬱陶しいテストらしい。中身は入試に近いから余裕なんだがな。


「私は6位」ユーマちゃんガチじゃん。

「………250位」津田氏、二次元控えような。

「52位だった。褒美を寄越せ」

「ミュウちゃん、5教科の合計幾つさ」

「大体400位だな。ふっ、賢さが羨ましいか?」

「あ、足立さん、春、俺より勉強出来るよ……」

「…………嘘だ!!」

現実を見ろ。そして400で52位という全体の学力の低さに震えろ。


「んでサッキーは?」

「………………秘密?」

「ケツから50くらいだよな?」

「ミュウ!シャラップ!」

「ははっ、英語赤点のお前が言うと面白いな」

…………………あぁ、サッキーさん、まさかそんな弱点が……笑えないよ。


「これでわかっただろ!私が適任だ!」

『ふざけんなアバズレまな板女!お前みたいな変態の相手してられっか!』

「ま、まーくん!?なんで!?」

「キモ!!」

「春ちょ、それ酷いよ」

『キモいんだよクソボケ!!』

「正志も落ち着けって」

「あははははははははは!!」

「足立さん笑いすぎ」

もうこれネタに出来ないよ?サッキーの引いてる顔見てみ?


一旦興奮状態の正志を落ち着かせて、もう一度話し合いを始めた、かった。ミュウちゃん笑いすぎ。


「正志、聞いてたからなんとなくわかるだらうけど、誰に教わりたい」

『アニキしかいないっすよ。他バカばっかじゃんか。特にケツからのやつ』

「やめとけ。俺が尊敬するベストフレンドだぞ。弱点の1つや2つ、3つくらいまではノーカンだからな」

「そんなにあるかな?」

「勉強、料理、掃除までは聞いた。後は知らないよ!ホントだよ!」

「あぅ、ちょ、ちょっと苦手なだけだもん……」

「萌え!!いいの!咲はそれで充分なの!」

オタク共盛り上がるな。猛は違う意味だからな?


「俺はメンドイからやらないから、ミュウちゃんが妥当かな」

『何だよそれ。伝説のポケ◯ンか?古いっつの』

「まぁまぁ、俺が知ってる中で1番相性いいぞ」

『へぇ、アニキそんなに気に入ってんのか。どんな奴なんだ?』

「ロリ巨乳でツンデレで敏感なウボェ!!」

『アニキ!?アニキ!!誰だコラ!!』

「ミュウ◯ーです」

『………だ、誰だ?』

話聞いてわかんねぇのかよ。つうかガラ空きのボディに蹴りは痛い。


「正志、諦めて俺にしなよ。もういいだろ?」

『嫌だよバカ!兄ちゃんは鬱陶しいんだよ!』

「は、はわわ、ブラザーコンプレックス……」

「真子、戻ってこい。意味わからんし狂気を感じる」

「要約するとノッポが弟にズッポシ「ミュウちゃんお仕置き」やめ、やめれ!や、うひゃ!あひゃひゃひゃ!こちょい!やめれ!」

相変わらず敏感ですな。俺の息子もビンでカンですわ。真子こっち見んな。


「それじゃ私が教えよっか?」

「お前絶対そっち側に育てたいだけだろ」

「春君の弟分なら才能あるよ?ちょっとだけ!先っちょだけ!」

「なら私は奥までズッポシー」

「は!?私が先だから!」

後も先もねぇよ。ブレるからやめて。


早くもゲームに飽きたミュウちゃんのせいで話が進まん。

仕方ない。ゲームしよ。真子ちゃんワキワキしないで。


「春、諦めんなよ。どうにかしようよ」

『は!?アニキ!!秋ちゃんが助けてくれなかったらお仕置きだって言ってたぞ!!』

「先に言えバカ!!おいお前ら集合」

「立花君?どうしたの?」

「サッキーは大丈夫。猛とゲームしてて」

「せ、戦力になるもん!」

かわいいは正義だ。だが学力じゃねぇですよ。つまりいらん。


「ここは間を取ろうと思う。メンドイけど俺もやる。だからお前らも我慢しろ、いいな?」

「具体的には?」

「交代制を取る。それとラインのグループかなんかで全員で面倒みれば効率上がるよな。これなら監視も出来る」

「なるほど。振り分けは?」

「俺、お前、ミュウちゃんってとこだな」

「異議あり!」

「お断りー」

「美優、頼むよ」

「いや聞けよ!私やるから!」

「………………デート一回分な」

「浮気!」

「まーくんは私のモノだぁ!!」

『ド変態黙れ!!』

カオス。俺も吐きそう。


遅々として話が進まない。泣きそう。

とりあえず決まったのは4人ローテ。

猛が理系、ミュウちゃんが文系、ショタ神がサポート、俺がわからん所と英語中心になった。

ちなみに真子の勉強も見ることに。サッキーを猛にぶつけた結果ですよね。友の為ならば……。


「はい決まり。ユーマ、言っとくけど正志は嫌いな勉強を俺に頭下げてやってる位本気だからな?次ふざけたらしばくからな」

「お、おす。頑張ります」

『お前マジだからな!次ケツ触ったらぶん殴るからな!』

「……………おす」

闇深ぇ。目が死んでるよこの子。


一件落着だな。マジで疲れた。

……………なんでこんな必死こいてバカの面倒みてんだ?頭おかしくなってんな………。

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