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第48話

 王都から帰ってから数日後…


 

「トンテンカーン…トンテンカーンっと」


 俺は今…ボートを作っている。 川に浮かべて遊ぶのだ。 足で漕いで遊ぶタイプ…スワンボートを製作中だ。トンテンカーンっと。


「ソーマ! 鳳凰! 鳳凰のボート作ってよ!」

「うるさい鳳凰バカ! 後で作るから手伝えよ!」

「やったぁ! じゃあ木を切るぞぉ! 鳳凰斬りぃい!」


 安定の鳳凰バカのユナン… おい。 鳳凰斬りって炎出して切ってたら木燃えて使えないじゃないか! 


「お兄ちゃん、これ川に浮かぶの?」

「ん? そうだよあーちゃん。 2人乗りにするからあーちゃんとみーちゃんで一緒に遊ぶんだよ」

「わーい」


 うんうん。 スワンボートじゃなくてエンジェルボートって名前にしようかな…




「っと。完成! よーし! みんなの休みが合う時に行くか」

「美しい…鳳凰ボート…うっとり」

「ゆー兄ちゃん…よだれ出てるね」

「しっ! 見ちゃいけません!」



 そうそう。 王都から帰ってから日記を付けるようにしたんだ。 俺がこの世界に来た時からの事を書いてる。 年取った時に見たら、こんな事あったなーとか感じて楽しむのもありだしね。 ソーマの冒険ってか?






★☆★☆★☆★☆★☆






「という訳でお集まりのみなさん、今日は楽しみましょー」

「「おー」」


 スワンボートを作ってから数日後、川へ遊びに行く日になった。

 メンツは、俺、アリス、ミナ、ユナン、変態隊長、マリアさん、タバサさん、バルトさん、セイクリッドさん。 川で遊んで釣りしてバーベキューの予定だ。


「みんな乗った? んじゃしゅっぱーつ」



 ブォオーン…プシーブォオーン!



「フッ。 川で遊ぶのは久々だな」

「僕の鳳凰ボートがついに浮かぶんだね!」


 車内に居るのは俺とユナンと変態隊長…3バカトリオだ。 誰が3バカだ!


「俺はのんびり釣りでもしようかな」

「む。 ソーマ氏はボートで遊ばないのか?」

「んー…後で乗るけど最初は他の人で楽しんでてよ。 スワンボートはあーちゃんとみーちゃんが最初だからな」

「エリックさん僕の鳳凰ボートに乗りなよ」

「ユナン…変態隊長は嫁さんと乗らないと」

「えー」

「タバサさんと楽しめよ。 ただし、うっとり顔すんなよ?」


 なんて話をしながら川へとトラックを走らせた。




「着いた着いた。 トラックだとあっという間だったな」

「「わーい」」


 アリスとミナが川辺を走り回る。 それだけでも来たかいあったなーって感じるな。


「先にバーベキューの準備でもするかな…終了」


 ナビレットの収納から出すだけだからあっという間だった。 


「んじゃ、進水式しまーす」

「ふむ。 進水式とな?」

「面白そうだね」


 進水式とは何か…みんなが期待した目で見てるな…

 収納からスワンボートと鳳凰ボートを川の上に出した。


「え? 終わり?」

「うん。 終わり」


 丸太使って陸から川へ出すのが良かったかもだけど…ダルいじゃん! そんな目で見るなよみんな…


「んん! じゃあ、あーちゃんとみーちゃんはスワンボートに乗って。 んで、足で漕いで進むのね。 そのハンドルで右行ったりすんのね。 家にある車のおもちゃの水上バージョンだと思えばいいよ」

「アリス右に乗るー」

「アタイは左ー」


 スワンボートに乗ってキコキコ漕いで楽しむ2人。 楽しんでるみたいでよかった。


「僕はタバサさんと乗るよ。 さっ。お嬢さんお手をどうぞ」

「ふふ。 ユナン君よろしくねー」


 ……もげろ!


