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昏冥の空に青い鳥  作者: 音無 なの
第1部 第3章『抗えぬ運命』
21/48

エピローグ(第14話)

途中で瑠璃視点を挟みます!

…恐 ら く 今 回 は 砂 糖 回 で す 。


―ありがとな、智秋。」


「おう!!今度なんか奢れよな♪」


「そうだな…それで良いなら。」


「ヘヘッ♪楽しみにしてるぜ?」


「ああ、じゃあ、また明日。」


「ばいば~いチアー♪」


「おう、じゃあな~♪」



智秋と別れた俺は、瑠璃と一緒に部屋に戻ってきた…



「はぁ…疲れた…;

何か、1度に色々な事が起こりすぎだろ…;

放課後からの時間、どんだけ濃いんだよ…;」


「ん~?

でも~あたしは~た~のしかったぜ~♪」



そう言った瑠璃は、頭の後ろで手を組んで屈託なく笑った…



「お前スゲーな…;」



ハァ…問題は勇悟…だな。

突然身体の自由がきかなくなるアレは、一体何なんだ…?

それに…瑠璃がしていたと言う、狂気の笑顔…。

今朝様子がおかしかったのと関係があるのか…?

今も…瑠璃は何時もの笑顔だ。いや、むしろ今は幸せそうにも見える。



「…。」


「んふふ~ゆぅち~ん♡」


「んぉっ!?;

なっ何だ瑠璃!?///」


「いんや~な~んか~こ~したく~なった~!」



―俺が思考の渦に沈みかけていたら、瑠璃が正面から抱き付いてきた!!

座っていた俺は丁度瑠璃に頭を抱えられる様に抱きしめられる。



「なぁ~ゆぅち~ん?」


「なっなんだよ…///」


「…今あたしの事、考えてたでしょ?」


「っ!?」


「あら…図星?

うふふ…彼女冥利につきますねぇ~♡」


「え…あ…瑠…璃…?;」


「は~い♡」



俺をしっかりと抱きしめてさっきまでとは比にならない位に糖度の高い、甘ったるい声を出す瑠璃…



「いきなりどうした?」


「いえ…何も。

ただ、貴方をこうしていると、幸せだなぁ…って思えますから。」


「…。」



…違う…何時ものどの瑠璃とも、違う…。

なのに包み込まれる安心感だけは何時も以上で…



「あんっ♪もぉ~甘えんぼさんですねぇ~♡」


「何か今のお前、何時もより大きく見えるな…


「あらあら♪そうですかぁ~?」



思わず抱きかえした俺に、優しく蕩ける様な声をかけてくれる…

そうだな…これはアレだ、母性愛を感じる…



「…本当に、お前には敵わないな…。

ずっとこうしていたくなる…。」


「…それで良いんですよ。

貴方は沢山、沢山傷付いて、苦しんできたのですから。

今はゆっくり…休んでください…。」

(私を、癒してくれた貴方のために。)


「ああ。」


「嫌な事、ぜぇんぶ私が、忘れさせてあげますから。

そして、また明日からも元気に頑張りましょう?」

(私は、貴方の休む場所になりますから。)


「あぁ…


「…私は、ずっと、ずーっと。

貴方の隣に居ますから、貴方の泣き場所で居ますから。」

(だから、私も貴方に甘えさせてね?やっと出逢えた、私の大切な旦那様…♪)



瑠璃は甘い声で、優しく、そう言って。

俺の頬に自分の頬をくっつけてきた…

瑠璃から伝わる心音も、温もりも、全てが俺を優しく包み込んでくれる…そんな感覚に癒されながら、俺の意識はゆっくりと微睡みに沈んでいった…














(!)瑠璃side(!)


