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第6話

 第2階層へ潜った翌日の朝。俺は考え事をしていた。


「どうしよう…これは…何とかしないと…稼げないぞ」


 そう。考えていた事とは収入が微妙だという事だ。低階層だから当たり前かもしれないが…今悩んでいるのは魔物を倒してもあまり多く運べないのだ…。収納あるだろ?って思うかもしれないが…今の段階では10キロしか入らない…昨日ラビットを収納しようとして途中で満タンになってしまったのだ。容量少なすぎ!!


「ナビレットで収納拡大調べるかー。流し読みだったからな」


 ナビレットを出して収納拡大できないか調べる。ポチっとな。 

 どーこーだー。あー。お!あったあった。何々?


 収納10キロ     1万マニ

 

 収納100キロ    10万マニ


 収納1000キロ   100万マニ


 無限収納       1000万マニ



 …か。早急に何とかしなければな。他の冒険者はどうしてるんだ?剥ぎ取りして皮だけ持って帰るとか?収納袋みたいなのがあるかもしれないな。じゃないとダンジョン潜っても持って帰れないだろうし。


 まずは収納100キロだな。低階層で稼いでたら時間かかりそうだから街の外で薬草集めるか。10万マニなら4、5日あればいけるはずだ。収納1000キロも欲しいが…100万マニか…地球居た時で100万だと札束…札束ビンタができるな。こっちでやったら貨幣だから貨幣鈍器だけど…金貨1枚なんだけどね…。


「さて…そうと決まれば…草原に行きますか!ラビット草原で食べるのもいいな…焼くだけなんだけどー」


 収納しているラビットは2匹分。後の5匹は吸収してマップ表示できるようにしてる。2匹目収納しようとしたら10キロをオーバーして収納できませんってなりやがったからな。1匹入れて吸収1匹入れて吸収ってやってました。




★☆★☆★☆★☆★☆★




 はい。薬草たんまり集めました。うーふーふーふーふー。ラビットを調理しますか!!解体した肉を出してーそれをー。槍にブッ刺します!そしてー…


 「ファイア!」


 するとどうでしょう!まるっと焦げました…しくしく。直火はいかんな…焦げてる所だけナイフで切り落として食べるか。んだば、いたらきいもー。モグモグ…モグモグ。


「こ…これはっ!!…生焼けやぁあん!おぇえええ!!外しか火が通ってない…薪でやらないとダメか…ここ草原だし…森で木を拾ってこないとだめか…森はゴブリン出るって言うしなぁ…ウルフも居そうだしなぁ…んー。ゴブリンか…ナイフ持ってる小さい子供を想像してみよう…。…おっふ。恐怖やわ。」


 うん。怖いね。街中でナイフ振り回してるクッソブサイクな緑色の肌した子供を想像してみてほしい。…怖いだろう?…どうすっかなぁ…





★☆★☆★☆★☆★☆★☆




 やって来ました森の前。うん。入ってないよ?森の入口辺りなら大丈夫だろうと思いやって来ました。ささっと木を採って退却するのだ! 


 木の下に落ちている枝を拾い収納!ちょこっと奥に行って木の枝を収納!ほーらとーっても簡単!


「とーっても簡単なお仕事です。こんくらいでいいかなー。あーそうだ!薬草以外に何か無いか鑑定していってみるか。森だからなんかあるだろう」


 そこら辺の草に鑑定!うん草だね! なんか花のついてるやつを鑑定!うん。なんの変哲もない花だったね。そして鑑定しながら森の中へ少しづつ入って行く…。

 

「ひとーりなーのにー鑑定団!んぁ?おお!!何か見つけたぞ!!」


 くさ草:すり潰すと臭い


「うるさいわっ!!」


 一人で鑑定内容にツッコミながら探す事10分。ついに薬草以外に役に立ちそうなのを見つける。



 毒消し草:毒消しポーションに必要な草。このまま摂取しても効果は薄い。



「やっと新しいの見つけたぞ!しかも何故か鑑定内容が親切だ!さっきのくさ草の鑑定は神のイタズラなのか!?っし。毒消しナビレットに吸収して採るぞぉお!…うん。1束でナビもできるな!」


 ナビレットを有効活用し毒消し草を刈ってゆく。森の中だけど、マップにはスライムとラビットもちらほら見えるが回避だ。そうして毒消しそうを集めていたんだが…


「グギギ…グギ」


 何か変な声が聞こえてきた…サッと木の裏に身を隠し声の聞こえる方へ顔をだして確認する。緑色の肌に醜悪な顔。身長は俺と同じくらいか?子供サイズ。…手には…棒か?を持っている。恐らくゴブリンであっているだろう。念のために鑑定してみるか。鑑定っと。



 ゴブリン

 年齢:20日

 特徴:バカ



 俺は突っ込まんぞ!…年齢20日か…20日であれだけでかくなるのか?それとも魔素とやらで生まれてくるのか?