 残ったみんなはのんびりしたり釣りしたりして楽しむ。 

 まぁ…俺と変態隊長が釣りとなったら…当然こうなる訳で…


「ふははは! きたきたきたぁあ! ビッグフィッシュ!ビックフィィイイッシュ!!」

「うるせぇえ! ビックフィッシュとか覚えたての言葉連続して使うんじゃねぇ! ってか、お祭りだよ! 俺の糸と絡まってるだけだし!」

「フィッシュオン! フィッシュオォオン!!」

「誰か救急車呼んでぇえ! 要救助バカ1名!」


 救急車ないけど… 変態隊長はホントうるさいな! あー楽しっ。


「来たっす! 30cmオーバーっすよ!」

「俺は数で勝負ッス!」

「あら。 来たわ。 んっ。 …ふぅ。 私は60cmオーバーよ!」

「「マリアさんすげーっす」」


 みんな楽しんでるな。 てかマリアさんすげーな。 なんか体から匂いでも出してんのかな? 嗅いだら…燃やされるからやんないけど…マリアさんに針付けたら変態隊長がかかりそうだな。 




「お兄ちゃん楽しかったー」

「アタイ達、水の上にね、乗ったんだよ!」

「うんうん。 楽しかったか。 それはよかった。 な~でなで」

「「えへへ~」」


「あはは。 楽しかったねタバサさん」

「うふふ。 楽しかったねユナン君」


 …もげろ!


「もげろ! あぁ、声に出してしまった…」

「フッ。 ユナンとタバサ嬢…いい感じではないか」

「あら。 タバサにも春がくるのかしら? うふふ」

「もげろ! あぁ、自然と出てきてしまう…」

「ソーマ君…また風俗連れて行くっす」

「また楽しむッスよ」


 ハマるから行かない! アリスとミナにとんでもない目で見られるじゃないか!




 で、なんやかんや楽しんでたら、結局こうなる訳で…


「ふはははは! スワン対鳳凰! 勝負だソーマ氏ぃい!」

「僕とソーマ、エリックさんとマリアさんペアで勝負だね!」

「あら…私もやるのかしら?」


 川でレースが始まるのです。 敗けんがな! やるなら勝ぁあつ!

 ぷかぷかと川へ浮かんで合図を待つ…距離は200mくらいかな? 


「んじゃ行くっすよー? よーい…ドン!」


 合図と共に足を全力で回す、回す、回す! ぬがぁあ!

 スワンと鳳凰の後ろから水しぶきが立ち上がる! 

 あ、スワンには変態隊長とマリアさんね。 俺とユナンは鳳凰に乗ってる。



 バシャバシャバシャ… よし! 俺達が少しリードしてるぞ!



「ふはははは! やるではないかソーマ氏ぃい! …マリア!」

「わかってるわエリック! フレイムバーナー!」


 マリアさんの手から炎が吹き出し… スワンを加速させる! 


「速い! …ソーマ! このままじゃ負けるよ!」

「だぁあ! なら…こっちも魔法だ! サイクロォオン!」


 風の力で鳳凰が…水面を滑るように滑走する!!


 シュバァアー!


「あっはっはっ! 変態隊長、さーらばーいきーん!」

「ぬぬぬ! ずっこいぞーソーマ氏ぃい!」


 シュバァアー! よーしよし! これで俺達の勝ちだろ!


 

 バキッ…



「ユナンさんや…鳳凰が…壊れたよ? …浸水してるよ?」

「うわぁあ! 僕の鳳凰がぁあ! 鳳凰は死なずぅう!」

「パニクってる!?」


 そんな事やってる間に変態隊長達はゴールへと…


「我!我の勝ちぃいい!」

「素敵よエリック…」


「鳳凰は死なずぅう!」

「助けて! 色んな意味で助けて誰かぁあ! 沈んでるしぃい!」



 ギャーギャー言いながら川で楽しんだ。 んで遊んだ後はバーベキューだな!


「おっにくっ!おっにくっ!」

「はいあーちゃん。 オークキングの肉だぞ。 後、野菜も食べなさい」

「もぐもぐ。 ソーマ兄ちゃんおかわりー」

「よしよし。 みーちゃんもたくさん食べるんだぞー」

「ふははは! 我も肉を要求する!」

「お前は自分で焼け! 子供かっ!」


「魚美味いっすね」

「外で食べる飯はまた格別ッス」





 ○月×日 


 みんなで川へ遊びに行った。

 ボートで競争したり釣りしたりバーベキューしたり…

 すごい楽しかった。

 やっぱ平和が一番だね。

 ホント…いい人達と出会ったよ。






「鳳凰は死なずぅう」


 ユナンはボート壊れてからずっと同じセリフを吐いてましたとさ。






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