「…あらあら…寝てしまいましたか…。ふふっ♪」

(……………“私”は今、幸せですよ。瑠璃さん。)



私は、今は沈んでいる『青井瑠璃』の人格に向かって、心の中でそう呟きました。

(もっと)も…今の私も“小鳥遊(あおい) (るり)”であり、沈んでいる方も“青井(たかなし)瑠璃(あずさ)”なのですが。


“能力”はあんな名前で発現しましたが、別に私はこの身体を乗っ取るつもりはありません。

だって今の私も、瑠璃なのですから。

だから“瑠璃さん”は、“私”に身体を貸してくれました…

“瑠璃さん”は“あずにゃ~”なら、大好きな“ゆぅちん”を癒せる…そう言ってくれましたから…。


うふふ…これは責任重大ですねぇ~?

“私”は、“瑠璃さん”の事も大好きなのですから。

“私”は、決してなれないはずだった“瑠璃さん”になれた。

いえ、なれてしまった…。

彼女のこれから歩むはずだった人生を、過去の遺物(異物)である“私”が狂わせてしまった…

“瑠璃さん”は、そう思っていた“私”を、夢の中で出逢った時に優しく諭してくれました…








『…こんにちわ。』


『えっ…?

あの…これは…?』


『…アタシ、にも…わから、無い。』


『…瑠璃さん…!?』


『んっ…こんにちわ。

前世…の、アタシ…。』


『…これは夢ですか…?』


『んっ…正解。

これ、は…夢…アタシと、キミの、夢。』


『…。』


『アタシ、は。

キミに、伝えときたい、事がある。』


『…っ!!なっ…何でしょうか…?』



夢で出逢った()()()()()()()、彼女は、『叱られる?』『罵声を浴びせられる…?』そう警戒する私に向かって笑いました。



『ありがとう。』


『…えっ…?』


『キミ…の、おかげ、で、アタシは、変われた。

仮面を、つけなくても…笑える、相手に、出逢えた。』


『そんな…それは…“私”の…“小鳥遊梓”の都合なのですよ…?

貴女は…貴女自身は…もっと他の人を好きになっていたのかもしれませんのに…私が…貴女の“可能性”を無くしてしまった…!!

私みたいな“不純物”が混ざったせいで貴女は―


『キミはアタシで、アタシはキミ…だよ…?』


『―っ!』


『アタシが、アタシを、否定する…の、は…辛い…よ…。』



そう言った“瑠璃さん”は寂しそうで、だからこそ“私”はそんな優しい“瑠璃さん”が心配になるのです。



『…瑠璃さん…貴女は…こんな私を…受け入れてくれるのですか…?』


『………んっ。

失礼、な。

入寮した、日。頭を…ぶつけた時に、既に…受け入れてた。』


『…瑠璃さん…。』


『…ね、あずにゃ~?』


『はい…何でしょうか…?』


『アタシ達、さいこ~のぱ~とにゃ~だよにゃ~♪』



そう言った“瑠璃さん”は、ゲームのCG何かではない、本物の、本当の、屈託の無い笑顔を見せてくれた。

ですから、“私”も答えましょう。



『…ふふっ♪

『そ~だにゃ~るぅちゃん♪』』


『うん~、だからぁ~あたし達で~大好きな~ゆぅちんを~し~あわせに~しよ~ぜ~♪』


『…それが、私と貴女の願い…なんですよね…。』


『いんや~『あたし』の願いだぁ~!!

あんたも~あたし~!あたしも~あずにゃ~!!

あんたの~そのせ~かく~あたしゃ~いただいたぜ~!?』


『…はいっ♪』



るぅちゃん…私は、貴女で在れて幸せですよ。

貴女として、悠希の隣に居られるこの幸運に感謝します。







「… zzZ」


「…ふふっ♪可愛い寝顔ですねぇ~♪」



眠ってしまった悠希を横にして、私の小さな膝に乗せる…

静かな寝息と穏やかな寝顔を見ていると…

膝に乗る心地よい重さを感じると…

私自身も幸せな気持ちになれるのです…



「うふふ…好きですよ、悠希。大好きです…。」



貴方の全部が愛おしい…

ずっと一緒に居たい…

だから…私は…。




Lv.4…()()※《∽》()()《せ》:#世人格『小%遊§"が『青\£@』から※※して¢全※♯に¶る。





Lv.4…希望の星(奇跡を起こせ):奇跡を起こす“業”。

自身が幸せである程起こせる奇跡の質が良くなる。



「“希望の星”…?」



Lv.4のエルランの性質が…変わった…?

