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昏冥の空に青い鳥  作者: 音無 なの
第2部 第1章 『“ ア ツ イ ”夏になりそうですね。』
31/48

七夕記念SS『悠希と瑠璃の願い事』

七夕記念の短編です!!

…今日中に投稿出来て良かった…;

《やぁ、また会ったね。

そこにある紅茶はサービスだ、飲んでくれたまえ。

瑠璃(特別な娘)が淹れた物だ、美味しいよ。

…えっ?なんだって??紅茶何て無いじゃないか??

あぁ、これは失敬、自分と君達とでは存在する次元が違うんだったね。(天界ジョーク)

それはさておき、今日(7/7)は七夕だ。

世の人々は“笹”に短冊を付けて自分とは違う“神様”に願い事をするらしいね。

はてさて、娘達は星空に浮かぶ“天の川”に何を願うのかな…?

自分は、“天の川(そこ)”から見守らせてもらうとしよう。》





「ん~!終わったぁ~♪」


「お疲れさん、さてと!!俺達も何か願い事書くか?」


「さんせ~い!!」



この日、お祭り実行委員なる委員会の手伝いをしていた俺と瑠璃は、皆で頑張って立てまくった笹を見上げて一息ついたところだ。


にしても、全校生徒皆の短冊(願い事)を飾ろうと思うと、案外こんなに大量に要るんだよな…;

改めてあすなろ学園の在学者の多さを実感したぜ…;



「…去年はあたしらも参加者だったから気付かんかったけど~、準備する側ってこ~んな大変だったんだなぁ~…。」


「そうだな…。」



俺が、達成感やなんやらで感慨深く笹を見上げていたら、隣に居る瑠璃も一緒に、優しい表情(かお)で見上げていた。


辺りはもう夕暮れ、夕焼けに照らされたその横顔が、何時もよりグッと大人びて見えた俺は―



「瑠璃…。」


「ん~?おりょりょ~っ!?」


「可愛い。ん…。」


「んっ…!?

ちゅ…ぷちゅ…あむ…は…れる…ふはぁ~♡

も~…なんですかいきなりぃ~♡

ゆぅちんって、たまに大胆ですよね~っ♪」


「瑠璃が可愛い過ぎるのが悪い。」



―瑠璃を抱き上げてキスをした。

うん、瑠璃も満更でも無い表情(かお)をしているな。



「ん…それは彼女冥利につきますねぇ~♪

ただぁ~…人前ででぃ~ぷなちゅ~されっと~…流石のあたしも、恥ずかしいな~っ///」


「・・・・・ハッ!!;」



ってしまった!!;

慌てて周りを見ると、その場にいた人達が一斉に目を逸らした!?;

ヤ バ イ 。

完ッッ全に自分の世界に入ってた!!;



「固有結界乙~?」


「うわぁぁぁ~!!///」



俺が羞恥心に身悶えていると、立夏と緑川さんがこちらに来た…



「お前も相変わらずだな。」


「あは…あはは…;

あの悠希くんがここまで瑠璃ちゃんと仲が良いのは、私も嬉しいですがね…;」


「ある意味、忘れられない思い出が出来て良かったなぁ~?

ゆ ぅ ち ん ♡」


「止めてくれ~!

俺のSAN値はもう0だ~!!;」


「ゆぅちん、SAN値の使い方間違ってるぜ~?」


「産地?いきなりなんの話だ。」


「さぁ…?悠希くんのお家って、農家さんでしたっけ…??」



この話が通じる瑠璃もどうなんだと思うなぁっ!?;









日が沈んで、七夕祭りの本番が始まった。

と言っても、皆で願い事を書いた後は星空を眺めるだけ(要は自由時間)、なんだけどな。

で、皆は校庭に居るけど、俺と瑠璃は例のごとく屋上に来ていた。

もちろん、俺の胡座の上に瑠璃が座っている何時ものスタイルだ。


…今日だけは学園の敷地内に居る限り門限無しで夜間でも校舎が全開放されているからな。



「今日は平和だにゃ~♪」


「そうだな。こういう日ほどクズが図に乗ると思ったんだがな。」


「うん、だけどさぁ~こうゆうイベントでのんびり出来るのは、良いことじゃね~?」

(今日はエルランを使ってね~のに…不思議だにゃ~?)


「ああ。」


「それはともかく~、ゆぅちんは何を願ったんだぁ~?」


「瑠璃とずっと居られます様に。

すぐにそう書いた。つーかそれしかない。」


「お~…;」

(あたしも大概だけど~ゆぅちんも大概だにゃ~…;)


「そう言う瑠璃こそ何を願ったんだよ。」


「ゆぅちんが幸せになれますよ~に。」


「・・・・・。」


「お~?どしたゆぅち~ん。」



くっそ…相変わらず可愛すぎるな瑠璃は…!///

俺は、瑠璃をギュッと抱きしめてその髪に顔をうずめた…

うん…良い香りがする…



「俺はお前が居れば幸せなんだから自分の事を願えよ!?///」


「え~?

