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昏冥の空に青い鳥  作者: 音無 なの
第2部 第1章 『“ ア ツ イ ”夏になりそうですね。』
29/48

第16.5話〈〈瑠璃視点→??視点〉〉

瑠璃視点で16話のその後と、ある保健医視点で繋ぎの裏話です。


―あれから、保健室で凍夜先生に診てもらって、何ともなかったみたいなので少し休んでから教室に戻る事になった…。

ゆぅちんもチア~も、今はよく眠っている…。



「―人を一瞬で気絶させる気体…ですか?」


「そ~。どんなに強くても、後遺症を残さずに一瞬で気絶させるよ~な気体何て~あり得ないんだよね~。」


「…貴女が何故そんな知識を持っているのかは訊きませんが…。

ですが、一瞬で気絶させる事は出来るでしょうね。

()()()()。」


「…やっぱり~?

もしや、赤坂勇悟も“エルラン”を…?」


「もしくは、それに近い能力…。

でしょうか?」




因みにこの凍夜先生、実は『学園』の卒業生で、しかもそらちんやしぃちゃんの友人でエルランを持っていたりした~…。

だからそらちん経由であたしが『オリジンエルラン』持ちなのを知っている~。


えっ?なら何であたしが『学園』に転校にならないのかって~?

…そらちんがなんか実は凄い人らしい…としか…?

あたしもわかんね~んだ。

もしかしたら、『切り開く力(THE・OPENER)』の効果かもね~。


閑話休題。


その凍夜先生は、ぐっすり眠っているゆぅちん達を見て、それからあたしを優しい目で見る…



「貴女は、彼等に『能力』の事を話さないのですか?」


「ん…そうだね~。

ここは『学園』じゃね~し~。

能力エルラン』はあまり部外者には知られたかね~んでしょ~?」


「ええ、特に貴女達『オリジンエルラン』持ちの方は、一人一人が“核兵器”と同等ですから。」


「あたしは~運だけよ~?」


「それでも、ですよ。

例えば、『希望の星(奇跡を起こせ)』の対象を日本として、起こす奇跡を“戦争で必ず勝てる”としましょう。」


「…日本は無敵の国になっちゃうね~?

でも、今のあたしにゃそんな“奇跡”は夢物語だし、そんな事したかね~し~。」


「ええ。

ですがそんな夢物語を最終的には実現できてしまうのが『オリジンエルラン』なんですよ。」


「…。」



あたしは、改めてスリーブに入った『(THE・STAR)』のカードを見た…

デザインは絶望した様に項垂れる少年(心なしかゆぅちんに似ている)の上に7つ星が輝き、隣に立つ白衣だけを纏った少女(こちらはあたしに似ている)が大きな星を少年に与えて祝福している、その傍らで別の少女(こちらは“梓”そっくり)が瓶から大河に水を注いでいる…と言うもの。

元々の構図とは似て非なるオリジナルのカードなのよね~これ。

本来ならば女性は一人で…絶望する少年は存在しないし…


そんなカードを、凍夜先生も興味深そうに見て、自身のカードを取り出した。



「本当に不思議ですね、エルランカードとは…。」



凍夜先生のカードは『死神(DEATH)』、白衣姿で鎌を持つ先生の姿が描かれている…。

能力は『敵性エルランの駆動キャンセル』や『直前にとった行動のやり直し』『味方エルランの性質変化』等、別に人を殺す様な能力では無いけど…

何せ“死神”だから不吉だと気味悪がられていたんだって~…

でも~死神なのに白衣…?;

本当にエルランカードは謎なり~…



うん… 盛 大 に 話 が 逸 れ て た 。



「…ところで~、それだとエルラン使いを探知できるエルランって無いの~?

