第18話〈〈瑠璃視点〉〉
前回の続きです。
…バトルが地味なのは瑠璃の能力的にご愛敬…?
では、どうぞ…!
あたし達が内心、臨戦態勢に入っていると、クズは、ゆぅちんをチラリと見た…
すると…?
「…うっ…;
はっ…腹が痛くなってきた…;」
「ゆぅちん!?;」
「すまね…トイレ行ってくる…!;」
「お~…;」
(まぁ…その方が都合が良い…かな…?
トイレじゃあ流石についていく訳にゃいかね~し…。)
「大丈夫かな…悠希…;」
そう、心配そうな顔で言う勇悟。
…やった本人のクセによく言うわね~っ!?
おねぇさん、びっくりですよ~!!
再び『跳ね返す心』が発動したのに加え、『切り開く力』も発動したのを感じた…つまり、ゆぅちんが腹痛になったのは…まぁ…あたしのせいでもあるのだけど…
だって…あたしにも何かしたって事は…もしかしたらゆぅちんも操られかけていた…って事だし。
『切り開く力』は、ゆぅちんの操りを防ぐ為に“腹痛になる”って切り開き方をした…ってことだと思うし~…。
因みに、当然ながらあたしはエルランの効果で何も起こらないんだけどね…
それを知ってか知らずか、勇悟はニコニコ顔であたしに話しかけてくる…あんたも懲りないわね~…;
「ところで青井さんは、何か予定はあるのかい?」
「見てのと~りゆぅちん達と~だぶるでぇとちゅ~よ~?」
「そうか一人か、なら俺と遊ぼうぜ!」
「いや~それよか、みかみ~はい~の~?
探してたんでしょ~?」
「まぁ、大した用じゃ無いから後で良いよ。
それより青井さん、行こうか♪」
…相変わらず人の話を聞かないねぇ…
そんなので女の子が付いてくると思ってんの~?
ま、チートでどうにかなるとかクズな事考えてるんだろうけど…
あんた、少しでも女の子を喜ばせようとか考えない訳~?
ま、何にせよゆぅちんとのでぇとは、邪魔されたくね~しなぁ~…。
あたしは、クズを睨む様に見据えて、言ってやる事にした~…
つ~か、
人 の 恋 路 を 邪 魔 す る 奴 は 馬 に 蹴 ら れ て 死 ん じ ま え 。
って、言葉、知ってるぅ~?
「あのさ~、普通でぇとちゅ~の女の子を~遊びに誘うかぁ~?」
「デート?
何を言ってるんだい??君は一人じゃないか。」
「・・・・・あたしを一人にしたのは誰かなぁ~?#
しかも~最初はゆぅちんが側に居たでしょ~??」
あ~もぅっ!!
ホンッッット!!このクズは人の気持ちを無視しやがるわね~っ!?
自分の都合しか考えね~男に!!女の子はついていかね~っつ~のに!!
「う~ん…何をそんなに意地を張ってるんだい??
君は、最初から一人じゃないか。」
「あっ…。」
う~ん…強力な“言霊チート”だにゃ~!!
『跳ね返す心』パイセン、お疲れ様で~す。
さてさて~…『苦痛からの解放』。
クズにご退場ねがいま~す。
「~♪」
「良い買い物が出来たな、美夏。」
「はいっ!ありがとうございます立夏くん♪」
「んぉ?
みかみ~!シド~♪」
うんうん♪“実に良いタイミング”で口撃役のご登場なり~♪
「む…待たせてしまったか、すまない青井。
ところで…悠希はどうした、さっきまで一緒に居ただろう。」
「腹痛でトイレ~。」
「・・・悠希め…
彼女を放置してトイレか…、青井も悠希も体調管理がなってないな。」
「にゃはは、すまぬ~♪
それよか~みかみ~は買い物、楽しめた~?」
「ええ♪
立夏くんのセンスが素晴らしかったので♪」
そう言ったみかみ~は、確かにさっきシド~に選んでもらった服を着ていて、胸元にはシルバーのハート型の飾りが付いたネックレスをしていた~。
うんうん♪確かに実に良い仕事してますにゃ~♪
「おいおい、俺を無視するなよ~!」
「…ん。
勇悟、お前も来ていたのか。」
「まぁな♪
立夏は…美夏と一緒だったのかい?」
「勇悟くん…はい。
私は朝から立夏くん達とお買い物に…。」
「へぇー…立夏とねぇ…?」
みかみ~の返答に対してクズは気に入らないって表情してる~…
…って、みかみ~…顔が強張ってなぁい…?
