第9話
ついに手に入れたマイホーム!マイホーー!! 借家ですけど何か?10歳でマイホーですよ?異常でしょ?
俺とアリスは安らぎ亭から出てギルドへ行きマリアさんと共に新居へ向かう。借家ですが何か?
ギルドへ行った時ダリスさんも居たがシュンッってしてた。きっと俺に新人が泊まれるような安い共同宿を紹介しなかった事をマリアさんに怒られたんだろう。 確かに新人で毎日5000マニはキツイだろ。スライムの魔石くっそ安いし。ラビットだって肉とかあるが…持てるか?って問題あるしな。新人が収納袋持ってるって事はまずないだろうしな。ナビレット万歳。
「いや、だってバカ丁寧な言葉使いでギルドの登録料ポンってだすんだぜ!?子供だと報酬からの天引きが当たり前なのにポンって出すんだぜ!? え?あ…ごめんなさい…」
ってな一幕があったらしい。うん。そりゃポンコツマスターって呼ばれるわ。
で、盗賊の件なんだけど無事?ぶっ殺してきたらしい。捕縛とかじゃないんですね。やだ怖い。つか護衛やられてたのに…普通に殺ってきたのね…
「ソーマ君。ここよ。どうかしら。外見はちょっと古いけど中は綺麗に使ってたらしいから大丈夫なはずよ。」
「おー…なかなかいいですねー。庭も思ったより広いですし…野菜育てようかなー」
「おうちーおうちー」
外見は古いが中はしっかりか…ヨウロピアーンな感じの家で…うん。石!って感じ。説明しろ?無理だ!学がないからな! っは! 誰に行っているんだ俺は!
それでアリスはおうちーおうちー言いながらぴょんぴょん跳ねてる。んーバカっぽい。ラブリーやね。なでなで。
「それじゃあ中に入ってみましょうか。あ、鍵渡しとくわね。」
テッテテー!ソーマは鍵を手に入れた。 よし、入ろう。
「おお…広いですね。掃除もしっかりされてるし。うん。気に入った」
「気に入ったみたいでよかったわ。タンスとかベットとかも備え付けだから初期費用も抑えられるしお得でしょ?」
「おとくー」
かわゆすかわゆす。なでなで。
「タンスとかあるのいいですね。買ったらすっからかんでしたよ」
「ソーマ君が実際見に来ないからわからなかっただけよ」
「はははー」
なんも言えないです。はい。
「で、こっちが台所ね。ここで料理するのよ。コンロの使い方わかるかしら」
なんと!!コンロがあるですと!?薪かと思ってたよ!!
「すいません…しりません…薪でやるのかと思ってました」
「あー…まだ田舎の方では薪なのかしら?魔導コンロでたのここ5年の間だし…いいわ。見てて。 ここを押すと火が出るのよ。中には火の魔石が入っていて魔力が切れたら買い替えが必要ね。大体1月につき魔石1つかしら。値段もそう高い物じゃないわ」
魔導コンロ作ってガッポガッポはできないみたいだな…だってすでにあるもん。
「火の調整はできないんですか?」
「火は一定ね。押すだけで料理が簡単にできる…便利でしょ?」
「そうですね。今度ハンバーグでも作ってみようかな…ラーメンもいいな…いやまてよ…醤油とかあんのか?」
「ハンバーグ?何かしらそれは?」
「石窯作ってピザも…え?ハンバーグってないんですか?」
「知らないわね。ラーメン…ピザ?も食べ物なのかしら?魔法の詠唱じゃないわよね?」
「スッシックイッネー…詠唱…。いやいや詠唱じゃないですよ。あーもしできたら作って持っていきますよ。口に合うかわかりませんが」
「うふふ…期待してるわね」
「もしできたら…ですよ。」
そんな感じで話しながら部屋を見て回りちょこっと話した後マリアさんはギルドへ帰っていった。そういえば仕事中だったんだよねマリアさん。
「さて…どうすっかな。あーちゃん一緒に家探検しよっか」
「するー」
ここ数日ですっかり懐いてくれたアリス。はぁ。俺もすでに懐いてます。メロりんですよ。娘居て、娘が結婚する時にはお前には娘はやらん!!って言いそうなタイプですからね俺は。
で、探検しました。なーんも変わった事なんてありません。リビングにソファーあったけど硬かったぐらいかしら…スプリングとかないのか? ラビット狩りまくって毛皮のソファーにしようかな…そうしよう。
家の探検も終わったし…食物でも買いに行きますか。なにげに市場…八百屋?に行くの初めてだったりする。宿の飯しか食ってなかったしな。 んだば買い物じゃーい。
アリスと手を繋いで10分程歩いて八百屋らしき場所に到着。なにがあるかなー。んー。キャベツとか普通にあるじゃん。トマトにきゅうりに…うん。地球産かい?って感じ。たまに見たこともないやつがあるが…あ。ジャガイモ安い。買っとこ。ポテトなチップ作ろうかな。 油はーっとたけぇ!!ボってんの?ねぇボってんの!?って値段。
他の店にもよりつつ買い物を続けた。 砂糖とかもあったが安定の高さだった…稼いであーちゃんにケーキ作ってあげよう。 激ウマ!ってのはできないだろうがまぁまぁのはできる。ニート時代は料理よくしてたからな…なんかハマってたのよ。
なんやかんやあって家に帰る。 アリスに道を覚えるように目立つ場所を教えておく。
「さてさてアリスくん。今日はハンバーグを作ってみたいと思います。手伝ってくれるかなー?」
「あーちゃんいい子だからできるよー?」
「うん。マジ天使!んん!じゃあーまずはこの玉ねぎの皮をームキムキしてくださーい」
「むきむきー」
「助手のアリスくんがムキムキしてる間にー俺はー肉をーミンチにしまーす。…あれ?包丁ねーな。え?包丁無いパターン?…まな板…ふふっ皿もねぇ…助手のアリス君すこーし待っててくれるかなーいい子だから大丈夫だよねー?」
「はぁーいあーちゃんいいこできるよー」
走った…俺は本気で走った!街の人がなんだなんだ!?みたいな感じで見てきたが本気で走った!
