第42話
ドンドンドンドン!
誰かが玄関の戸を叩いている…
ドンドンドンドン!
誰だ俺の睡眠の邪魔をするのわぁあああ!俺は猛ダッシュで玄関に行く。
「うーるせぇえ!何時だと思ってんだ!」
バンッ!と玄関の扉を開ける。
「わっ! びっくりするじゃないの! それより朝の9時よ! じゃなかった!ソーマ君急いでギルドに来て!」
「マリアさんか…どうしたんですか?」
「ギルドで話すから急いで来てね!」
「えー…だるいー」
「早くなさい!」
「へーい…」
軽く説明くらいしてくれよなー…んじゃ準備しますか!
飯は…途中で屋台で食うかな。 顔洗って…着替えて…うんちっちしてー…おし!行くか!
「あーちゃんみーちゃん、ちょっとギルド行ってくるねー」
「はぁーい」
「ほーい」
のんびり歩いて行くかなー…串焼き10本買っとこっと。収納入れたら劣化しないから多めに買っても問題無しだ。おにぎりとか食いたいな…
そんなこんなでギルドへ到着ー!
「もぐもぐ…ちわー。 きたよー?」
「もう! 遅い!」
「えー…もぐもぐ」
「食べ歩きしないの! 奥の部屋で話あるから着いて来て」
プリプリ怒ってるマリアさん…そんな怒ってるとシワ増えるよ? 言わないけど…焼かれちゃう。
んでマリアさんの後を着いて行く。会議室って書いてんな…部屋に入るとダリスさんと変態隊長、バルトさんにセイクリッドさんがいた。
「はよーっす」
「ようやく来たか…そこに座れ」
急に呼び出して会議室って…何があるんだ?
「今日の朝、魔導通信で連絡があった」
「……」
「それでお前達を呼んだのだが…」
「……」
「魔物がだな」
「話し方ヘタか!」
ダリスさんは話し方がヘタだった…ポンコツめ!
「ぬぅ…」
「ぬぅ…じゃないって。 マリアさんに説明任せた方がいいって」
「ぬぅ…」
「んん。 じゃあ私が話をするわね。 今日の朝、魔導通信でシルバードから東にある街『モータル』から救助要請の連絡があったの。 救助要請の内容は魔物の襲撃よ」
魔物の襲撃か…でも街なら高ランク冒険者が居てもおかしくないんだが…聞いてみるか。
「高ランク冒険者が居れば楽勝なんじゃないんですか?」
「居れば問題はないんだけれど、モータルには高ランク冒険者はいないの。周辺には強力な魔物が出るだけではなく、ダンジョンがあるわけでもない。ランクが高い冒険者には旨みがあまりない街なのよ」
「それでもギルド職員は強いんじゃないんですか?」
「モータルのギルド職員は強くないのよ…」
はぁ…なるほどね。
「魔物の数はおよそ4000。 街の門を閉じて防衛戦をしているわ。 モータルまでは急いでも馬車で3日かかるわ。それでは門は突破されて街に被害がでてもおかしくはない…そこで」
「俺の車の出番ってわけね…はぁ。会議室のメンツがみんななのは納得したよ」
「行ってくれるわね?」
「はぁ…わかった。行くメンツは?」
他の街のやつの為に自分の命賭けるなんてやりたくはないが…この人たちが居るなら死ぬ事にはならないだろう。
「私にエリック、バルトにセイクリッド。それとソーマ君ね。ダリスさんはこの街を守ってもらわないといけないから来ないわ」
少ない…少ないんだけどマリアさんのエクスプロージョンで先制してからの掃討戦なら何とかなるかな?
「出発は2時間後よ。それでは解散っ」
ってな訳で準備だ。俺は装備類は収納に入れてるから問題ないな。家に帰ってアリスとミナに話とかないとな。
…そう言えば会議なのに誰も喋ってないじゃないか!
ちょっと受付に寄っていこう。
「タバサさんちわっす。 アリスとミナだけになるんで今日から数日俺の家に泊まって貰えませんかね? 」
タバサさんにアリスとミナの事お願いしておく。ほんとお世話になってます!
「ってな訳であーちゃんみーちゃん。 ちょっとの間俺いないけどいい子にしてるんだよ?」
「えー!アリスも行くー!」
「アタイもー!」
おぅふ…さすがに今回は連れて行けないぞ!
「だーめ。 今回は危ないからね」
「「ぶーぶー」」
「俺はね? 2人が大事で大事で仕方ないのね。怪我して欲しくないのさ。 っても特訓とかしてるから怪我する時もあるけど…今回は怪我じゃすまないからね。だから良い子して待ってて欲しいんだよ。 ぎゅー」
抱っこしてなでなでして何とか納得して貰った。俺も2人と離れるの嫌なのよ?
「んじゃいってきまー」
「「いってらー」」
んで南門に向かう。途中で串焼き50本買って行く。串焼きばっかだな…暇な時料理して収納に入れまくっとこうか?
「ありゃ…もうみんな来てる。 おーまたー!」
「我等も今来た所だ」
「準備万端っす」
「いつでも行けるッス」
「いつでも行けるわよ」
んじゃ、しゅっぱーつ!
