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最低男子と最高女子  作者: 猫背
17/65

17話

5月5日。

ゴールデンウィーク終盤に入っている今日、兼ねてからの約束通りアキバに出かける事になっていた。

本人の希望により、何故か現地に集合。なんのロマンだよ。


集合時間は12時ちょうど。

駅に集まろうと言われたので、一応30分前に待機した。

多分、めっちゃ早く待ってるだろう。と思ってた時期が俺にもありました。いないっていう、ね?


「ねぇお兄さん。もしかして1人?」

「…………」

「ねぇ、お兄さん、聞いてる?1人?暇してる?」

「あ、俺?いや、連れいるから」

「え?1人じゃん。あ、もしかしてドタキャンされた?ならお茶しない?」

……………アキバでもかぁ。呪われてね?

「………いや、いるじゃん。ほら、隣に」

「え?………え?」

「ほら、ここに。見えない?俺の右にいるじゃんか」

「……………あ、えっと、ごめんね!私用事あったの忘れてた!ごめんね、バイバイ!」

アキバには珍しくただのリア充だったようだ。

クソオタなら妖怪で済まされるからな。助かったぞい。


「ねぇ君、1人なの?よかったらちょっと遊ばない?」

……………コスプレぇ。お前の立ち位置教えてくれや。なんで某RPGのコスプレして俺に声かけんだよ。パリピか?オタクか?それとも詐欺か?吐きそう。

「俺連れいるから。ほら、右に」

「は?妖怪ウォッ◯反応してないよ?嘘じゃん」

「妖気で探れよパリピ」

「違うよぉ。普通にコスプレ好きで今日来ただけだからぁ」

返事がオタクに嫌われるやつだからな。あと妖気に反応してよ。


「俺人待ってっから」

「えー?絶対嘘じゃーん。君こういうの嫌いそうじゃん。絶対女の子見に来たんでしょ?ね?」

昼間っからオフパコ目当てでクソオタのコスプレイベントに来ねぇよ。それよか渋谷で声掛けた方が100倍早いしいい女いるし。


「ねーねー行こうよー」

「うっせぇクソビッチ。邪魔」

「うわひっど。ねぇ、ほらぁ」

うっぜぇ!乳押し付けんな!大して無ぇじゃん!

つうか臭ぇんだよ!香水もまともにつけれねぇのかボケ!バカほど無駄に臭ぇんだよ!マジ臭ぇ!


「春君、お待たせ」

「時間ピッタリっすね。マジで待った」

「は?マジで待ってたのかよ。チッ」

「おい勘違い女。香水臭ぇ。盛った乳押し付けんなアバラ当たってんだよ。つうか鏡見ろ。痛!」

「言い過ぎ」

だからってお前が足踏むな。頭ぐしゃぐしゃにしてやる。


勘違いローズマリーをカンカンに怒らせてバイバイして真子と合流した。

意外と言っていいのか、普通の格好で来ていた。

アキバは、ゴールデンウィーク中に謎のコスプレイベントで賑やかになっているので、必ず変な格好してくると踏んでいたので、正直ホッとしている。そしてかわいい。


「春君、大丈夫だった?変な事されてない?」

「足踏まれた」

「春君が悪いよ。女の子は繊細なんだから」

「男だって繊細だ。特に足の甲とかな」

「ふふ、ごめんね。今度お詫びするから。それじゃ行こっか」

…………こ、怖い。外だからか?少しもキモさが見えない。目的はなんだ?こわ。


真子のリクエストにお答えして、手を握られ街を歩き周り始めた。

会場が別にあるらしいが、外には俺でも知ってるコスプレをしている奴がチラチラ見えた。


そんな中、真子の行きたい場所は全然関係無いゲーセンで、一直線に向かって中に入り、歩いていた。

イベント見に来たんじゃねぇの?


「見て見て、これかわいいよね。今季の中では評価低いんだけど私は好きなんだー」

「へー。んで?」

「春君UFOキャッチャーできる?取ってほしいな。彼氏君?」

「無理ゲーだろこれ。俺でも知ってるぞ、貯金箱って呼ばれてんの」

「それは、一部の人が言ってるだけだよ。ほら、いいとこ見せてよっ」

腕振らないで。そして巧みに乳に当たりそうで当たらない感じやめて。ソワソワが止まらねえ!


