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第50話



 コツコツコツ… 真夜中の王都の石畳を叩きつける音。 空気が澄んでいるからだろうか…音がよく響き渡る。 音の発生源は女性からだ。 彼女が歩くたびにコツコツと音を奏でる…。 ふぅ…


「ふぅ…そのコツコツと響き渡る音は闇と混ざり合い恐怖を」

「何言ってんのソーマ?」


 俺の隣に居るのはユナン。 金髪の美少年。 いや、もう青年か。 


「この美青年は素晴らしい剣の腕前を持ち…」

「……ソーマ?」


「ん? あ、あぁ。 ちょっと仮面装着してる時のキャラ付けしておこうかなって。 んん! 私の名はミラージュ! どう?」

「あ、いいね! じゃあ僕は… んん! 我の名は鳳凰!」

「はいダメー! 鳳凰禁止ですぅー! 鳳凰大好きユナン君…バレるだろうが!」

「くっ! 殺せ! 鳳凰が使えないなんて!」

「男のくっ殺せとか誰が喜ぶんだよ! はい! 殺しますー!ってなるわっ!」

「それなら… 我の名は」

「マスカレイド! ユナンはマスカレイドね!」

「我の名はマスカレイド! やだ…なにこれカッコいい」

「たぶん…仮面って意味だったかな? 俺のは蜃気楼…だったかな?」


 ってな訳で、仮面装着時は、俺はミラージュ。 ユナンはマスカレイドとなった。

 さて、コツコツ音を立てながら歩いていたのは妄想ではなく、本当に女性が歩いていたんだな。 俺とユナンは屋根の上から彼女を見ていた。 真夜中に女性が歩いている…それだけならまぁ、気をつけろよ? で終わりなんだが、彼女の後ろをコソコソと尾行している奴がいたんだな。 何かやりそうな感じがプンプンしてたから監視していたって訳。




 監視していると尾行していた奴が動き出した。 女性が曲がり角を曲がると同時に背後から急接近し女性の口を手で塞ぐ。


「むぐっ!」

「はぁ…はぁっ! 騒ぐな!殺すぞ!」

「んぐー!んぅううう!」

「へへっ! 大人しくしてりゃあ殺さねえよ! ちょっと俺に犯されるだけだ。 前から目を付けてたんだよなぁ…」

「んんー!んんー!」

「おら! 暴れるな!」


 

 ドゴッ!



「ほら、暴れるから殴っちまったじゃねーか」

「い…いやぁ…」

「へへっ。 ちっと気持ちよくしてやるから大人しくしてなって」



「貴様に安らかな死を与えよう」



「っ!! 誰だ! くそ! 見られて… 誰も居ない? 気のせいか」

「いやぁ…誰かぁ」

「キミがわりぃからサッサとヤってから帰るか」


「貴様に明日はこないぞ?」


「っ! 気のせいじゃない!? どこだ!」

「さっきから後ろに居るではないか」


 月の光だけで薄暗い深夜に、更に闇魔法を自分にかけて闇に溶け込んだ。 …霧の魔法を使えるようにしとこう。もっと分かりにくくなると思うしね。


「ぐっ! 見られたからには生かしちゃおかねえ!」


 女性を襲っていた男は懐からナイフを取り出して俺に飛びかかって来る!


「くはは! 殺った! 心臓を一突きだ!」

「……で?」

「っ! 馬鹿な! 何で死なない!」

「ミラージュ。 女性は確保した。 さぁお嬢さん、もう大丈夫」

「っ! 何っ! もう一人居るだと!? くそ! 何もんだてめぇら!」


「私の名はミラージュ」

「我の名はマスカレイド」


「「貴様に死を届けに来た」」


「う…うぁあああああああ!!」



 ピットフォールで穴に落としてフレイムで焼き尽くし、土魔法で穴を埋めた。 焼き尽くしたのはアンデットにならない様にする為だ。 


「あ、あの…助けて貰ってありがとうございます」

「お嬢さん…こんな夜更けに出歩くのは危険だから今度は自重しなさい。 今回はたまたま我等が居たから助かったのだ」

「は、はい。 あの…あの、よろしければお名前を」

「我はマスカレイド」

「私はミラージュ。 悪を断罪する者だ」


 んーむ。 ミラージュになりきるのが難しいな…固い感じが自分と違いすぎてムズムズするし。 カブキっぽく行くか? あ、いーや! あ、いーや! またれーいそこーおーのーごふじーんんん! …これは違うな!


「マスカレイド様…」 


 ……何なの? ユナンって何かフェロモン出てんの? こういう時ユナンくっそモテるんだよなー。


「タバサさんに言うぞ」


 ボソっとユナンに囁く。 わはは! ビクッ!っとしたな。 


「ぼく…んん! 我等は行くのでお嬢さんは気を付けて帰られよ」

「あ、ありがとうございました」


 スッっと屋根の上に飛ぶ俺達。 

 さて…この3ヶ月の間に王都にやって来た犯罪者共を片付けたいが…場所が分からない。 誘拐ならば誰かが攫われないとアジトを突き止めることができない。 

 さっきの奴は性犯罪者だったから組織だったやつとは違う。 性犯罪で殺すのはやりすぎって思うかもしれないがそれは他人だから言えることだ。 やられた方は一生トラウマもんだろう。 やりたいなら金払って風俗行けってもんだ。  

