可愛い系外道男子の異世界逃亡
初投稿です。
ネタが思いついた時に投稿する不定期投稿となります。
『あ、これアカンやつだ』俺の第一印象はそれだった。
全体がピンクの空間に全裸で浮かんでいる俺。
妖艶な美女が黒いボンテージスーツから胸を危険なほど露出させてブルンブルンさせながら、紅い唇を舌なめずりしつつ…俺の下腹部をガン見してる現状。
「受身 可憐さん、貴男は勇者候補の女性に突き飛ばされた衝撃でお亡くなりになりました。
しかし魂がその衝撃で元いた世界を離れて神の世界まで吹き飛ばされて来たのです。」
トラックに轢かれそうだった俺を、トラック以上の速度で弾き飛ばした女性は勇者候補だったのか…。
確かに彼女の足下には魔方陣の様な物が出てたな…、追い付かずに後ろを追いかけてたけど。
『そう言えば、その勇者候補の人は大丈夫だったんだろうか?』
「ええ、彼女はトラックを片手で止めてる間に召還されて行きましたから大丈夫です。」
下腹部をガン見しながらボンテージ美女が答えた。
『答えた?』
「私、神様ですよ?心の中ぐらい読めますから。と言う訳で、一緒にここで住みましょう。
貴男みたいな可愛いくて素直な子がここに来るのは珍しいんです。
チート寄越せとか図々しい事を言う奴とか、神を信用せずに警戒する奴とかばっかりで。」
下半身をガン見しながら女神が答える。
『大変ですね。だが断る。』
女装させたい男子の第一位と、監禁してでもモノにしたい男子第一位のダブルタイトルホルダー舐めんな。
この手の女は独占欲からヤンデレ化して監禁とかやりかねないんだよ。
ホントもうこの手の女は勘弁して欲しい…。いやマジで。
その時俺は気付いた。女神の斜め後方から魔方陣が高速移動してくるのを。
『勇者って魔方陣で召還されたんですよね?』
「いえ?直接召還なので魔方陣なんて関係無いですよ。」
これはアレか?あの魔方陣は勇者を捕らえ損ねて、そのまま直進してきたと。
確かに勇者は俺を弾き飛ばしたんだから、魔方陣の進行方向は俺と重なる可能性は有るけど…ここ地球じゃ無いよね?
そんな事を考えていると、俺の下腹部をガン見して舌舐めずりしてる女神の横をすり抜けた魔方陣が俺と重なった。