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最低男子と最高女子  作者: 猫背
10/65

10話

今日からまた月曜日。

だがあと5日耐えれば、今度はまた連休に入ることが出来る。

皆大好きゴールデンウィークに突入するのだ。

また連休なんですがね。


「春おはよう。で、なんで津田さんがいるの?」

「お前と同じだろ」

「そっか。でもなんで春の寝まき着てるの?」

「お楽しみだったからに決まってんだろ」

「珍しく柔らかい表現だね」

「さっきふざけたら激ギレされた」

「なるほど」

津田氏は寝起きが悪いようだ。かなり。


普通に起こしたら起きず、全裸になって隣で寝て強めに起こすと、右ストレートで挨拶してきた。

俺も朝が弱い方なので、イラッとしてカウンターで乳揉んだら、泣きそうな顔で布団に潜ってしまったのでそこだけは申し訳ない。


「……………春、ご飯」

「んな時間ねぇよ。先行くぞ」

「……………どこ?」

「おはよう津田さん、学校だよ。早く準備しないと」

「………小山君?小山君!?なんで!?」

「学校だっつってんだろ。ほれカギ。んじゃ」

「ちょ、まっんぅ…………ご、ごちです」

おっさんか。お前がおはようのキスしろってさんざ文句言ってきたんだろが。


真子は全く準備してなかったので当然置いてって登校する。もちろん間に合った。


「おはっす」

「おはよう」

「小山君おはよう!」「小山君今日もかっこいいよ!」「た、立花、君、かっこいい…」「立花君髪上げてる……かっこいい」「立花君超タイプなんだけど…」「ヤバい、2人とも好き」

顔が全てですね。知ってたけど露骨すぎ。


「小山君、立花君、おはよう」

「おす小山、ついでに立花。真子見なかったか?」

「知らん。男の家のベッドでよろしくやってんじゃね?」

「春やめなよ。また嫌われるよ?」

「別に構わん」

「もう嫌われてるしな」

「そ、それより、立花君今日は髪上げてるんだね。かっこいいからいつもそうすれば良いのに」

「サッキー、やっぱり持つべきものは友だな。ありがとう。でもこれ嫌々やったんだよ。口うるさくキモいからやめろって騒ぐんだよ」

風呂上がりに服着ろってギャーギャー騒ぐし、頭どうにかしろって弄ってくるし、構えってうるせぇし、挙句おやすみのチューは?って言われた時はキレて手足縛ってベッドに放り込んだ。辛い。


「はい皆席着いてー。ホームルーム始めるわよ」

愚痴ってると三十路独身担任がやってきた。

「はいそこ、失礼な事考えてるでしょ」

「うるせぇ独身」

「すぐ相手見つけますぅ〜。………って君誰?彼女いる?」

気づくの遅ぇよ。顔くらい知ってんだろ。最後のは触れません。


「はい今日も全員、はいないよね。津田さんは寝坊で遅れるそうなので心配しないでね。まぁどうせ男とくんずほぐれつしてたんでしょうけど」

「嫉妬が怖いから早くホームルームやれよ」

「あん!……イケメンに攻められるの好きぃ」

「先生、今度男紹介するからやめて」

「マジで!?っしゃ!」

必死通り越えてんじゃん。皆引いてるよ。


「すいません、おはようございます。寝坊しました」

「おはよう津田さん。昨日はお楽しみだったみたいね。はい、席に着いて。あと、届けを出してもらうから書いてねー」

「意味はよくわかりませんが……すいません」

何赤くなってんだよ。何も無いくせに。


「皆おはよう」

「津田さんおはよう!」「今日も真子姫かわいいなぁ」「やっぱ真子姫最高だな」「一回でいいから付き合いてぇ」「すんならデートだろ」「いややっぱ乳揉みてえだろ」

本人の前で散々だな。俺こいつらより嫌われてたのかよ。


「おはよう真子ちゃん」

「真子おは。朝ちゃんとしろっていつも言ってんだろ」

「ご、ごめんね。つい」

「ついベッド汚しちゃってってか」

「立花君おはよう。見た目は良くなったのに言動は最低なままだね。キモい」

「お前のサイズ合ってないワイシャツもキモいけどな」

「こ!これは!その!お父さんの間違えて!」

「ずいぶん仲がよろしいようで」

「え、えぇ、お父さん大好きなんで」

俺はお前のお父さんじゃねぇ。勝手に着てんじゃねぇよ。


うちの学校はブレザーだが、校則で決まってるわけじゃないので学校ジャージだったり私服だったりするやつもいる。俺はブレザーが楽だから変えずにいる。ネクタイは邪魔。


授業を大体いい感じに睡眠学習し、昼休みになったので飯を食うわけなのだが、


「立花君小山君、お昼一緒しない?」

「うざい。断る」

「う、うん、ま、また今度ね」

何ニヤケてんだよ。怖ぇよ。


「立花、一緒に食べよ?」

今度は見た目クソビッチじゃん。なんだよ。

「一発ヤラしてくれんならいいよ」

「うわサイテー。………後でね?」

耳打ちすんなボケ。皆見てんだから意味ねぇだろ。


「小山君、一緒にお昼食べよ」

「あ、うん。春も一緒だけど…」

「え?立花君も?今別の子とご飯食べるんじゃないの?」

「ガンつけんな。食うなんて一言も言ってねぇだろ」

「えー、もしかしてビビってんの?童貞?ウケる笑」

ビビってんのは確か。津田氏の眼力パネェよ。


「おーいデコ助いるかー?飯食おー」

「ミュウちゃん?おー食お食お」

「あれ?ミュウ珍しいね?」

「ん?デコ助おもしれぇからな。よっしゃ、屋上行くぞ」

「うぃーす」

「え?足立さん一緒じゃないの?」

「美優はいつも一緒に食わねえんだよ。毎回咲がかわいいかわいいってうるさいからだと」

「う、でも、かわいいから仕方ないよ?」

横で言われたら食いにくいだろ。可哀想に。


「よっしゃ食うぞ」

「うぃ。ミュウちゃん弁当なん?」

「おー。家族の分作る時についでにな」

「マジで嫁に来ない?」

「真子ダメだもんな。お察しします」

なんとも思ってねぇだろ。ポテサラパクってやる。


『デデーン!』

「………何の音だよ」

「真子からライン。浮気だと」

「お前それより音のがバレたらやばいな」

「絶対目の前で鳴らさないから余裕」

「私のは?」

「天城越え」

「いや何でだよ」

勝手なイメージってやつ。上手そうじゃん。


飯食ってミュウちゃんと駄弁ってテキトーに解散して授業。

睡眠学習サイコー。


「春、今日はどうする?」

「帰るに決まってんだろ。お前はサッキーとデートでもしてこい」

「ちょ!何言ってんだよ!」

「小山、立花、帰りゲーセン寄ってこー」

「…………ユーマちゃんに誘われるとは、今日は槍でも降るのか?」

「いや、そうじゃないでしょ」

猛の視線を追うと、ニコニコ怒る津田が目に入った。

あ、そう。

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