あたしは、みかみ~の手をとってしゃがんでもらって、耳打ちした~
{みかみ~、こえ~なら、シド~にくっついとけ~?}
{はいっ!?///
何故ですか…?///
それに…立夏くんも迷惑では…?}
{無いなぁい♪
おにゃのこに頼られんのは、男のかいしょ~よ~?}
{・・・・・///}
「~っ///」
「―美夏?」
「すみません…しばらく、このままで…///」
「…。」
みかみ~がシド~に抱き付いたのを見てますます気に入らないって表情するクズ。
おぉ…シド~は男の顔になってんなぁ~…じゃあシド~、よろしくぅ~!
「どうしたんだ、勇悟。」
「いや…ただ、美夏が具合悪そうだな。
俺が寮まで送っていってやるよ。」
「あ…いえ、私は大丈夫ですから、勇悟くんはお気になさらずに…
「ん~?
な~んかよそよそしくないか??」
「そっそんな事はありませんよ!?」
…あっちゃあ…;
シド~が登場したのは良いけど~…
みかみ~が追い詰められちゃってるぅ~…?;
まさか『苦痛からの解放』の効果が出てないのかなぁ…?;
…あいや、シド~がみかみ~を守る様に背に隠した…?
「おい、よせよ勇悟。
美夏が恐がっているだろう。」
「えっ?
何でだよ、美夏は俺の幼馴染みだぜ?
怖がってるとかそんなの無いし。
なぁ美夏。」
「はっはい…大丈夫ですよ?
立夏くん。」
気丈に笑って見せるみかみ~に対して、シド~はため息を一つつくと、背に隠していたみかみ~に向き直って正面から抱きしめた~。
きゃ~♪シド~だいたぁ~ん♪
「無理はするな、震えているぞ?」
「…あ。」
「なっ…なっ…!?
どういう事だよ!?」
いきなりのラブコメ展開、しかも、自分が悪役な状況に狼狽えるクズ。
対するシド~はクズに冷たい視線を向ける~
「…どうもくそも無い。
お前、自分で美夏にどんな表情を向けていたか理解していないな。」
「なっ…なんだよ…?」
「ふん…とにかく、俺達の前から消えろ。
美夏が怯えているじゃないか。」
「は?
またまたぁ~♪
冗談だよな?美夏!!」
(!!)
またチート!!
ったく…『希望の星』対象はみかみ~!
起きる奇跡は“とりあえずそのままシド〜に甘えとく”!!
「っ…‼
うぅ…ふぇ……りっ…りっくん……すみません…いまは、この…まま……。」
「美夏…?
ったく、よしよし、俺がついている、そんなに泣くなよ。」
「は…?え…?何でだよ…?」
ふぅ…チート無効っ!!
全く、感情操作チート何て、クズな能力だよにゃ~?
でもざ~んねん。あたしが目を光らせている時に、そんなチートは使わせねー!!
でも、びみょ〜に間に合わなかったのかみかみ〜が幼児退行しちった……
防がなかったらもっと酷い事になってた事考えたらぁ〜本当にクズ過ぎねぇかぁ~?
「…すまん!瑠璃!!;」
「ゆぅち~ん!おかえり~♪」
ん~♪ないすたいみ~ん!!
さすがゆぅちん♪
あたしがゆぅちんに飛び付いたところで、シド~はゆぅちんにも冷たい視線を向ける…
うーん…さすがフェミニスト設定のされてた人~?
