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第49話

 シルバードに帰ってきてから結構日が経って、学校に通いだすのに残り1週間となった。

 だらーっとしたり、ダンジョン行ったりして過ごしたんだけど…

 

「げほっ…げほっ。 うぅー…きついわね」

「だ、大丈夫かマリア!」


 マリアさんが妊娠したんだな。


 めでたいめでたい! 変態隊長もパパかぁ…。 おっきな子供と小さな子供を育てるマリアさん…大変そうだな。 美男美女だから子供もすごい可愛いんだろうなー。 男かな? 女かな? 何かこっちもソワソワしてしまうよ。


「変態隊長も一緒に育児するんだぞ? いいパパにならないとな」

「あ、あぁ。 わかってる。 パパか…我はパパになるのか!」


 きっと楽しそうな家庭になるだろうな。 マリアさんが教育ママになりそうな気がするけど…


「俺は少しの間学校に行くから…産まれてすぐは見れないけど、長期休みなったら帰ってくるから。 何かあったらギルド経由で連絡してな。 魔導通信あるからすぐ連絡とれると思うし」

「……そうだな。 寂しくなるが。 頑張ってくるのだぞ」

「ほどほどにやるさ。 赤ちゃんのおもちゃとか作らないとな。 俺も楽しみにしてるんだぞ」

「フッ。 ソーマ氏はパパになったら親バカになりそうだな」

「あー…その自信あるわー」


 あ、そうそう。 家はタバサさんに管理を任せといた。 風呂あるし、俺の家の事なら殆ど知ってるしね。 ユナンとの関係がどうなったのかは知らない。 本人達の問題だしね。 ちょこちょこ2人で会ってたみたいだからうまくいってるとは思うが…俺達と一緒に王都に来ていいのか? んー…でも逢えない時間が愛を深くするってのもあるし…ま、そこは生暖かく見守っておこうか。  ってな訳で…


「んじゃ、パーティー開始ぃいー」

「おっにくっおっにくっ」

「食べるぞー」

「僕はワサビもりー」

「フッ。 楽しもうではないか」

「つっ…つわりであんまり食欲が…」

「魚も食べるっす」

「ジャンジャンいくッス!」

「俺は酒だな」

「悪酔いしないでくださいよーダリスさんー」


 俺、アリス、ミナ、ユナン、変態隊長、マリアさん、バルトさん、セイクリッドさん、ダリスさん、タバサさんの順な。

 あー…シルバードから離れるのか…寂しいな。 この世界での故郷は間違いなくここだ。 必ず帰ってこよう。



「ビンゴ大会しまーす! 商品は…」



 こうしてシルバード最後の日は終わった。 学校終わったら帰ってくるんだけど!






☆★☆★☆★☆★☆★






「じゃあ…行ってくるわ! 休みには帰ってくるけど…元気でな!」

「いってきまーす」

「みんなまたね!」

「僕は実家あっちだけど…行ってきます! また帰ってくるよ!」


「フッ。 また会おう」

「エリックが寂しがるから休みには帰ってくるのよ」

「また遊ぶっす」

「お土産たのむッスよー」

「ソーマ、ユナン。 あんまり向こうで暴れるんじゃないぞ」

「またねみんなー。 ユナン君しっかりみんなを守ってあげてねー」


 

 トラックに乗り込んでシルバードを後にする。 あー…やべ寂しいな。

 

 

 ブォオーン…プシー



「ソーマ氏ぃいい! 帰ってくるのだぞぉお!」


 はは…変態隊長、泣いてんじゃねーよ!


「あぁ! 俺が帰ってくる所はここだ! まーたなぁあ! …ぐすっ」

「お兄ちゃん…よしよし」

「アタイもよしよしするっ」

「ははは。 ぐすっ。 僕もたくさん思い出が出来た街だな」


 泣いてるのは3バカだけっていう…俺達が一番子供なのかもしれないな。






★☆★☆★☆★☆★☆






 3日程かけて王都まで到着した。 馬車だと1ヶ月近くかかるからものすごいスピードなんだろうな。

 んでユナン邸にお世話になるのでユナン邸へ。

 んー…入口の門から家まで500mとか長い!


「ユナン様おかえりなさいませ」

「「おかえりなさいませ」」


 セバス・サンとメイド達がお迎えに…うぬー。 かたっくるしい。 のへーんってしてたら怒られたりしないだろうか? どっかに家借りるか? でもこの家が一番安全だろうしなー…借りるとしたらアリスとミナが居るから学校行ってる時は不安だ。 って考えたらユナン邸が一番いいな。


「ただいま。 しばらく居るからよろしくね」

「改ましてソーマです。 しばらくご厄介になります」

「アリスでーす。 おねがいしまーす」

「ミナです。 よろしくお願いします」


 うんうん。 よく挨拶できました。 な~でなで。


「かしこまりました。 身の回りのお世話は私達にお任せください」

「「お任せ下さい」」


 かたぁああーーい! 肩こりそうだな…後でユナンにほどほどにお願いしますって頼んどこう。

 メイドに俺達が住む部屋を案内してもらって荷物を…荷物ないわ。 ナビレットの収納に入れてるからね。 あー…布団だけは変えとこうかな。 アラクネ製の布団だから高級布団なのだよ。