…だって、あたしはゆぅちんが居れば幸せなんですから、他に願いなんて無いんですよ!?

そしたらもうゆぅちんの幸せを願うしかないじゃないですか!!」


「お前はいっっつもそうだな!?

俺の事ばっか考えてねーで自分の事も考えろよ!?」


「いえ!!あたしの事を考えてもやはりゆぅちんが幸せでないとダメなんです!!

ゆぅちんが幸せならあたしは幸せなんですから!!

だから幸せになって下さいゆぅちん!!」


「そぉぉぉかぁぁぁ!!

強情だなお前は!!ならモフらせろ!!

覚悟しろよ!?たっぷりモフってやる!!」


「ええ、ええ。

望むところですよゆぅちん!!

さぁモフりなさい!!あたしの髪を好きなだけモフれば良いじゃないですか!!」


「よーーし!!そこまで言うならヤってやろうじゃねーか!!」



この後目茶苦茶モフってやった。




「ふぅ…満足…


「はぁ…はぁ…///

ゆぅちん…てくにしゃん…///」


「良い感触と香りだったぞ瑠璃。ありがとう。」


「お~…///」



瑠璃がグッタリともたれかかってくるのをしっかりと抱き止めた俺は、そのまま地面に寝そべって空を見上げる…

夜空には見事な天の川…

心地よい風が吹き抜けて行くなか、

とても、穏やかな気持ちで。



「…こうゆうのが…幸せって奴なんだろうな…。」



去年の七夕は、同じ屋上から校庭を睨み付けていた。

校庭で、楽しそうにしている勇悟達を、睨み付けていた…。

側には誰も居なくて、心は憎悪に満たされて…

痛かった…辛かった…苦しかった…

本当は…泣きたかった…折角の七夕に…だ。



「…瑠璃…。」


「…ん~…?」


「ありがとう。」


「…どういたしまして。

あたしは、ちゃんとゆぅちんの“救い”になれたかにゃ~?」


「当然だろ?全部、お前のお陰だ。」


「くふふっ♪それは重畳(ちょうじょう)です♪これからも二人で頑張っていきましょうね。」


「おう。

明日からも、頑張って行こうぜ。未来の為に、な。」




こうして、七夕の夜は更けていく…

幸せな時間は、きっとこれからも続いていくのだろう、平穏では無いけれど、それでも、幸せだと、胸を張って言える、そんな日常が…


因みに、短冊に書いた本当の願いは『皆の願いが少しずつでも叶います様に。』だ、今の俺は、他人の幸せを願える程度には闇が無くなったからな。

それに、瑠璃なら願わなくても側に居ると信じてる。



(!)瑠璃視点(!)


因みに、あたしが短冊に書いた本当の願いは、『皆が幸せに笑って居られますよ~に。』なんだけどね~…

だってゆぅちん、あたしが願うまでもなく幸せそうなんだもの…

原作みたいな陰は、もう無いんだよね~。

よかったよかった♪

だからね。

次は皆、他の皆も幸せになれる様に願ってるよ…♪

あたしはもう充分に前世のキズも、今世の悲しみも癒せたんだから♪










《…さて、どうだったかな?

ま、本当(原作)なら、悠希はこの日を境に心が壊れていくんだけど。

勇悟と瑠璃が、仲良く歩いているのを見て、ね。

“分史世界”では、そうやって悠希はヤンデレ化していくんだ。

そして、彼は8/15の誕生日に、瑠璃からお揃いのチョーカーをプレゼントされてからは完全に瑠璃に執着する。

駄目な、惚れ方をする、束縛する様になっていくんだ。

だから、瑠璃は冷めてしまう。恐怖を抱いてしまう、そして勇悟に惹かれていく。

悠希から解放してくれる、勇悟に。

でもまぁ、この分ならそれは無さそうだね。

瑠璃は悠希を必要としていて、悠希は瑠璃を必要としている。

ま、それが良い状態かどうかと言われれば…答えは“ノー”だ。

元々、瑠璃も悠希も“共依存者”気質だからね。

但し、瑠璃の方は*が混ざっている分、そして、悠希の方はヤンデレ化してない分()()()冷静だけど。

はてさて、悪い方には転がってくれるなよ…?》





因みに、原作の悠希は瑠璃を執拗に愛してました。

そりゃあもう勇悟を殺そうとする位に…ね。


…ヤンデレ×ヤンデレも面白そうですが…止めておきましょう。

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