第38話
王都滞在6日目…。
「ふぁぁああ…あー眠っ…」
王都も6日目になったけど…何しようかな?遊ぶところがあるわけでも無いし…
みんな都会に何を求めてやってくるんだろう…
って俺も来てる訳なんだけどー!
「ってな訳で何する?」
「アリスは何でもいいよー?」
アリス…その答えが一番困るのよ?
えー…それは嫌ー…とか言われたら…まぁうちの天使は言わないだろうけどな!
「んじゃあ…み…みーちゃんは?」
みーちゃんとか言ってみた…何これすんごい恥ずかしい!
普通名前呼び捨ての方が恥ずくね!?
言われた本人も恥ずかしがっとるやんけ!
「み…みーちゃん…」
昨日アリスが言ってたじゃん!俺が言ったらダメなの!?
「んん! えーっと…劇やってるって誰かが言ってたの聞いたよ」
劇…か。そんなものやってたなんて…行ってみようかな?
「あーちゃん…劇だって。そこでいいかな?」
「わーい! 初めてだねー! で、劇ってなーに?」
「お…おぉ…んー。物語を人が演じる…で合ってるのかな?俺も行った事ないからわかんないな…興味無かったし」
「わかんないけどそこにしよー。 あ、行きにお肉買ってね!」
肉ばっか食べたらうんちっち臭くなるよ!
この前怒られたから言葉にはださんがな!
「んじゃ…劇に向けてしゅっぱーつ!」
「おー!」
「お…おー」
ミナ…声が小さいぞ。 ダンジョンの階段で特訓だな!
ドッタッドッタッ!
宿の階段降りました…朝飯食ってから出発なのだ。
「あ…女将さん。劇ってどこでやってるか知ってます?」
女将さんが丁度良い所に居たので聞いてみようジャマイカ。
「劇…劇は…中央通りに行ってから東の」
「地図お願いしまーす!」
「あ…そうだねぇ。ちょっと待ってな」
ギルドで学んだよ。地図あればいいじゃん!チップとかいるのかな…1000マニ渡しとくか…
「はいよ。地図できたよ」
「態々ありがとうございます。これ手間賃です」
「すまないねー」
…普通に受け取りおったぞ!
1000マニ大金なんだぞ!薬草10束分だぞ!…大金…だよな?
んで地図見ながら劇があるという場所にやって来た。
焼串をかなり買ったよ…
ミナは遠慮してたけど…その内なれるだろう。
「ここ…だな。あーちゃんみーちゃん着いたぞー」
「もぐもぐ…ふぁーい」
「もぐもぐ…アタイも初めてだ…」
どんどん食ってどんどん成長しなされ。腹出たらダメだけどな…
程よく運動もさせねば!
「えー…剣聖物語…か。うん。あの剣聖かな? 剣聖って聞いたらユナンが頭によぎってしまった…やべ…録な話じゃない気がしてきたぞ…」
「みーちゃん楽しみだねー」
「う…うん。 お…お金とか…いいのかな…」
「大丈夫ー。こう見えても結構お金持ってるんですぅー」
…あれ? 俺って金で少女を連れてきたみたいに感じない?
んな事考えながら建物の中に入って行く俺達。
「チケット3枚お願いしまーす」
「はい。3枚ですね。3万マニですね」
うほ!結構するな…まぁ使うときに使っとかないとな。
「ほい。3万マニ」
「確かに。ではあちらの奥から入ってくださいね。席はどこでもいいですよ」
適当な案内されて俺達は中に入って前の方の席に座った。
「どんな劇なんだろうねー。アリス楽しみー」
「あ…アタイ…ドキドキしてきた」
「剣聖って聞いて俺は嫌な予感しかしないよ…」
そんなこんなでしばし待つ。席も殆ど埋まって劇が始まった。
「た…大変だぁ!東の山にド…ドラゴンが!」
「なんと! えぇい!騎士を集めて退治して参れ!」
って感じで始まった…ドラゴン退治の物語なのかな?
