裏・エピローグ(4.5話)〈〈瑠璃視点〉〉
サブタイトル通りエピローグの瑠璃視点です。
「んふふ~♪今日の入学式~楽しみだにゃ~♪」
―悠希の部屋から戻ったあたしは、何時もの制服+白衣の服装に着替えて、胸ポケットに“台本”を入れてから、悠希が待つ部屋に向かっていた…
当然、春菜姉さんに許可は貰ってるわよ?
ふふっ♪それはともかく、この“特待生挨拶の台本”、どうアレンジして言ってやろうかしら!!
悠希ならきっと、あたしに合わせてくれるだろうし♪
本当に楽しみだわ~♪
「あっ!!青井さん!おはよう♪」
(ゲッ…勇悟…;)
そんなウキウキ気分で歩いていたのに、目の前に勇悟が現れた…。
ったく…迂闊だったわ。
ここは男子寮、勇悟に出会う事を想定しておくべきだった…!;
もう遠慮しないと決めたあたしはめんどくささMAXで対応する。
「ん~おはよあかちんじゃ~あたしはこれで~。」
「いやいや、折角会ったんだから朝食を一緒に食べようよ!!」
そう言ってエセ爽やか笑顔でチートを発動させつつあたしの腕を掴む勇悟、
うん、何故か相変わらず気持ち悪いオーラはあたしに通じないみたい。
それより…あたしはあんたの事どうでもい~んだけど~!?
それより早くゆぅちんと合流しないと~!
「…放してくんね~かなぁ~?
あたしゃ~入学式の~挨拶の~打ち合わせも~あるし~ゆぅちんの~部屋に~行きて~からさぁ~」
「まぁまぁ♪
悠希なんか後で言えばどうにでもなるし、行こうよ青井さん♪」
「え~…そんなの~おうぼ~だぜ~?
打ち合わせとか~関係無くても~あたしゃ~ゆぅちんの~彼女だしぃ~?
無理に~連れていく~つもりなら~悲鳴あげんぜ~?
ゆぅちん~呼ぶぜ~?」
あたしが全力で拒否すると。
思惑通にいかないからか途端に機嫌が悪くなるクズ。
「あ?ならやってみなよ。
悠希ごときを呼んだ所で、どうにかなるとか思ってるの?
良いから俺と来るんだよ、瑠璃。」
は…?
え…………な………に………?
急に気持ち悪いオーラが……強く………
意識が………塗り潰される……
あっ…何で………?
勇悟が…"彼が"かっこよく見えてー
"あたし"の心が、警鐘を鳴らす。
"わたし"の身体が、最後の抵抗とばかりに悲鳴を上げた。
「キャァァァァッ!!」
「放せ~!!#」
「ユゥゥゥゴォォォッ!!#」
「ハッ。」
「グガッ!?」
っ……!
悲鳴を上げたら、なんとな意識がハッキリしてきた………
あたしが悲鳴を上げると、すぐにゆぅちんが駆け付けてくれた!!
だけど、殴りかかったゆぅちんは、勇悟にお腹を蹴り飛ばされて、あっさりと返り討ちにあってしまう…
対してクズは勝ち誇った様な鬱陶しい笑顔だ…
……あたしの悠希に何すんのよこのクズッ!!#
だけど、あたしの小さな身体ではクズの腕を振り払うことが出来ず、悠希を助け起こせない…!
うぅ…あたしに…あたしに後少しでも身長があればここからても金的出来たかも知れないのにぃ…;
「来んのが分かってりゃあテメェみたいなガリ勉何か怖かねぇんだよ、サブキャラのクセにでしゃばるなザーコ。」
「ゲホッゲホッ…瑠璃を…どうする…つもガッ!?」
悠希は、いきなりの事に咳き込みながら睨むけど、今度は胸を蹴られて、あからさまに衰弱する…もう、目の焦点が合ってない…!
止めなさいよクズッ!!
悠希に酷い事するんじゃないわよっ!!
くぅぅ…;クズを振り払えないあたしの身体が怨めしい…;
そして、勇悟は心底鬱陶しそうな顔で悠希を睨み付ける。
「『瑠璃』だぁ~?
テメェ…“俺の彼女”を気安く下の名前で呼ぶんじゃねー
カシャ
「っ!?」
「…勇悟、お前は何をしているんだ。」
ーえっ?
いきなり、スマホのシャッター音がしたかと思うと、部屋からシド〜が出てきた!?
でも、助かったぁぁ!!
そんなあたしとは反対に、シド〜を見たクズは、慌て始めた。
「なっ!?立花!?何でお前がー
「…お前は、悠希に何をしているんだ。
何故、お前が悠希の恋人である青井を抱き寄せているんだ。」
「っ!し、シド〜!ゆぅちんが!ゆぅちんがぁぁぁ……!!」
「落ち着け青井、今緑川が保険医を呼びに行ってくれているはずだ。」
「……う…ゲホッ……リッ………カ…………?」
え、あれ…………?
ゆぅちんが、動かなくなった………?
「し、しどぉ~!!」
「…情けない声を上げるな青井、心配するな、気絶しただけだ。」
「い、いやな立花!俺は正当防衛だ!何だか知らんが悠希の奴がいきなり殴りかかってー
うゎ、クズがなんか言い訳しだした。
でも冷静なシド〜は意に介さず返した……
「嘘だな。
悠希が理由も無しにそんな事をするはずがない。
大方、お前がそうやって朝から青井にちょっかいをかけていたのだろう?
と言うか、青井の悲鳴が聞こえたから俺も来た。」
「はぁぁぁ……めんどくせぇなお前。」
「なんだ、罪を認めるのか。」
「ハッ、誰が。悠希贔屓なお前とはお話にならないからな。
さてと、じゃあ瑠璃?また後でね♪」
「………。」
「……クズが。
大丈夫だったか、青井。」
「う…うん、ありがとね?シド〜……
ってあれ?」
「…どうした、青井。」
「……いや、なんでもねぇや!
本当にありがとなぁシド〜………
なんだろう……?
今、一瞬だけあたしの手元にタロットカードみたいなものがあった気がする………
ただ…何処かで見た事がある様な…??
それから直ぐに来てくれた先生とシド〜によってゆぅちんは保健室へと連れていかれた…………
紫藤立花が序盤から介入する様になったら
元の話から大分変わりました()




