第4話
目覚めたら知っている天井だった。うん。宿屋の天井だね。魔力使ってぐったりコースしてそのまま強制的に寝た感じですな…魔力なくなるとこうなるのね。外で試さなくてよかった…
それでは今日も一日頑張りますか!薬草取りまくって武器とか買わないと魔物とも戦えないしな。武器無しで外行く俺がおかしいんだろうけど…んだば飯食って外に行くぜ!
やって来ました草原に…ナビレットの薬草検索でとるぞー!
ブチっ…テクテクテク。ブチっ…テクテクテク。
あれですな。一人だと…寂しいですな。今はいいがその内仲間的なもんを探そうかな…探さないかもだけど。
ブチっ…テクテクテク。ブチっ…テクテクテク。
無心だ…無心で行くのだ俺!流れ作業の如く無心で行くのだ!
あぁあぁあぁあああー。
「そういえば…ここら辺で他の冒険者見ないな…薬草取りって人気ないのか?」
もちろん独り言なので返事はない。んー。森とかに行ってんのかな?結構遠くに森らしき場所見えるし。帰ったらダリスさんに聞いてみるか。
ガサガサ…ガサガサ…
!!スライムか!?それとも他の何かか!?…スライムだ!やってやんよ!石を手に取って…投擲だ!
「らぁああああ!!」
ゴッ!!
「ピギィイイ」
よし!倒したぞ!鳴き声聴くと…なんかやるせないな…スライム姿見せても攻撃してこないし…もしかして…無害なのか?殺ったらダメなパターンとか…いやいやいや…大丈夫だろ…うん。
そんなこんなで今日は日が暮れるまで見晴らしのいい草原で薬草を刈り、たまに出てくるスライムを石投げて倒した。
薬草×300
スライム×7
これが今日の成果だ。スライムをナビレットに吸収してマップに映るようにもした。これマジで便利だ。でもスライムしか映らないから他の魔物来ても気づかないんだよね…そこは気をつけながら行けばいいか。よし!帰ろう。
門でギルドカード見せて冒険者ギルドへ。
「ダリスさんこんちわっす」
「おお。ソーマか。今日も薬草か?」
「そうですね。武器買う金もないんで薬草ばっかですよ。はいこれ」
「おう…またこりゃ多いな。ちと時間かかるぞ」
「待ちますよ。そうだダリスさん。草原で他の冒険者見ないんですけどどこで活動してるんですかね?やっぱ森とかですか?」
「ん?どこってダンジョンだぞ?森へはたまに魔物を間引きに行くくらいだな。というかこれだけの薬草は森で手に入れたんじゃないのか?」
「え?ダンジョン?薬草は街でてすぐの草原ですよ。根気がいるけど…なんとかなってます」
「あぁ。ダンジョンだ。知らなかったのか?この街の北側から行くんだ。そっちにも冒険者ギルドもあるし多くの冒険者はそっちに居るぞ。草原でこんなに薬草を集めるのか…」
草原では薬草見つけにくのか?ナビレットで見つけてますとは言えんしな…聞こえなかったフリして無視しとこう。そしてダンジョンか…行きたいが…武器ないしな…浅い層でちまちまやってれば徐々に肉体強化もできるだろうし…一通り身の回り揃ったら行ってみるか。
「そうなんですか…どうりで冒険者が少ないと…」
「こっちは南側のギルドになるんだが、ここに来る冒険者は街の外回りや他の街に行く商人の護衛。他は雑用系が多いな」
「なるほど…まぁしばらくはこっちで金貯めますよ。装備ないですしね」
「まぁ無理はしない事だ。ソーマが採ってくる薬草もポーション作るのに必要だから助かるしな。ダンジョンは身入りがいいが、新人で調子こいて死ぬやつは多いからな。ほれ換金終わったぞ。銀貨3枚だ」
「ありがとうございます」
やっぱダンジョンで死ぬ人多いのか…こわっ!行くなら回復魔法かポーション持ちまくりで行かねば。死んだら何の意味もないしな。
「あーそうだダリスさん。魔物の事書いてる本とかないですかね?後ここら辺の地理とかわかる本とか」
「魔物の載ってる本は二階の図書館にあるぞ。持ち出し禁止だからその場で読めよ」
「ありがとうございます。では失礼しますね」
図書館とかあったのかよ!よし!二階へゴー!