ドラゴン見たことないんですけど…
マッハで逃げるがな!怖いじゃん…2・30mの巨大生物が襲ってきて平気な奴いたらそいつキモイわ…
「なんだと!?騎士が壊滅しただと!?」
「は…はっ!ドラゴンのブレスにて…」
「このままでは…この国は終わりだ…」
騎士が焼き殺されて行く様子を劇団員が演じてる…魔法で演出してるから派手だな…
「僕はライオネル!この国を脅かすドラゴンは僕が倒す!」
場面変わって、主人公が旅立つシーンに…ライオネルって…ユナンの父親じゃん…
実名って事は…あった話なのか?そしてユナンとセリフが似てんな…
「貴様がドラゴンを倒すと吹いて回ってる輩か!」
「僕が!ドラゴンを倒すんだ!」
うん。ドラゴン倒しに行かないじゃん。んで出会うやつ倒して仲間にして行ってるな…
これ何てRPG?
「ついにここまで来た…みんな!僕に力を貸してくれ!みんなでドラゴンを倒すんだ!」
「「おぉぉおお!!」」
ドラゴンに辿り付くまでに仲間が20人増えた…
毎回戦って、それで仲間にするって感じ。
演出派手なんだけど…
20回も戦ってるの見たら…ダレるよ…
アリスとミナはすごーい!とか言ってるけどね…
「や…やった!ついにドラゴンを倒したぞ!」
「やったわ!」
「俺達の勝ちだぁあ!」
ドラゴンとの戦いで生き残ったのは4人…
それが後の剣聖達、4英雄という存在になる…知らんな!
んで、ドラゴンを倒した功績で剣聖と呼ばれるようになりました。 とさ。
観客が立ってワーワー言って拍手してる…俺座ってる。
観客が立ってワーワー言って拍手してる…俺は見てる。
観客が… ああ!やりましたよ!俺も!
ジーっと見てくるんだもん…知らないおっさんが…
んで俺達は劇を見終わった。
「楽しかったねーお兄ちゃん」
「あ…ああ」
「アタイドキドキしっぱなしだった」
「そ…そうだな…」
言えない…全く俺は盛り上がれなかったとは言えない…
演出とか派手だったけど…ほぉーって感じだった…
その日は劇を見て屋台寄ってから宿に帰った。
屋台率高いなー…
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王都滞在7日目…
「んぁー…いよいよする事ないな…」
「そうだねー」
「アタイも何も思いつかないよ」
だよねー。だよねー。他のみんなでも探そうかな…でもどこに居るかわからないんだよなー…
からあげホイホイしてマリアさん探そうかな…
「だぁあ!取り敢えず外にでようか。部屋に居ても何にもないし。遊ぼうと思えば遊べるけど」
「はぁーい」
「アタイ…く…串焼き食べたいな…」
おう。買ったる買ったる。んだばしゅっぱーつ!
適当にブラブラしながら屋台に寄って串焼き買って食べる。
ラーメンの屋台出せばよかったかな?
箸使ってズルズル音食べないとお断りな店…だれも食えんか…
ラーメンって音立てて食べるのが気持ちいいよね!
んで最後にドンブリ持って汁をツツツーっと飲む!
作った方はそれ見て、うんうん。ってなるもんだ。
んでしばらくブラブラしてると…
「お兄ちゃん…あれ変態隊長とマリアさんじゃない?」
「へ…変態?」
うんうん。ミナ…変態って聞いてその反応は普通だぞ。
俺達は慣れてしまって麻痺してるみたい…変態の隊長か…すぐ捕まるよね…
「あー…みーちゃん。知り合いだから警戒しなくて大丈夫だよ。 よし…後を着いて行ってみようか」
ふふふ…何かイタズラしてやろうかな!
