番外編 4.5話で瑠璃が見ていた悪夢
サブタイトルのまんまです。
すごく…短いです…。
『キャハハハハハ!!』
『だっさ~い♪』
あたしは…惨めです…
勉強だけしか取り柄の無い…怪物…
見た目も銀髪碧眼のクセにドチビで子供体型で、しかも変なしゃべり方で…
そのクセに頭だけは良いなんて…
とにかく酷くアンバランスでおかしい…
だから…虐められて当然なんです…
全部…あたしの自業自得…もう…死んじゃいたいです…
『テメェ等ッ!!
何が可笑しいってんだよッ!?』
『…えっ…?』
…誰…?
だけど…そんなあたしを…庇う様に、黒髪の男の子が現れました…
何故ですか…?
何故、あたし何かを…庇うのですか…?
『瑠璃の事をよく知りもせずに!!
俺の彼女をバカにすんじゃねぇクズ共がッ!!』
『…だ…誰…?
あんた…誰…?』
『あ?
彼氏の顔を忘れたのか?
全く…頭良いクセに間抜けだな俺の彼女はwww』
『あ…ゆぅちん…。』
『おうッ!!
俺が来たからにはもう安心しな!!』
そう言って何時もみたいにニカッと子供みたいな表情で笑ったゆぅちんは…
あたしを守る為に…虐めてきた元親友達と…対峙する。
『ゆぅちん…』
『ははっ…やっと笑ったな?
こんな奴等、さっさとやっつけてやるからさ!
お前は何時もみたいにそうやって笑ってりゃ良いんだよ!!』
だけど…そう言ったゆぅちんが走っていったのは…元親友達が居るのは…下へ向かう階段の方で…
『…!
そっちは~だめだぁぁ~!!』
『なっ何よアンタは!止めなさいよ!!#』
『黙れクズがッ!!そうやって何も悪くねぇ奴を見た目だけで貶める様な奴がな!!
俺は許せねぇんだよ!!』
そう言ったゆぅちんは…元親友に掴みかかろうとした…
けど…
『だめぇぇぇっ!?
そっちは落ちちゃうよぉぉぉっ!!』
『うぉっ!?;』
掴み損ねたゆぅちんは…そのまま階段を転げ落ちて―
『いゃぁぁぁぁぁっ!!ゆぅちぃぃぃん!!
〔それは夢だ!落ち着け!!〕
「あたしなんかの代わ―…あれ…悠…希…?」
「おい…大丈夫かよ…?;」
あれ…?
夢…ですか…??
目の前には…階段を転げ落ちて行ったはずのゆぅちんがいました…。
心配そうな顔で…あたしを見ていて…
あたしは…正面から抱きしめられていて…
ゆぅちんの…温もりが…心音が…ゆぅちんは生きているんだ…って…教えてくれて…
「…悠希、あんた、生きてるよね…?
階段から…落ちてないよね…?」
「は?何寝惚けてんだよ…?;」
「…よかったぁぁぁぁ~…!」
よかった…本当に…よかった…
そう、こっちが…現実よ…あたしは…あたしよ…小鳥遊梓は…死んだの…あたしは青井瑠璃…悠希と…恋人同士の…青井瑠璃なの…
あたしは、そう自分に言い聞かせる様に…悠希の存在を確かめる様に…悠希の身体をぺたぺたと触る…
悠希は…その間ずっと、ちょっと困った様な表情で、だけどしっかりとあたしを抱きしめていてくれた…
次回からは恐らく話が夏に飛びます。