包丁…まな板…皿…ボール…無いものを速攻で買ってナビレットに収納し速攻で帰る!
「はぁ…はぁ…!!い…いい子してたかなー?」
「してたよー。これねっムキムキしたのー。」
どうやら無事だったようだ…短時間とはいえ小さい子から目を離す…不安になるな。 世のお母さん方どうやってるんだ…
「ふぅー。えらいねーよくできましたー。」
「えへへー」
んな事やりながらハンバーグと軽いスープを作って晩飯にする。 米欲しい米欲しいパンはもういやや…。 気を取り直してっと、この家で初めての飯だ…上手く作れたと思うが…どうだろう。 いざ実食!
「いただきます」
「たーきます」
この数日でアリスにいただきますを教えた。 俺一人ならしなかったけど…いい子に育ってほしい。って思って教えた。礼儀?正しい子になってほしいしな。 ちなみにアリスは俺の膝の上で食事だ。
「あーちゃん美味しいかい?」
「おいしーねー」
「そっかそっか」
2人で仲睦まじく食事をし、軽く水浴びして布団に入る。風呂が欲しい切実に。土魔術でレンガ作って固めるか?どっかにないか探しとこう…
「んじゃ寝ますか。あーちゃんおやすみー」
「なさーい」
こうして今日が終わっていく…
「ぐすっ…まま…スースー」
夜泣きって言うの? 毎日してる。俺じゃ親代わりにならないんだろうか…いつか不安を取り除けたらいいな。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
次の日俺とアリスは朝からギルドに来ていた。
「はいマリアさん。これがハンバーグです。昨日作ったんで昼にでも食べてください。3つあるのでタバサさんとダリスさんにもあげてくださいね。で…お願いがあるんですが…アリスを預かってもらえませんかね?」
「へー。これがハンバーグねぇ。お昼に食べさせてもらうわ。ありがとね。で、どういう事かしら」
「金稼がないといけないんだけど…連れて行くわけにもいかないんで…お願いします!頼れる人がいないんです!ダリスさん顔こえーし、タバサさんとはアリスは面識ない。幸いマリアさんには懐いてるし…お願いします!」
「しますー」
アリスもペコリと頭を下げる。 もしかしたらこの子は自分が置かれている状況がわかっているのかもしれない…。わがまま言わないし…えらいな。なでなで。
「はぁー。本当はダメなんだけど…わかったわ。特別よ。あーちゃん。頼りないおにーちゃんですねー」
「ぐっ!」
「おにーちゃんはーよくーしてくれるよ?」
おぉ!素晴らしきマイエンジェル! いや、普通に頭よくね!?
「うふふ…そうね。ソーマ君アリスちゃんが泣くような事しちゃだめよ?」
「はい。よろしくお願いします」
こうして俺はアリスをマリアさんに預けダンジョンへ向かう。目指すは4階層。ホーンラビットだ。3階層は武器無しゴブリンらしい。ここである程度戦ってから4層へ向かおうと思う。
パッカパッカと乗合馬車に乗ってダンジョンへ向かう。今日は絡まれる事もなくダンジョンへ入れた。っとこれ忘れてたな。
ドッタドッタッ!
1階層のスライムはいつもの如くナイスシュートで壁に叩きつける。
2階層のラビットはできるだけ避けて下の階層へ向かう。途中で3回避けられないやつが居たので槍を速攻で突き刺しナビレットで回収。
さて…ここからが本番だ。初の3階層。相手はバカのゴブリンだから大丈夫だろう。油断はしないが。
3階層へ降りナビのマップを確認…よしよし。ゴブリンの位置はわかるな。吸収してるのもあるが索敵の効果もあるし抜かりはない。地図は自分の行った所しかわからないので道はわからないがしらみつぶしに行くか。
最初のゴブリンを発見。T字路の右側に居るみたいだ。っしやるか!