図書館らしき所へ来て受付らしき人に魔物図鑑の場所を聞いて本を読む。どんな魔物がいるか知っといた方がいいだろう。
スライム:どこにでもいる魔物。人を見たらビックリして動かなくなるので殆ど害はない。見かけたらしっかり倒しておこう。
うん。驚異度全くないみたいね。俺めっちゃビビってたよ。ゴメンネスライムちゃん。でも見かけたら倒すからね。げへへ
ラビット:可愛いく見えるが魔物。目が赤く光っている。好戦的。頭突きしかしてこないので対処しやすい。肉は結構美味しい。
肉が美味しいんですね。分かりました。
ホーンラビット:魔物のラビットに角が生えている。攻撃方法は頭突き。角の攻撃は鋭く油断はできない。肉は魔物のラビットより美味しい。
角生えてるだけで全然変わってくるんだな。しかし肉が美味しいって…グルメ図鑑なのかこれ?
ウルフ:噛み付きと爪の引っかきをしてくる。数匹集まっての連携には注意。肉は少し固め。
肉硬いのか…ってだからグルメ図鑑か?んー対処方は考えてるが上手くいくかは分からんな。力がついてからじゃないと…今だと殺されてしまうだろうな…。
ゴブリン:緑色の皮膚をした人型の魔物。どこから手に入れたのかナイフなどを持っている。1匹見つけたら30匹は居ると思え。
ゴキか!
んー。他にも色々見たけど今はこんなもんでいっかな。他にはこの近辺の事書いてる奴とかないかな?あった。これか。
世界地図って訳ではなくこの近辺の事しか載ってないな…えー。この街から見て南にずっと行ったら港街か…んで北に大分行ったら王都ねー。ふーん。この地図らしきものしょぼすぎね!?誰か調べてないの!?南にどれくらい行ったら港街なんだよ!わかんねーよこれじゃ!
あーやめやめ。適当に他の本でも見るか。
大体1時間くらい見て分かった事と言えば、この世界の名前はピークロールって名前らしい。ふーんって感じだね。で、ここら辺は世界の中心に近い場所で海を挟んで外の大陸が魔大陸ってなってる。魔大陸どんだけでかいんだよ。知らないだけなんじゃないのかこれ?
で、他にも見たのが魔法の本ね。置いてあったよ。ざっと見た感じ分かったのは、魔法には系統別に火・水・土・風・光・闇とあるらしい。火ならファイヤーボールとかね。イメージが大事だからこんなのあるよ!って事だろう。詳しくは専門書買って読めって事かな。うん微妙。
はぁー宿に帰るか。帰って飯食って魔法の練習して寝よ!
宿に帰って飯を食う。相変わらず肉が美味い。パンはカッチカチだけど。食って部屋に戻り今後の事を考える。金を貯めて武器買ってダンジョンに潜る。他の街にも行ってみたいし…風呂に入れる環境も作りたい。飯の改善もしなくては…ある程度自分を鍛えないと暴漢に襲われたひとたまりもないし…あぁー!やる事いっぱいあるな!無限収納までやって商売するのもありか?んー。魔法ある世界だし魔法も鍛えたいなぁ…魔道具作るとか面白そうだし…となるとどこで教えてもらうか…学校か?金がいっぱいいるな…薬草集めてるし…ポーション自作できないかな。つくり方わかんねー…。
「あぁぁあー!!どうしよう!!「うるせぇえ」すんませーん!!」
今日も怒られたよ…どんだけ壁薄いんだよ!ちくしょう!嫌がらせしたろか!
「今日はサラさんの家に配達の日だ。サラさんは結婚したばかりの若奥様。注文があったので野菜を届けにいこう。コンコン。こんちわー配達にきましたー。あらサブちゃんご苦労さま。ごめんなさい水浴びしてたものだから薄着なの。ゴクリ。サラさんは水浴びをしていたらしく薄着だった。髪もしっとりと濡れてとてもセクシーだ。野菜中に入れてくださる?サラさんに言われ野菜を家の中に持っていく。ここら辺に置いとけばいいですか?えーと…こっちに持って来てくれる?野菜を運んでいる時つまづいてしまい僕はサラさんに覆いかぶさってしまった。す…すいません。サラさんから女の子特有の甘い匂いが…しかも今サラさんは薄着…ドキドキする。サブちゃん…旦那…今日は帰りが遅いの…。こ…これは誘っているのか!?僕は理性が効かなくなってサラさんの豊満な胸に手を伸ばす…。んっ。サラさんが甘い吐息を吐く…。僕はゆっくりとサラさんの肌着を脱がしていく…終わり」
「続きはぁー!!」
隣の部屋で何か言ってるがほっておこう。魔力を練る特訓して水の魔法使って寝るかな。1時間程体内で魔力を循環させる特訓をする。そして窓の外へ水魔法を使う。昨日部屋で使って床濡らしてしまったからな。
