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最低男子と最高女子  作者: 猫背
13/65

13話

学校のヒロインとの交際宣言をぶちまけた後、クソみたいに寄ってくるバカ共をちぎっては投げちぎっては投げた平日を乗り越え、ゴールデンウィークに突入した。

今年は間に1日何もない日があるので、連休にはならないがありがたい。

のだが、


「大丈夫か?」

「……………ごめんなさい」

「いや悪くはねぇけど」

「……………ごめんなさい」

「泣くなよ。俺のせいみたいじゃん」

「……………ごめんなさい」

あかん。ブルー過ぎて笑えない。


津田氏との約束を果たすために、5月初日にお出かけする予定だったのだが、津田氏が何故か風邪を引いたらしい。

んで、とりあえず様子見しようと思って津田氏の自宅訪問したわけだ。

家族に会うことにもなったが、お父様が怖い。

何も聞いたりせずゆっくりしてくれ、と言いながら目でさっさと帰れ、と語ってくる。

関係無いが、お母さんと妹が可愛かった。


困った事は、なんか言ってテンサゲ彼女を励まそうと頑張っているがずっとブルー。ハゲそう。


今日はお家デートだね?ごめんなさい。

2人でゆっくり出来るね。ごめんなさい。

真子、寝巻き可愛いね。ごめんなさい。

真子、キスしていい?ごめんなさい。

詰んだ。もう無理だ。と思って諦めてライフライン。もちろんテレフォンで助けを呼んだ。


「……………もしもーし」

『なんだデコ助。今日コスプレセッ◯スだったんじゃねぇの?』

「元々そんなの無い。ミュウちゃん暇?」

『ん?おう。あ、浮気セック◯は無理だぞ。生理だから』

「聞いてないよ?流石に目の前で浮気はしないし」

『あれ?一緒かよ。んじゃなんだよ。もしかして今ヤッてんのか?殺すぞ』

「全部子作りに直結すんなよ。たっちゃうじゃんか。そうじゃなくて、真子が風邪引いてさ」

『マジか、タイミング悪ぃ〜。そんで?』

「真子がごめんなさい以外の言葉を忘れてよ。いつもこんなか?」

『そうでもない。テンション低いくらいで普段と変わらんぞ。つまり、お前のせいだな』

やっぱりかい。あーイキそー。


「…………ごめんなさい」

「話かけたきゃ普通に呼べよ。乳揉むぞ」

「…………はい」

「その返事違う。なんだよ」

『春、抱いて?』

「美優うっさい。後でドチャクソ犯すからな」

『生理だから無理』

「…………浮気」

ダメだ。俺がブルーになりそう。


どうにもならんから電話を切った。ミュウちゃんはお仕置き確定だな。

んで真子を見つめると、こっちをじっと見て動かない。なんでやねん。


「なんか用あんじゃねぇのか」

「………………ごめんなさい」

「他になんか言う事ねぇのか?」

「………………浮気」

違う。そうじゃない。

「他は?」

「………………はい」

それも違ぇ。こいつ何してぇんだよ。

「真子」

「……………ひゃい」

何故それを噛む。そんな弱ってんのか。

「なんかしてほしい事ねぇのか?無いなら帰るぞ」

「………………ある」

「なんだ?」

「………………デート」

………………こいつぇ。面倒くせぇ。

イラっとしたので頬をつねりまくって黙らせた。ストレスフル。


「失礼しまーす。お姉ちゃんどう?」

「我が生涯に一片の悔いなし」

「……はぁ、まーた始まったぁ」

「え?いつもこんなん?キモ」

「…………うぇぇぇ」

「マジ泣きすんな。妹引いてんだろ」

「…………………好き?」

「しゅきだからぁ〜」

「和子より?」

「誰だよ」

「あ、私です」

「…………………す、好きだよ?」

「うわぁぁぁぁぁ!!」

「暴走モードですね」

俺悪くないよね?いつもの冗談ってわかるよね?


「お姉ちゃんうるさい。ご飯は?着替えは?トイレは?他ある?ない?」

「うぅぅぅぅ……裏切り者ぉ………浮気ぃ……寝取られたぁ……」

「冗談に決まってるでしょ。お兄ちゃんとな「そうだよね。和子にとってはお兄ちゃんだもんね」はいはいそうですー」

流石妹。扱いが上手い。外面以外はただのクソ面倒くさいクソオタクだからな。うざいもんな。特にドヤ顔。


「和子、お姉ちゃん汗かいてるんだ」

「うん。……えー、だから?」

「拭いてほしいんだ。もうわかるよね」

「うーん、つまり?」

「お姉ちゃんと、お兄ちゃんを、2人きりにしてほしいんだ。家で、2人きり。お父さんとお母さんと和子もいない、そんな状況に。わかるよね?」

「うざい。心配して来たお兄ちゃんが可哀想じゃん。こんなグッズまみれのキモい部屋でキモい趣味のキモいお姉ちゃんをキモいのを我慢してくれて、お姉ちゃんを元気づけようとしてくれてたのにさー」

「……………なんも言えねぇ」

「その返しもキモい。お兄ちゃん、こんなのよりもっといい人見つけたら?咲ちゃんとか美優ちゃんとか。あ、私どう?お兄ちゃんみたいな彼氏だったらなんでもしてあげるよ?」