「ふふふ…ゴブリンお前らの弱点など既におみとおしよ…くらえ!臭いダケ!ポイっとな」
俺はT字路の壁に隠れてナビレットから臭いダケを取り出しゴブリンに投げた。ふはははは!さぁ!嗅いで転げ回るがいい!
「ギッ?ギギッ」
ふふふ…気にしてるな。そう!早く臭いたまえ!
「ギー」
ばかな!!無視だと!? っ鑑定!
ゴブリン
年齢 1日
特徴 無し
なんだとぉおお!!!特徴ないって! え?ダンジョンのゴブリンバカじゃないの? 臭いダケ投げて簡単なお仕事ですな計画だったのにぃいい!! 仕方ない…正攻法で行くか!
俺は壁から顔を出しゴブリンがこっち向いてないのを確認し、ゴブリンの向こう側に石を投げた。
「よしよし…音がした方を向いてるな。 そろーりそろーり。こっち向くなよーっ…フン!!」
ドスッ!!
これが俺の正攻法!! ふぅー緊張しましたわー。 音が鳴った方へ意識をやっている間に後ろからソロソロ近付いて脳天に槍ブッ刺しました。 はい俺外道! 使えるもんも無いからダンジョンにゴブリン吸収されるの待って魔石回収。解体いらず万歳!
他のゴブリンにも臭いダケ投げてみたが全部ダメだった。 おのれ! 正面から戦う事もあったが何度も戦っているので苦戦する事もなく撃破。 途中で隠し部屋がマップに映ったので寄ってみたが罠があるわけでもなく銀貨1枚、1万マニがあっただけだった。 ありがたくちょうだいした。 これ復活とかすんのかな? 今度来た時調べよう。
ドッタッドッタッ!
4階層へ降りる階段を見つけたのですぐに降りた。 今日はここが目的だったからね。
「ナビレットのマップにはー…ホーンラビットはー吸収してないからわからんか。索敵あるから敵の位置わかるけど。敵は分かるが種類がわからんってね。4層はホーンラビットだけどー」
索敵マジ便利!さすが100万マニですな!んだば敵の元へ出発ー!
「発見っと…ここもT字路の先に居るな…ダンジョンの魔物はT字路大好きか!…一応やっとくか。ポイっとな」
一応臭いダケを投げてみる…はいはい。無視ですね。わかってましたよ。けっ! 石投げの方で行くか…ポイっとな。 よしよし。あっち向いたな。
「そろーりそろーり…忍び足中でござる。 い゛!!気付かれた! あ!あいつ耳がいいのか!! 忍べてないのに忍び足これいかに!!」
こっちに気付いたホーンラビットはすぐにこっちに向かってくる! 角怖い角怖い!! だがしかし俺にはきかーん!!
「ふはははは!来るがよい!この槍を抜けれるものならな!!」
最近思うんだ…俺戦闘中変なテンションだなって。 怖さを隠してるんだろうなきっと。と自分に聞いてみる。誰も答えてくれなかった。
槍の下側…石突を床につけ足で固定。 槍の先をホーンラビットに向ける…角を使った体当たりしか攻撃方法しかないのでこれでいけるはずだ。 フェイントをする事もなくこっちへ向かってくるホーンラビット…
「ピギィイイ」
角向けてジャンプして槍に刺さりました。 …うん。まだ4階層だもんね。きっとそうなんだよね。こっちは楽なんだけど何かやるせない気持ちになった。 さて…解体するかな…
ザシュッザシュッ…
んー。下手くそだ…また買取金額下がるな…あー!血抜き忘れてた… つうかダンジョンで血抜きとか…臭いでわらわら魔物が集まって来そうだな…
ナビレットに解体のスキル?がある…残りの金額は100万ちょい…どうする…家賃は半年分先に払ってる…。でもアリスの為に渡された金…どうする俺! うわぁああああ!!!!
「ポチっとな」
押しちゃったー!!金をチャージして押しちゃったー!! いーや!解体使って稼げばいい!そう!そうなんだ!
よし!次!次のホーンラビットだ!突撃ぃいいいいいい!!!
「なん…だと!?」
ホーンラビット 【ナビ】【解体】← ピッ
[解体するには魔力が必要です。魔力を触媒に解体の機能を使います。今のあなたの魔力量では解体が5回行えます]
「なんだとぉおおおおお!!!!!!!聞いてないよぉおおおおおお!!!!」
その日俺はホーンラビットを収納一杯まで確保し、解体に使う魔力を残り1回まで解体に当てた。全部使ったらぶっ倒れるからね。 あ、もちろんホーンラビットを吸収してナビに映るようにしたよ。抜かりないぜ? 解体でのミスで抜かりまくったがなぁ! うぅ…
家に帰る前にギルドに寄ってアリスを見るとビクッとなってしまった…マリアさんに疑いの目をかけられたが何とかごまかした。 ハンバーグは好評だった。…露天でも開こうかな…これならアリスと一緒にいれるし。
なーんて考えながら家に帰った。 帰りながら心の中でアリスに誤った…大金使ってごめんねあーちゃん。
そうして今日も無事?終わった。明日もがんばるぞ!!