「悠希、彼女を放置してトイレに駆け込むとは、感心しないな。」
「うっ…;
悪い立夏…;」
「ま、当の本人が気にしていないから、俺からはもう言わないさ。」
「おう…;」
話がおわったところで、ゆぅちんはやっとクズに気付いたっぽい~?
「ん?まだ居たのか勇悟。
俺達は昨日のお詫びにダブルデート中なんだ、すまないが帰ってくれないか?」
お~…辛辣ぅ~♪
本当にクズに遠慮無くなったなぁゆぅちん♪
「は?帰れ!?俺に向かって帰れだと!?」
「ひゃぅ…りっくぅぅん…!」
「…本当にどうしたんだ美夏…。
とにかく、勇悟、美夏が怯えてしょうがないから、お前は少し頭を冷やせ。」
「なに…?
お前等…二人揃って何俺に命令してくれちゃってんの…?
脇役の分際でさぁ…??」
「またお前の妄想か…ったく…。
後すぐにキレるそのクセ、なおしたらどうだ??
お前のソレ、思い通りにならないからってぐずる子どもみたいだぜ?」
「ウルセェッ!!
お前等は主人公様の引き立て役なんだろうが!!」
「「うっ!?」」
く…ぅ…また酷いオーラね…;
ち~っと気合い入れにゃ~ヤラレルゥ…;
あたしは、エルランカードをこっそりと握りしめ、あたしの星に願う…
エルランッ…『星』…!
Lv.3『苦痛からの解放』起動~!!
対象はあたし、ゆぅちん、みかみ~、シド~!!
効果時間は瞬発で運命力最大~!!
「ははははは!!
さぁ!!美夏と瑠璃をこっちに寄越すんだ!!ゴミ共が!!」
「くぅ…立夏!!」
「あぁ…悠希!」
「「ッざけんな!!」」
「グッハァ!?」
「はぁ…はぁ…はぁ…なんだったんだ…今のは…?;」
「っ…はぁ…わからない…が…頭が…おかしくなりそうだった…。」
エルランが効いたのか、殴りかかってくるクズに対して、お互いに声を掛け合ったゆぅちんとシド~のダブルラリアットが決まったッ!?
う~ん…きれ~に決まったにゃ~?
さて~とどめ~!
「お巡りさぁぁ~ん!!変な男に襲われたぁぁ~!!!」
「お巡りさんこいつです!!あののびてる男が女の子を誘拐しようとしてました!!」
ちょうどクズが声を荒らげて人が集まっていたらしく、誰かが通報してくれたみたい♪
現れた警察官にクズは連行されていった~♪
「ふぅ…全く、奴も懲りないというか…;」
「警官の世話になったんだ、これで少しは懲りたのではないだろうか。」
「どうだか…逆恨みしてきそうだが…。」
「ふぇぇ…りっくぅん…怖かったよぉ…怪我は?
大丈夫??痛くない??」
「俺は大丈夫だが…美夏こそ大丈夫じゃないだろう…?」
「う…うぅん!!私は大丈夫…!
りっくんが居るもん!!」
「…そうか///」
「おー!?;
おい、立夏が照れてんぞ!?
奇跡だぞこれ!!;」
「あは…あはははは…;」
(あ、そうゆう奇跡も起きちゃうんだ!?;)
「それよか~、ゆぅちん平気かぁ~?」
「ん?そりゃあまぁ…何ともない…かな…?
むしろ、調子が良いくらいだ♪」
「そっかぁ…良かったぁ~♪」
本当に良かったぁ…
あたしが全力で甘えると、ゆぅちんは笑顔で頭を撫でてくれた~♪
こんな感じで~ゴールデンウィークのダブルデートはいちお~成功したんだよなぁ~♪
…みかみ~とシド~がもっと仲良くなった的な意味で、ねぇ~!
瑠璃のチートもある意味感情操作になるのでしょうか??
ただ、チートの特性上、勇悟の感情操作とは違って必ず良い結果にしかならない、と言う違いはありますが…。