 どうする…ゴブリンはこっちに気付いていない。仲間らしきものも見当たらない。…やるか?人型だろうが相手は魔物…。魔物だけど人型…。やれるか?…正直怖い。ダンジョン潜ってたら…ゴブリンと戦わないといけない時は来るだろうし…。…やるか。ふぅ…落ち着いてやればいけるはず。


 プランはこうだ。遠距離から魔法で一撃入れてから速攻で近付き槍で刺す。失敗しても槍のリーチで懐に入られないようにしながらチクチクして隙を見せた所でブッ刺す!よし!…いくぞ!先手必勝!


「ウィンドスワロー!」


 魔力を多めにし魔法を放つ!木が多かろうがツバメの機動力には関係ない!木々を避けながら魔物に向かって行く!魔法が魔物に到達する前に俺は走り出す!!


 ズパッ!!


「ギッ!?グギィ!!」


 ウィンドスワローはゴブリンの首元に当たり鮮血を吹き出す!ゴブリンは致命傷だが止めを刺す為に槍を引き…腰を捻って腕を前へ突き出す!!


「っらぁあ!!」


 ドシュッ!!


 槍の先端はゴブリンの胸に吸い込まれるように入っていき、ゴブリンは絶叫を上げることもなく絶命した。


「はぁっはぁっ…ふぅ…。人型をやったか…。吐き気は…不思議と無いな。昨日のラビット戦で精神耐性ついたと思ったけど…はぁー…人型殺しても…大丈夫だとは思わなかったな。さて……剥ぎ取りか…剥ぎ取るのか…これはキツイな」


 …確かゴブリンは耳を削ぎ落とすんだったな。…ザリュッ!ぎゃぁああ!耳取れたぁあ!!ふぉおおおお!!手が震えるぅううう!!でも吐き気はない不思議ぃいいい!!

 後は心臓付近に魔石があるとか…ザクッ!ザクッ!メリメリメリ!ひぃいいいい!


 何とかかんとか魔石も取り、他の魔物がこないうちに森から脱出した。


「はぁ…剥ぎ取りはきついもんがあるなぁ…さっさと金貯めてナビレットの解体も手に入れないとな…その前に収納だけど…ゴブリン入らないし…」


 ラビットの肉を食べる為に木を集めてたけど今日はそんな気分じゃなくなったので街へ帰る。帰る前にウォーターで血を洗い流した。毒消しも手に入ったしギルドへ寄って行くかな。




「こんちわー…あれ?今日はダリスさん居ないんですか?」

「あら。薬草王子じゃない。今日はダリスさんは休みよ。こっちで受け付けてあげるから来なさい」

「マリアさん薬草王子って言わないでくださいよ」


 今話かけてきたのはギルドの南支部の受付嬢のマリアさん。美人な人と可愛い人が居るんだけど美人の人の方だ。薬草を採りまくってたので薬草王子なんて呼ばれてる…嫌な二つ名?だ…ただのアダ名かもしれんが…。

 

 しかしこのマリアさん。もうね…美人っつうより…エロい。髪は茶髪で軽くウェーブかかってて長さは肩くらいかな。んでボンッキュッボンッだ。泣きボクロもあるし…お姉さまって呼んでしまいそうな感じだ。歳は22歳ね。色香ムンムンの年齢ですな…