「ウォーター」
昨日より少しだけ水の出る量が増えた。スライム狩りで少し魔力が増えたのか、それとも魔力欠乏で超回復で最大値が増えたか…これは詳しく調べないと分からないな。魔物狩りしなかったらわかるか…。
「う゛…クラクラする…ベットへ…」
そうして意識を失う様にして今日も眠りについた。
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あれから1月経った。薬草採ってスライム狩ってを繰り返し大銀貨9枚を稼ぎだした。スライムも換金していたけど驚異度が低いせいか安かった。魔法の練習もして少しだけ魔法を使えるようになった。まずは火の魔法。ファイアボールではなく、もっと高速で飛んで行くのをイメージしファイアスワローという魔法を覚えた。この異世界ではツバメを見たことないので使えるのは恐らく俺だけだろう。これは直線で飛ぶんじゃなく曲線で自由自在に相手に向かって飛んで行く。ただ威力は低い…ツバメをイメージしたので小さいのだ。魔力を圧縮して熱量を上げれば変わるだろうが生憎まだそんな魔力はない。
水の魔法はウォーター。これは水の出る量が変わっただけだ。うんちっちした後に大変役にたつ。俺の尻はこれで守られた。
土の魔法はまぁ…落とし穴だな。まだ高さ10cmくらいしかへこます事ができないが。転んだらいいなー程度だ。
風の魔法。ウインドスワローだ。見えない刃が敵を撃つ!ウインドカッターにしなかったのはスワローの方がカッコいいと思ったからだ。見えないんだけど…
光の魔法。ライト。そのまんま灯りだ。
闇の魔法。ダークカーテン。相手の視界を奪う!これ自分にかけたらサングラスかけた程度の暗さになったよ。練度が低すぎかな…
回復魔法を覚えたかったけどケガしなかったから覚える機会がなかった。自分を傷つけるとかしたくないしな…
1月の成果は大体こんなもんだ。ダンジョンに挑むべく武器とか買いに行きますか!
宿から北門へ歩く事2時間…遠いすぎだろ…この北門からすぐ近くにダンジョンがあるらしい。ダンジョン都市だったんだねここ。南の方のギルドいたから関係無かったけど。
北門近くの武器屋にやってきました。有名店って事もないが最初の武器だし無難な物でいいだろ。
「こんちわー初心者用の武器ってありますか?後、防具。」
「いらっしゃい。初心者の武器はあっちだよ。防具もあるけど予算はいか程で?」
「大銀貨9枚…いや8枚でお願いします。ポーション買うの忘れてました」
「大銀貨8枚ね…それなら防具は革の胸当てくらいかね一式揃えると武器に回せなくなるよ」
「じゃあ革の胸当てでお願いします。低層しかいかないんで…なんとかなるでしょう」
「そうやって油断してる人から死んで行くんだよ。気をつけるんだよ!」
「うっ…はい。ご忠告ありがとうございます」
胸当てのサイズ調整をしてもらい武器を選ぶ…。どれにしよう。日本人なら刀だろ!!って言いたいが刀が無いよ…刀カッコいいんだけどなぁ…
槍でチクチク近寄れ無い様にしよう。後、練習してブンブン振り回して俺カッコいいしたいし。よし!槍に決めた!安いナイフも買っておこう。懐こられたらナイフ!
普通の鉄の槍を購入。穂先に刃があるだけの平凡な槍だ。重さもめちゃくちゃ重いわけではなく少しズッシリする程度だ。大銀貨8枚を払って店を出る。ナイフは腰にある。腰に固定できるベルトをサービスでくれた。ありがたいことです。
次は道具屋に行き低品質のポーションを5本と水袋を買う。ポーションは一本銀貨1枚だった。薬草100束で銀貨1枚なのに! そんなもんか…
初のダンジョンなのでこれくらいあれば何とかなるだろう…
北門を抜け歩く事5分…ダンジョンに到着した。門から近いな!危なくないのか!?ダンジョンへ入る順番待ちをして俺の番が来た…。
「次!ん?子供か?ギルドカードは持ってるか?…よし確認した。武器は持ってるようだから大丈夫だとは思うが深くは潜らないように。自己責任だが…無理すれば死ぬぞ。」
「わかってます。一階しか行かない予定なので。後ポーションも結構持って来ましたし」
「それならばよし。パーティー組む事も考えておけ。死んだら何も残らないからな。行っていいぞ」
俺はダンジョンの入口に立ち心を落ち着かせる。いよいよダンジョンだ。ふぅ…かなり緊張する…無茶はしない!安全第一!
「よし!!初ダンジョン…行くぞ!」
こうして俺は初ダンジョンへ挑戦した。