 んだば夜の巡回開始だ。


「なあマスカレイド」

「どうしたミラージュ」

「私は…んぐぐ! 俺は喋り方変えるのキツイ。 こう…何て言うか、自分がキモイ!」

「んー…確かにソーマが私とか言ってると…ムズムズしてくるね」

「よし! 俺は喋り方普通にする!」

「あはは。 はぁー…僕も戻すかな」


 グダグダと話しながら巡回を続ける。

 

 家に盗みに入ろうとしている奴の両手と両足の骨を砕いて『私は泥棒です』って紙を貼り付けて衛兵の詰所に投げ込んでおいた。 刃物使って来なかったから生かしておいた。 次やったら殺すって脅しはしといたけど。 ああ、性犯罪するやつは慈悲はくれてやらん。  

 そんなこんなで夜の巡回をしたが今夜は他に犯罪をする奴は見つからなかった。






☆★☆★☆★☆★☆★






「ふぁあ…眠い…」


 あれから数日が過ぎた。 昼はアリスとミナと遊んで夜は巡回していたが…きっつい! ぐでーんってしたいけどアリスとミナが安全に過ごせるように辞めるわけにはいかん。 ただ…ものっそい寝不足だ。



 コンコン…



「おはようございますソーマ様。 今日は学園の入学式の日でございます」

「眠い…おはようソフィアさん。 あー…入学式かぁ…やべぇ。 眠すぎてめんどくせぇ」


 俺達3人専属になったメイドさんのソフィアさん。 ユナン邸に来てからずっと世話をしてくれている。 喋り方が固いのは直らない。 ってか直す気がないのかな? 歳は18歳で身長は165cmだ。 俺より少し背が低いくらいだな。 茶髪で背中まで髪が伸びていてオッパイはCかDくらいかな? うんうん。 大きすぎるのも嫌な俺にとってはナイスバディだ。 どうこうする気はないけどね。


 他のみんなは寝ているので、朝飯を1人でもっしゃもっしゃと食べて学園指定の制服を着る。

 上下とも紺色でブレザータイプだ。 胸に王国の紋章が描かれている。 盾の中に翼の紋様だ。 

 1回着てみたら中々の着心地だったんだけど、アラクネ製品に慣れた俺は満足できるはずもなく、アラクネの糸で編んだ布で自分で制服を作った。 肌触りが全然違うんだな。 着心地が良い他に、切りつけられたり魔法を撃たれたりしても防御力も高い。 自分で材料を取ったり制作したりする事ができるからこんな事もできる。 もし買うとしたらかなりのお値段してしまうだろう。


「ふぁあー…まだみんな寝てるのか。 んじゃ学園に行くかな。 ソフィアさん行ってきます」

「はい。 行ってらっしゃいませソーマ様」


 テクテクテクと学園まで歩いていき受付の人に入学式の場所を聞く。 


「おはようございます。 今日から学園に通うことになったんですけど入学式ってどこでやるんですかね?」

「おはようございます。 お名前を伺っても? ……ソーマさんですね。 えー…ソーマさんはDクラスとなってますね。 案内の紙を渡しますのでそれをご覧下さい。 今居る場所がここで、入学式の場所はここですね」


 案内の紙には地図が書いてあり、受付の人に場所を教えてもらった。

 ふんふん。 なるほどね。 というか、そっちに向かってる人が居るからついて行こう。


「案内ありがとうございますね」

「いえいえ。 いい学園生活を」


 前を歩いている人をストーキングしてっと。 周りを見るが…この人達は新入生かな? こう…何て言うか、目をキラキラさせて学園生活に夢を求めている…預けている? んぁ? ダメだ。 眠いから頭働かないな。 …目が覚めてても同じだろって事は無いと思いたい。


 歩き続けると体育館らしき場所へとやって来た。 んー…ここは冒険者ギルドの訓練場に造りが似ているな。 椅子が並べてあり、1-S。 1-A。 1-B。 とか紙に書いてあるから1-Dの場所へと座る。 Sか…明らかに優等生のクラスだな。 って事はDはよろしく無いって事か? 俺にとっては最高の位置だな! 


 ザワザワとしている中、俺は腕を組んで目をつむっている。 眠いんだよコノヤロー! まぶたに目を書いておけばよかったかな? こっくりこっくりとしていると、


「静かに! これから入学式を始める!」


…………………………………………


……………………………………


………………………………


…………………………


……………………


……………



「んが!」


 やっべぇ。 爆睡してたわ! ぬお! 周りの人達が席を立って移動しているじゃないか! 次何すんの!? 隣に座ってた奴のストーキングしよう。 そうしましょったらそうしましょ!

 

 テクテクテクと歩いてストーキングしてくと教室らしき場所に到着した。 ふむふむ。 前に黒板らしき物があって、生徒の席は後ろに行くたびに高くなっていってるな。 大学の感じの教室だな。 大学行った事ないんだけど。

 席に名前は…書いて無いな。 …後ろに行くか。 座ったもん勝ちだ。



 しばらくすると教師らしき人物が教室に入ってきた。 手をパンパンって叩いて注目を集める。


「はい注目。 今日から1年間君たちの教師をする事になったオーガストだ。 歳は30で、趣味は食べ歩きだ。 んじゃ、こんな感じで自己紹介していってもらおうかー。 教室入口に近い方からな。 で、後ろに順番にいくかー」 




 こうして俺の学園生活が始まる!




「はいそこの赤髪寝るなよー」



 始まるっ!




おお…ついに50話に!


ハンターの方読んでる人はしばらく待ってね(´Д` )<オカルト取り入れたんねん


この話だけで5時間かかってるの…遅筆ってやつだね。


すきやで!って嬉しいぜ(*゜∀゜*)ヒーハハハハ!


 次の話書いたらイレイザー!

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