「あ、一応街から離れてから車だすから歩くぞー」
何ともしまらない出発だ…
少し歩いて街から離れて4トントラックを出す。
ブオーン…
「あ、マリアさんモータル?だっけ?までの道分かるの?俺行ったこと無いから知らないよ?」
「道なりに進むだけよ」
おおう…何?朝の事怒ってるの?返事短すぎない?
ちなみに車内に居るのは俺と変態隊長とマリアさんだ。バルトさんとセイクリッドさんは後ろのコンテナに居る。
たまに出てくる魔物を跳ね飛ばしながら進んでいく。
ドン! キラキラ…チャリーン
「おっ…川だ。 釣りしたいなー」
「ソーマ氏。 魔物を殲滅したら釣りをしようではないか」
「スワンボートでも作ってみんなで遊ぶかー」
「我が一番に乗るぞ」
「あーちゃんとみーちゃんが一番ですぅ。変態隊長はその後ですぅ」
「ぐぬぬ!」
ワイワイ話しながら橋を渡って進んでいく。4時間程進むと村が見えてきた。
「お?村があるぞ。寄ってく?」
「もう! 魔物の方を先に何とかしないとだめでしょ!」
「へーい…」
マリアさんに怒られた…プリプリマリアさんだな…プリプリしてるのはお尻だけでいいよ…
言わないけど…消し炭にされてしまう…
たまに休憩をとりながら目的地へと急ぐ俺達。 運転も結構疲れるんだよなー。道が平坦ならいいけどアスファルトって訳じゃないからフワンフワン揺れるし。
「たしかあの山を超えた所だったはず…モータルの街が近いわ」
「どうする? ステルスかけてるからこのままトラックで突っ込む? 4トントラックは耐久値も高いからいけるよ?」
「私が遠くからエクスプロージョン放つからみんなはトラックで魔物まで突っ込んで行ってちょうだい」
「あー…変態隊長にマリアさんの警護任せるかな。いくらマリアさんが強いっても近距離は苦手でしょ?」
「そうね…エリック。お願いするわね」
「フッ。 マリアは我が守る」
「エリック…」
「マリア…」
2人の世界に入った…流石に隣でやられたらたまったもんじゃないな!
「帰ってからやってくれ! 魔物が見えてんぞ!」
「んん! すまんすまん。ではここで降ろしてくれ」
「おほほ」
2人を降ろして…っと。 バルトさんとセイクリッドさんには前に来てもらう。
街の門は…まだ破られてないみたいだな。外に出て戦ってる人は…居ないか。城壁の上から魔法と弓でガンガン攻めてるが…高ランクの人が居ないのかそこまで減らせてないみたいだ。
ドォォオオオオオーン!
「うお! マリアさんいきなりかよ!! 合図とかないの!?びびったー」
「今のでかなり減ったっすね」
「エクスプロージョンは2発しか撃てないらしいッスから、もう一発行ったら俺らも出るッス」
「耐久値ギリギリまで4トントラックで撥ね飛ばすから、その後降りて応戦しよう!」
「「了解っす!」」
んじゃまあ…戦いの…始まりだ!
ズドォオオオオオーン!!
「行くぞぉおおお!! くそ魔物ども撥ねまくってやんぜぇえ!!アクセル全開じゃぁあ!」
ブォン…ブォン…ブォオオー!!プシー!ブォオー!!
ドン!ドン!! キラキラキラ…
ドン!ドン!! キラキラキラ…
「「綺麗っすねー」」
「まったりしすぎだよ2人共…」
「出番まで暇っす」
「魔物が消えた光が綺麗ッス」
ゴブリン、オーク、オーガ…熊に猪に…ウサギに亀に…色んな魔物を撥ね飛ばす。残り…1000越えるくらいか?
「4トンの耐久力があんまないから出るぞ!」
「待ってたっす!」
「暴れるッスよー!」
バババっとトラックから飛び出す。トラックにはステルスかけてたから、相手からすればいきなり現れたように見えるだろうな!トラックをナビレットに回収して…ゴブリンやらオーガやらが戸惑ってるうちに…先手必勝!!
ボフン! と大斧を収納からだす。身体強化がなければとてもじゃないが持てない…それを魔物が固まってる所にぶん投げる!
「だいっっせんっっぷぅうううう!!」
ブォオ!っと風切り音を鳴らしながら斧が回転しながら魔物を切り裂いていく!
「っし! バルトさんセイクリッドさん!大物は後回しで雑魚を先に片付けよう! 散開!!」
「「了解っす!!」」
数は力と言うが…この世界では量より質なんだ!
「雷光!!」
パリッ…
動きが一瞬止まれば十分! 魔槍で突く!!
ズバァア!
「グルゥアアア!!」
「ウインドスワロー!!」
だぁああ!数が多いな!突いても突いても減りやしない! 攻撃食らっても魔闘気があるから雑魚の攻撃など効かないが…
「雷槍!! あー! うっとおしい! ユナーン! 大将先にやるか!? 統率してる奴倒したら楽になるだろ! おい! ユナ…あぁああああ!! ユナン連れてくるの忘れてたぁあああ!!」
変態隊長も…マリアさんも…ユナン居ないの教えてくれよぉおお!
その頃のユナン
ユ「あれー?ソーマどっか行ったの?あ、タバサさんこんばんわー」
タ「…こ…こんばんわ」
ア「ゆー兄ちゃん…」
ミ「うわー…」
ユ「???」