赤坂勇悟がどんな能力を持っているのか調べたりとか~。」


「…それこそ、『希望の星(奇跡を起こせ)』の力業で暴けば良いのでは?」


「それは前にやってみた~、でも、分かんなかったんだぁ~…。」


「ふむ…。」



二人して悩む事 数 秒 間 。


答えは案外すぐに出た~



「うん、やはり天音さんと雫さんだね。

彼等二人の能力を合わせて使うのは、そうゆうのに向いていますから。」


「え~?

でも、そらちんとしぃちゃんの能力は、『攻撃と機動力』、『治療と占い』でしょ~?」


「まぁ…結果は僕が聞いておきますから、貴女は学業に戻りなさい。

僕から連絡してあって、尚且つ特待生で授業免除、とは言え学生の本分は“勉強”ですからね。」


「は~い。

じゃ~とぅちんまたね~!」


「はい。貴女もお大事に、ね。」






(!)凍夜side(!)


―青井さんが出ていった後の保健室で、僕は懐から春菜さんの写真を取り出して眺めながら…ぽつりと呟いた…



「春菜さん、僕も青井さんも、いつか、貴女達に“秘密”を話せる時が来ると良いのですが…。」



そして、写真の中で微笑む春菜さんにそっと口付けをしてから気持ちを切り替える様に立ち上がった。

天音さんや雫さんに連絡する為に。



「…。」


『よう、どうした凍夜。』


「いえ、貴方達夫婦に調べてもらいたい事がありましてね。」


『俺達に…?って事は“異能力”関係か。』



電話に出てから一言二言で理解した天音さんに、僕は満足して微笑みながら続けた。



「ええ、『赤坂勇悟』、彼について調べてほしいのです。

…『世界(THE・WORLD)』のオリジンエルランを持つ()()と、『審判(JUDGMENT)』のオリジンエルランを持つ雫さんなら、出来ますよね…?」


『ったく…断定かよ。

まぁ出来るぜ。…あの事件の時、その為に雫のカードを、『審判』に改変したのはお前だろ?』


「ふふふ…僕は雫さんに頼まれたからやったまでですよ?

雫さんの親友(アリスさん)”の暴走を止める為に…ね…。」


『まぁそうなんだけどさ…。

チッ…どうも“赤坂家”はキナ臭いな…。

赤坂アリス…アイツも赤坂家の人間だったし。』


「ですが、彼女自身に罪は無かったでしょう?」


『まぁ…な。

当時彼氏だった颯真(そうま)が赤坂家の陰謀をブッ潰してくれたし。』



古河(ふるかわ)颯真さん。

彼は今、アリスさんの夫として、幸せな夫婦生活を送っています。

アリスさんも、赤坂家から離縁して『古河アリス』になってからは心からの笑顔になれた様ですし。

あの時もたしか、アリスさんは何者かに操られていたのでした。

そう…僕の可愛い春菜も、その友人である緑川さんや赤坂秋穂さんも同じ様に…ね。


なので、余計に“赤坂”勇悟は怪しいのですよ…。

彼の家も、人を人形の様に扱うその人間性も…

赤坂家の“姉妹”は、全て養子である件も…。

そして、今回の件も学園側から不問にする様に…と言われましたし。


赤坂家…、僕の方でももう一度調べる必要がありそうですね…





…と言う訳で瑠璃サイドでは『君と二人で』の“元『学園』生”チームが共に暗躍します。


悠希サイドは今まで通り勇悟以外の『COLOR*SEASONS』の“あすなろ学園生”チームがラブコメります!!



…最近知りましたが『保健医』って職業は存在しないそうですね!?;

設定上、凍夜先生の職業を正確に言うと、医師免許は持っていて、養護教諭の免許は持っていないので“学園に常駐する(珍しいタイプの)”『学校医』と言う事になります。

そして、その設定上、一般的に『保健医』と言われる『養護教諭』は別に存在します。

さらにさらに『学校医』が居るなら『学校薬剤師』なる人物も居る事に…

はぁ…;設定が甘いなぁ…;

まぁ…凍夜先生はサブキャラな上に『この話はフィクション』なのであまり支障は無いっちゃ無いですが…;

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