UFOキャッチャーにワンコインぶっこんで俺をグイグイ引っ張るので、仕方なくスタンバイ。

タイプはよくあるアームで挟んで持ち上げるやつだ。


とりあえず、よくわからんので箱の中心に合うようにクレーンを動かす。

縦横を慎重に合わせてアームを起動させる。

予想通りにフィギュアが入った箱を挟んで持ち上げ、ることすら出来ずにアームが上がり終了。

………………なんかごめん。


「あー惜しい。位置は最高だったのにね。残念」

「…………ごめんな」

「ううん、全然悪くないよ。次行こっか」

と言ってまた俺の手を引いて歩きだす。マジで怖いです。つか一回で諦められるわいの腕。


今度は格ゲーエリアに突入。

よく知ってる有名な物や、ロボット物、カードを使う物やコクピットの様になっている物もある。

そんな中真子が選んだのは、


「F◯か。俺これやった事ねぇぞ」

「大丈夫。操作簡単だからすぐ出来るよ」

「あー、はい」

「うん。一緒にしよ」

俺の横で指示をしながらやる気らしい。マジか。


コンピューター相手に苦戦しながらチマチマ練習して操作を覚える。

真子の教え方は丁寧でかなりわかりやすい。だがいつもと違うキモさ。


「うお、やべ、これどうすんの」

「これはこの攻撃を当てたら、ほら、戻った。あとはガードと回避を上手く使い分けて。お、上手い。それでさっきの攻撃」

「お、なるへそ。これで溜めて、んでもう一個の方で、おおー、減った」

「そうそう、あとはがんばって倒そう。あ」

コンピューター相手に無双を決め込むつもりだったが、対戦相手が現れた。俺見てたなら勘弁してくれや。かなりいい勝負してたろ。


「いけっ、そこだっ、惜しいっ、あ、違、ちょ、がんばれっ」

めちゃめちゃうるさいんですけど。

そして案の定ボコボコにされました。

攻撃は全てガード、からのカウンター。

最終ワンパンされて終了ですよね。マジ萎え。


「春君ドンマイ!次は…………もっといい勝負が出来るよ!」

「勝てるとは思ってねぇのな」

「………………出来るよ!」

こっち見て言え。


その後も転々とゲーセン内のゲームをやりまくった。

音ゲー、クイズ、シューティング、麻雀までやり遊びまくった。全敗してるのだけがつまらん。


「春君あれ行こ」

「オタクの外敵、リア充御用達のプリクラか」

「ふふん、私、リア充ですから。よし撮ろう」

そうか、お前、キープでも充実してるんだな……少し優しくしてあげよ。


またも俺の手を引き、近くの機械に入った。

中は普通。あれ?俺、人の目に映らない場所に誘導されてね?た、食べられちゃう!

なんて事は全く無く、ちょちょいと機械を弄っている彼女。さみしくなんか無いんだからね!


『フレームを3つ選んで下さい』

「おい」

「ん?何?選びたい?」

「いや何で機械の声が中◯譲治さんなんだよ」

「んー。それはわかんないかな。ほら撮ろ」

こいつ、慣れてやがる!違和感を覚えないなんてどうかしてるぞ。さすがクソオタ。


セクスィーおじたまボイスに誘導され、普通のピースで撮ろうとする真子。

つまらん。なのでとりあえずバックハグ。

「は、春君?あ、あの、ち、近いよ」

「ほら、前」

促した直後、1枚撮られた。こっち見てるやーん。


「春君、急にどうしたの?嬉しいけど、あの、ドキドキしちゃうから」

「つい癖で」

「………へー」

冷ややかな視線なぞ俺には効かん。

2枚目いきまーす。


今度は小顔に見えるであろうポーズ。それ以上顔小さくしてどうする。

なので真子の腰を抱き、こっちに向かせる。

んでキスします。

そのまま2枚目を撮り、次に舌を入れる。

真子が服を引っ張ったりするがお構いなし。

そして3枚目も撮られ終了。ごちそうさまです。


「終わりだな。おい、おーい」

「………………………妊娠したかも」

「お前はちゃんと授業を受けた方がいい」

むしろ18禁を平然とやってんだから言うな。種付けした覚えはない。


撮ったプリクラを全くいじらず、速攻で終わらせ外で待機してる彼女。

そして、出てきた瞬間目にも留まらぬ速さで回収した。お前どこにしまった。んでニヤケんな。普通のやつなら怒ってんぞ。


撮り終わると、そのままゲーセンを出て街を歩き始めた。俺の手をめっちゃにぎにぎしながら。


「春君、次どうしよっか。ね?ね?」

「ご機嫌ですねお嬢さん。イベントは見に行かんのか?」

「うーん、見ても良いけど、春君浮気しない?」

「意味わからん。どっから出てくる」

「えっと、コスプレしてる人の中には際どい人もいるから。春君すぐ見るでしょ。お尻」

「俺はオッパイしか見てねぇよ。お前のはあんまだけど」

「ふーん、へー、ふふ」

何笑とんねん。かっちーん………こ。やめとこ。


少し遊んで喉が渇いたとの事なので、ファーストフード店にイン。

普通に炭酸飲む感じ本当に喉渇いてんのかよ。

席に座ってチューチュー飲んでる彼女を見る。

やっぱキモい。


「おい、今日なんだよ」

「ん?んんん?」

「飲んでから返事してくんね?」

「ん、何が?」

「お前今日キモい」

「…………意味わかんない」

なんか不機嫌モード入ったんですけど。お前も周期入ったの?


「今日普通だぞ。気持ち悪い」

「……だって春君いっつもキモい、クソ、うざいって言うじゃん」

「んで?」

「だから、えっと、ちゃんとしてるじゃん」

「いつものお前はキモいけど、いつものお前が好きだ。だからやめろバカ」

「………………プ、プロポーズ?」

調子戻ったな。プリクラ以来。


「お前はロボット物見過ぎでおかしくなってんだよ。たまにはプリティでキュアキュアなやつ見ろよ」

「全シリーズの全変身出来ます」

想像を超えるキモオタでドン引き。さすがです。


完全にクソオタに戻り、アキバを引きずり回されることになった。違和感消えてイライラがまた戻ってきた。結果マイナスじゃね?










「春マジで惚れてんじゃん」

「ミュウちゃんの次にね」

真子はやって2発。ミュウちゃんは少なくとも1箱の計算なので格が違う。


「ねぇ春、真子ちゃんとはしたの?生で?出したの?」

「なにドンドン進めてんだよ。してねぇ」

「ふーん、真子ちゃんも手出してないんだー。つまんなーい」

「真子はキスまで」

「………………え?マジじゃん」

本気で驚くのやめてくんない?初めて見たから驚いてんですけどー。

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