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昏冥の空に青い鳥  作者: 音無 なの
第1部 第2章『瑠璃色新生活』
14/48

番外編 ひ と つ だ け ね が い が か な う な ら ―

瑠璃の前世、地味子ちゃんの話です。

ネガティブな展開ですので苦手or嫌いな方は読み飛ばしても問題ないです。


『キャハハハハハハ!!』


『だっさーい♪』


「・・・。」



あぁ…声が遠いなぁ…。



私は…惨めだ…


勉強以外は、何をしても…上手くいかない。

恋も、友情も、青春でさえも…


私に『好きだ』と言ってくれた幼馴染みは助けてくれなかった。


私に『ずっと友達だよっ♪』って言ってくれた親友は、アッサリ私を裏切った。


私はただ、平穏に暮らしたかっただけなのになぁ…

乙女ゲーやギャルゲーみたいなキラキラした青春じゃ無くたって良い。


ソレなりの学生生活送って、ソレなりの会社に入って、趣味のラノベ読んだりゲームやりながらソレなりの人生歩めれば良いや…って…思ってたのになぁ…



どうして、こんな事に…?




始まりは些細なこと。


幼馴染みの彼が、こんな私に好きだって言ってくれた。


その時は嬉しかった。


だけど、私の親友は…彼の事が好きだった。


私の親友は明るくて友達が多かった。


私の友達は、彼女を除くと本とゲームだけだった。


そんな、根暗な私を、選んだ事に、親友は腹を立た。

その日からだ。

女子が皆が敵になったのは。



私の幼馴染みはそれなりにカッコよくて優しかった。


最初は私を庇ってくれた。


だけど、酷くなってくると、自分も被害に遭うのが怖くなって逃げた。


私の元・親友が流したって後で知ったのだけど…『アイツは地味ななりして清楚ぶってるが実は援交をしてる』って、根も葉もない噂を盾にして。

『お前がそんなビッチだとは思わなかった!!』なんて…被害者ぶって。



確かに私は…ゲームやラノベが大好きで買い込んでいるけど、それはちゃんとバイトで稼いだお金で買ったもの。


そんな事を言われる筋合いは無い。



だけどある日、親友だと思っていた…彼女に呼び出されて直接言われた。

『お前みたいな根暗、先公の評価が上がるから友達で居てやっただけだよバーカ。

調子に乗った報いだわ、ざまぁみなさい。』

それで、私の世界は完全に壊れた。


私は…その日から全てが信じられなくなって…ゲームの世界に逃げ込んだ。


ゲームの主人公は、幼馴染みに好かれて、可愛くて明るい女の子や、格好いい男の子と楽しく学生生活を送るんだ…


あぁ…私もそんな学生生活を…最近まで送っていたのになぁ………



そんな中で知った、『黒崎悠希』と言う名の“キャラクター”。


彼も所詮は“ゲーム”の登場人物…

そう思っていた。

だけど…彼の昏い部分には多くを共感した。


キラキラしている奴等が憎い…

人からささやかな幸せまで奪っておいて、明るく笑う主人公(アイツ)が憎い…


そして、黒崎悠希は主人公を殺そうとして自分が死んだ。


だから私は…彼の代わりに自分が、主人公共の幸せを壊そうと思った…


・・・・・・ア タ シ の 世 界 の 主 人 公 を…だ…。



久し振りに登校したアタシは、すぐに元・親友に階段の踊り場へ呼び出された。

なんか、もう周りがボンヤリとしている…こんなの…現実じゃない…アタシの望んでいた世界じゃない…あはっ…だからさぁ…壊すんだ…変えるんだ…状況を…♪



『なによアンタ、気持ち悪い笑顔を浮かべて。

あれだけされてまだ懲りてないわけ?

ホンットアンタはネチネチしてて気持ち悪いわね!!』



そう言いながら元・親友はアタシの足を踏みつけてグリグリとしてくる。

あはっ…♪見た目が主人公(美少女)でも、やってる事はきったないなぁ~♪

だからさぁ~…



「うふ…うふふふふふ…でしょう…ね…?

アタシも、そんなアンタが大嫌い…。」



アタシは、元・親友の肩を掴むと、階段の方へ押しやった。



『っ!?

何する気よ!?』


「あはっ…♪あははははははははは!!

だから殺してあげるよーっ!!♪」


『ひっ!?

やめなさいっ!!…あ。』


「あ―



彼女に振り払われたアタシは…派手に階段を転げ落ちた。



「あがっ…ひ…ぅ…


『うそ…なんで…?

あぁそうよ…私は悪くない。

アイツが、勝手に落ちただけ。そうよ…私は悪くない!!』


「あ…ぐぁ…



全身が痛い。

意識が薄れていく…だけど…私の心は、晴れやかだった。



うん…元・親友を殺そうとしたんだから自業自得よねーっ♪


だから、今のアタシが…私の結末に相応しいわ。

ごめんね、…こんな私で、ごめんなさい…

私がもっと…明るかったら…ひょうきん者で在れたなら…辛くても笑っていられたのなら…“善かった”のに…



ねぇ…かみさま…。


もしもいるのなら、ひとつだけねがいをかなえてください。


もしもうまれかわれるのなら―――――――――



































































――――“アタシ”みたいなひとをたすけられる“わたし”にしてください。


因みに彼女、根暗ですが根は優しい優等生で、地味にスタイルが良いって言うどうでも良い裏設定があります。


容姿…黒髪のロングヘアーを一本の三つ編みに纏めていて、眼鏡をかけていて茶褐色の猫目、低い鼻に薄い唇。

抜群のスタイルと合わせると典型的な『眼鏡外したらあらビックリ、そこそこ美少女じゃね!?』な、タイプだったりします。

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