オリジンエルランだと、こんな事もあり得るのですね…

それにしても、随分と曖昧な能力になりましたねぇ…?;


…ですが…これはどういう事、なのでしょうか…?

私は…これで消えるつもりでしたのに…これではまるで…私に消えて欲しくない…いえ、私が消える必要が無くなった…様な…?



・・・あ。

そう、ですよね…。

私は…あたしなのですから…

そう、本当は、怖かったのですよ。

“私”が…消えてしまう事が。


あたしはあたし。


“私”が消えてなくなる訳じゃあないのよ。




「・・・・・んふふっ♪

そんなのは~当たり前ですよね~。

あたしは~ゆぅちんが~好きな~“あたし”なのですから~♪」



この時あたしは、本当の意味でるぅちゃんの一部になれたのです。



「これが~本当の~本当に~。

嘘偽り無い~この世界の~あたしの本当の姿なんだにゃ~♪」



ふと鏡を見ると、プラチナブロンドの髪を三つ編みに纏めて、眠たそうな蒼の瞳で穏やかに微笑む小さなあたしの姿が見えました。

その姿は、原作のあたし(キャラクター)何かと比べ物にならない程に、可憐で、慈愛に満ちた、本当の意味で悠希に寄り添えそうに見えたのでした。



「ふふふっ♪

さぁ~て~ゆぅちんに~お~にぎりでも~作りながら~飯にしよ~♪」



あたしは、ゆぅちんを起こさない様に膝から下ろしてそっと頭を撫でてから食堂へ向かいました―――――――――――





(!)悠希side(!)


「う…ふぁぁぁ…あふ…寝ちまってたのか…俺は…



あれからどれ程寝ていたのだろう…?

…って、0時!?;

門限ギリギリだった事を考えたら4時間近く寝ていたのか…;



「ん…にゅう…♪」


「…ん?」



ふと重さと声に気付いて腹を見ると、瑠璃がトロトロに蕩けた幸せ顔で寝ていた…俺の腹を枕にして。



「…可愛い…///」



さっきの包み込まれる様な雰囲気も良いけど、やっぱり瑠璃には見た目相応なこうゆう顔の方が似合ってる。

俺は、瑠璃を起こさない様にそっと下ろしてから起き上がった。



「…それはともかく、腹へったな…;

…ん?これは…。」



机の上にメモを見付けた俺はそれを手に取る、そこには『冷蔵庫におにぎりあるよ!因みにあたしの手作りです♡』と瑠璃の字で書いてあった。

どうやら、食堂でご飯を分けてもらって作ってくれたらしい。



「…おっ、美味(うま)そうだな。」



早速冷蔵庫を開けると、中にはラップで包んであるおにぎりが二個、入っていた。

俺はそれと何時も作り置きしておいてくれている、瑠璃特製のお茶を取り出した。



「いただきます。」



…1つ目は梅。定番だな。

それをお茶を飲みつつ食べる…合うなこのお茶。

うん、美味い。

…2つ目は焼き鮭。うん、美味い。

だがこれ、まさか鮭焼く所から作ってたりしないよな…?;

妙にお茶に合う。



「ごちそうさま。」



ふぅ…満足した…


さて…宿題と予習、頑張るか!!



寝起きの頭を瑠璃のハーブティー(おにぎりを食べながら飲んだのとは違うお茶)で目覚めさせ、

瑠璃の寝息をBGMに勉強に勤しんだ―――――――――――


…いかがでしたか?

これにて第一部は完結です。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!!

宜しければ感想或いはレビューを下さい…;

今後の展開(物語の方向性)の参考にしたいです…;


ただ、回収しきれていない伏線がまだまだあるので物語はこれからも続いていく予定です。

一応…;

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