「結婚しよう」

「マジで!?喜んで!」

「ハルクン、ワタシ、ナンデモスルヨ?」

「怖い!やめろ!」

目が虚ろなんだよ。あとそのなんでもはやめろ。


「お姉ちゃん、汗拭くだけでいいよね」

「春君にしてほしい」

「やだ」

「春君がいい」

「自分でやれ」

「ハルクンダケナノ」

「キモい!和子やっとけ。帰る」

「あぁ!待って!やだ!」

「お兄ちゃん帰るって。お姉ちゃんがキモオタでメンヘラでBL好きだから」

「なん………だと………」

「………………ごめんなさい」

そのごめんなさいは何なんだ。聞いたら心折れそう。


部屋の外で待機して、妹殿に全て任せた。

和子ちゃんはお姉ちゃんの扱いが雑らしく、ガシガシ拭いてるようだ。

音がね、荒いんだ。特に痛あぁぁって声が。


「入っていいよー」

「うい。…………おい」

「何?お兄ちゃんどしたの?」

「服散らばってね?上下だけじゃねえし。パンツ様が落ちてんぞ」

「えー?なんでかなー?お姉ちゃんに聞いてみよっかなー?」

「先に言っとくけど、真子は風邪引いてるから何もしないからな?」

「えー、つまんなーい」

「だから元気な妹をいただきます」

「………え、えー、つまんなーい、あ、あはは」

「ゴム無いから中◯しするからな。マジだよ?」

「お兄ちゃん出てって。すぐ」

「えー?つまんなーい。おら、真子出てこい。いつまで潜ってんだ」

「いやー!!剥がないで!!着てないから!!マジだから!!」

「待った!ダメ!早く出てけ!あくしろ!」

掛け布団を剥ごうとする俺。抵抗する真子。追い出そうとする妹。地獄絵図だな。警察にお世話になりそう。


「着たか」

「はい」

「実は隠してるだけって落ちは?」

「ありません。マジで」

「ならば良し」

「この後めちゃくちゃ◯ックスした」

「だからお前とはしないから。あ、和子と?」

「浮気!」

「死ね!」

振ったの俺じゃねぇだろ。混乱しすぎだろ。


妹は恐れをなしたのか、足早に部屋を去った。

また2人きりか。不安。


「おい、もう元気だな」

「………おかげさまで」

「なんだ。ジト目で見られるとイライラして妹犯したくなるだろ」

「今のカウント聞く?もう50回浮気してるよ?ポイントでいうと120ポイント」

「その計算おかしい。それだと振られ川先輩に言い寄られてたお前は150ポイントだぞ」

「は、春君も女の子に声かけられてる!浮気!」

「俺は言われてませんー。見られるだけですー」

「ずるい!もう春君もの凄く噂になってるもん!だから浮気!」

「待った、噂ってなんだ」

「…………学校のイケメンランキング。振られ川先輩が去年までの1位で、少し前が小山君。休み前に春君。全学年で1番」

………………………もうだめだ。

膝から崩れ落ちて動けない。もう学校行きたくない。やめよ。


「そして、モテ男ランキングも1番は春君です」

「さっきのと何が違ぇんだよ。もうストレスは満タンだぞ」

「これは付き合いたいとか、デートしたい、キスしたい、それ以上とかの順位です。なので、振られ川先輩は上位にいないし、小山君でさえトップ20の中です」

「俺がモテる理由がわかんねぇよ。どっちかと言えば猛だろ。なんでだよ」

「多いのが顔、目、手、背の高さ、仕草だって。私は全部好きだけどね!」

「意味わからん。猛でいいじゃん」

全部好みじゃん。そして嬉しくない。

あと手をワキワキさせる彼女を見てると何故かイライラする。風邪移ったかな?つねっとこ。


「うぅ、だから、春君はモテモテなの!だから!浮気!」

「ちなみにどっからが浮気だ」

「え?………春君、だから、…………………エッチな事したら?」

「んじゃ浮気ゼロじゃん」

「……………せやけど工藤」

「俺立花」

「げ、言動も!だから浮気!」

「それは違うよ!」

「異議あり!」

「お前かなり元気だな。もう帰っていい?」

「やだ。具合悪い。お家デート。はい論破!」

どこの何がどうなってそうなった。


「春君が気をつけなければならない事がまだあります」

「はぁ、なんですか」

「立花ファンクラブが設立。2日で他のファンクラブを圧倒する人数になりました」

「解散」

「ちなみに私は名誉会長、永久欠番」

「解散」

「今の会長は2年生の先輩で、クラブでの決まりもあるんだって」

「解散」

「春君に迷惑かけない。春君の周りにも。春君の名誉を傷つける事をしない。春君に近づかない。だって」

「解散」

「おかげで私のファンクラブ潰れたよ。ありがとう」

「いやなんでだよ。男にも人気あるとか言うなよ」

「それがあるんだなー。男が惚れる漢、だって。あれもかなり好評だって」

「あれってなんだ。言え」

「俺の女んぅ!?」

セーフ。とりあえず舌入れて話を逸らす。

…………なんかおかしくね?


「………春君、責任とってね?」

「子供の作り方知らねぇの?見せよっか?」

「詳しく!」

「おう。今和子呼んでくっから」

「浮気!バカ!私でしろ!」

「それかなり変な事言ってるって気づいてるよな?」

「結婚したら毎日するんでしょ?」

クソオタのこういうところがムカつく。どこからその情報持ってくるんだよ。間違ってるぞ。


「春君、疲れた。寝る」

「へいへい」

「…………襲ってもいいんだよ?」

「早く寝ろ。じゃないと和子連れてこれないだろ」

「浮気!おやすみ!」

ツッコミ雑。そんな眠いかい。

結局1日付き添い、晩飯をゴチになって帰った。

お父様の車でね。地獄。

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