「ソーマ君こっちで受け付けてあげるからこっちにおいで」

「タバサさん…マリアさんが睨んでますよ…」

「いいからいいから」


 こっちの人はタバサさん。可愛い方の受付嬢だ。歳は18歳。髪はサイドテールで茶髪。胸は程よく膨らんでいる。目は大きめで癒し系だ。頭なでなでしたい。


「じゃぁ…先に声かけてきた方のマリアさんで」

「むぅー」

「はは…今度お願いしますね」

「絶対だよ!」


 美人怖い美人怖い!話しかけてアホに絡まれたらどうすんのよ!もう!子供だから見逃されてるんだろうけど!早く強くなりたい…


「じゃあマリアさんお願いしますねー。」

「お姉ちゃんって呼んでもいいのよ?と言うか呼びなさい?ね?」

「はは…勘弁してくださいよ。他の冒険者にブッ殺されますよ…」

「もう…ほっとけばいいのよ。それじゃあ換金するわね。薬草が…うん。さすが薬草王子!300束に…あら?毒消し草もあるわね。毒消しそうが30束ね。それに…ゴブリンの耳!?ソーマ君森に入ったのかしら?」

「だから薬草王子って…はぁ。…いやー。木の枝集めてたら毒消し草見つけてしまってついつい奥の方に行っちゃいまして…いけるかなーって…ははは」

「もうっ!危ないことしたらでめでしょ?ゴブリンでも襲われたら死ぬのよ。まだ子供なんだから無茶したらダメよ。」

「はははー」

「聞いてるの!?」


 ダンジョン行ったとか言ったらどうなるんだろ…怒られそうだな…っても他にも子供でもダンジョン行ってるだろうに…どうして俺だけ…しかしエロい姉ちゃんに叱られるか…ドMだったらご褒美だな…


「マリアさんが綺麗すぎてボーっとしてました」

「大人をからかわないのっ。もう。じゃあ換金の内約は薬草が300束で3万マニ。毒消し草が30束で9000マニ。ゴブリンが討伐で3000マニ。ゴブリンの魔石が500マニね。全部で4万2500マニね。」

「おお!結構いったな。毒消し草が薬草の3倍か…。マリアさんゴブリン討伐で3000マニってなってますけど、ダンジョンでゴブリン倒しても貰えるんですか?」

「ダンジョンで討伐したやつはダメね。街などに危険のある外の魔物じゃないと討伐してもだめよ。ちなみにゴブリンは常時討伐依頼があるわ。ソーマ君は依頼票見ないから知らないでしょうけど」


 ジト目で見てくるマリアさん…ありがとうございます!


「外のゴブリン…魔物とダンジョンの魔物区別付くんですか?ダンジョンでゴブリン倒して外で狩って来ましたー。って言って討伐報酬貰う人居そうなんですけど」

「それは大丈夫よ。鑑定台に置くと分かるの。だからソーマ君もしちゃダメよ?」

「しませんよ。鑑定台便利ですねー。不思議パワーだ」

「そうね。不思議パワーよね。うふふ」


 そうして美人受付嬢マリアさんに換金してもらい安らぎ亭へと帰る。晩飯を食う前に井戸に行き全裸で水浴びだ。きーもちいぃー!んで服も洗って魔法で乾かし晩飯を食う。んー。服も買わないとなー…実は今着ている一着しかないのだ。洗って魔法で乾かしてたから何とかなっていたが…。服は高いので買っていない。中古だとまぁまぁ安いが…いややん?もっと稼がねば!


 明日はどうしようかな?薬草採って…森はどうしよう…毒消し草は金になるがゴブリンとかが出るしなぁ…不意打ちくらったらヤバイし。ナビレットの魔物ナビ登録したいが…重さがあるから収納できない…ぬぅう。金貯まるまで薬草で我慢するか…収納と…解体とったらダンジョン突撃だな!そうしよう!


「よぉおおし!!頑張るぞぉおおお!!「ドンドンドン!何度も何度もうるせぇぞ!」すんませーん!


サブちゃんと私。第5話。


前にサブちゃんが野菜を配達しに来た時から男女の関係になった私達。いけないいけないと思いつつもずるずると続いていった。そんなある日の事だった…。昼過ぎにサブちゃんとの逢瀬を楽しんでいた時に…………」


 

 今日も隣の人に怒られたので、怒られた時に聞かせるサブちゃんシリーズを隣の人に…。何故かこの時は隣の人はだまってる。なにげに楽しみにしているのかもしれないな…。ちなみに第5話なのは5回以上怒られているって事だ…。



 サブちゃんシリーズを話終え、魔力を練る練習などをして眠る。




 明日もまた頑張ろう!





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