 王都に着いた日はのんびりユナン邸で過ごして、次の日はミナの兄弟達の墓参りして街を散策した。

 あいも変わらずスリが居たが…衛兵は何してんだよ。

 そんなこんなで学校に通う日までは街をブラブラして過ごした。



 そして…学校…学園だな。 の試験の日がやってきた。



「ふー…緊張するな。 金払ったら通えるなら試験めんどくさいからパスできないかな…」

「ソーマ。 試験でクラス分けするからパスはできないよ」

「俺は魔導具の作り方さえ教えてもらえるならどこでもいいんだけどねー。 優秀なクラスとか国からの勧誘とか来そうでいやだな」

「ははは。 騎士や宮廷魔道士とかソーマは嫌がりそうだよね」

「そゆこと。 のんびり暮らしたいのね。 んじゃ行ってくるわ。 アリスとミナの事頼んだ」

「わかったよ。 任された」


 アリスとミナはまだ寝てる。 俺は朝から学園へと向かい試験を受けに行く。

 

 トコトコと歩いて学園まで行き、受付のお姉さんに場所を聞いて試験を受ける。

 筆記試験があったが、歴史とか全然解らなかった。 計算は完璧だったけど。 歴史…全く興味ないから調べもしてなかったな。

 魔法の試験もあったが周りのレベルに合わせたくらいの威力に押さえておいた。

 全力出したら…まず目をつけられるだろうしね。 しょぼいファイアボールに止めておいたから大丈夫だろう。

 実技もあったけど、こっちも手を抜いた。

 俺がしょぼかったら、卒業する時に誰かが繰り上げでどこかに雇われるかもしれないし、そっちの方がいいだろう。 

 俺はダンジョンで十分稼いでるしね。 他の人の就職チャンスを潰さなくてもいいだろ。 

 

 こうして俺は適度に力を抜いて試験を終えた。 歴史だけは本気でやったけどな! 全然ダメダメだったけど…



「たっだいまー」

「ソーマ様おかえりなさいませ」

「うおっ! びっくりした」


 ユナン邸に帰るとメイドさんがお出迎えしてくれた。 やっぱこういうの慣れないなぁ。


「ただいまです。 俺には軽い感じでいいですよ?」

「そうおっしゃっていただけるのはありがたいのですが…セバス様に叱られてしまいます」

「あー…そっか。 じゃあ、周りに人が居なかったら軽い感じで。 そっちの方が俺も楽だからね」

「善処します」


 あ、やらない人の言い方だわ。

 んで自分の部屋に戻った。 部屋を覚えてたのでメイドさんには案内はいいですよって断ったよ。


「あー! お兄ちゃんおかえりー」

「ただいまあーちゃん。 ほっぺちゅぅー」

「ソーマ兄ちゃんおかえりー」

「ただいまみーちゃん。 ほっぺちゅぅー」

「お帰りソーマ」

「ただいまユナン。 ほっぺドーン!」


 やられるのわかってたのか魔闘気でガードしやがった。 


「ふふふ。 甘いよソーマ。 試験はどうだった?」

「んー…適当にこなしたよ。 歴史は最悪だったけど。 まぁ魔導具習えるならどのクラスでもいいけどね」


 アリスを抱っこしながら背中ワシャワシャしながらユナンと会話する。

 しっぽブンブンしてる所にミナが居るのはいつもの事だ。


 晩飯を4人で食べてのんびりする。 ユナンの親と兄弟見ないけど王宮にでも居るんだろうか? 

 城勤めか…俺には無理だな。

 アリスとミナとユナンでスゴロクしたり、トランプしながら過ごしアリスとミナが眠くなった所で就寝する。



 みんなが寝静まった深夜。 俺は起きて黒装束に着替える。

 口元を布で隠したら息がしにくいので目元を隠す仮面タイプにした。



「……行くのかい?」

「なんだ。 ユナン起きたのか。 3ヶ月…たったの3ヶ月でゴミ共が王都でのさばってるからな。 アリスとミナにもしもの事があったらいけないから、ちょいと消してくるわ」

「僕も行くよ」

「俺だけで大丈夫だぞ?」

「……前みたいにSランク級がもし居たら、僕が居た方がいいだろ?」

「んー。 そうそう居ないとは思うけど」

「それにね、僕も過保護だっての…忘れたかい?」

「わかったわかった。 んじゃ、この仮面つけな。 口元に布がない方が息しやすいだろ」


 最初からユナンの分の仮面は作ってあった。 来るだろうなーってのは思ってたし。


「うん。 息しやすいね。 それじゃ行くかい? 過保護1」

「行くか。 過保護2。 ……何か名前考えたほうがいいな」



 コードネームは行きながら考えるか。






「んじゃ」

「掃除と行こうか」



 




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