テクテクテク…
しばらく後を着いて行ったんだけど…
アハハ…ウフフ。な空気に俺はイタズラすることができない!
あの2人の周りだけ空気っつうかなんつうか…キラキラしてるんだよ!これが新婚の空気か! 爆ぜろと言われるのがよくわかる…ぐぬぬぬぬ! いや…俺には両手に花じゃないか!
アリス・ミナ。 完全にロリコンって思われる布陣だな…ぐぬぬ…でもあーちゃん可愛いしー!ミナも洗ってから可愛くなったしー!
アハハ…ウフフ…
て…撤収ぅう!あの幸せオーラは俺を苦しめる!
「あーちゃん…みーちゃん…違う場所に行こうか」
「え? 2人に会っていかなくていいの?」
「あの幸せな感じの中に俺は入っていけないよ…」
「あ…アタイは会わなくてもいいかな」
「シルバードに行く時会う事になるけどねー」
目を見開いてこっちを見てもダメだぞ。それに…変態は1人じゃないしな…
幸せ満開な2人から離れてまた街をブラブラする俺達。
あー…そろそろ日が暮れるな…
「あ!お兄ちゃんバルトさんとセイクリッドさんがあそこに居るよ?」
お!ホントだ! あれ? 何かゲッソリしてる?
そして…ポリポリ股間かいてるな…
おい…娼婦に行って病気移されてる感じ満載じゃねーか!
「あーちゃんみーちゃん見たらいけません!」
「あはは!股かいてるー」
「ほんとだ。あの人達どうしたんだろね」
あ!見たらダメって言ったのに!
病気移されてんだよーとか言えない…
「バルトさんとセイクリッドさんは…居ないよー。宿に帰ろ帰ろー」
「えー?股かいてるよー?」
「げっそりしてるね」
「いいからいいから、精霊の宿に帰るよー」
性病2人から離れて宿へと戻る。
王都最後の夜はのんびり双六してすごした。
ミナがめっちゃはしゃいでたなー…文字読めないけど…帰ったら教えよう。
こうして夜は更けていく…
★☆★☆★☆★☆★☆★
「んじゃ、お世話になりましたー」
「ましたー」
「な…なりました」
「はいよ。王都に寄ったらまたいらっしゃい」
値段高いからわかりません!
俺達は宿から出てミナの弟達が眠ってる場所へと行く。
「ザッツ…ディーン…ねーちゃんは行くよ。ゆっくり…眠っててくれよ」
石に花を供えて俺達は街の入口に向かった。
「よっ!みんな久しぶり!」
「ぶりー」
「は…初めまして…」
「ソーマ氏アリス嬢久しぶりだな。 その子は?」
「みんな久々ね。王都は楽しんだかしら?」
「久々っすー。 ぽりぽり」
「久々っすね。 ぽりぽり」
おいおい…股間かいてんじゃねーぞ…
「あ…あぁ。 訳あって、俺の妹になったミナだ。ミナ挨拶してなー」
「み…ミナです!お願いします!」
ペコリと頭を下げるミナ。
「そうか。帰りに詳しく聞こうか。我はエリック。よろしく」
「私はマリアよ。よろしくねミナちゃん」
そう言って2人はミナの頭を撫でる。うんうん。みんなで可愛がってな。
「バルトっす」
「セイクリッドッス」
2人も頭を撫でようとしたのでペチンと手を叩く。
「2人は撫でさせませんー」
「「なんでっすか!」」
「その股間治してからにしてねー。後…あんまり近づかないでねー」
「「ば…バレてるっす!」」
当たり前だ!痒いですよアピールしてんじゃねーか!
「んじゃ…シルバードへ帰りますか!」
ってな訳で俺達は門からでて街から離れる。トラック出すのは人目につかない所じゃないとな。
パッカパッカ…パッカパッカ…
「待ってぇえ!僕を忘れないでぇええ!」
ユナンが馬車で必死に追いかけてくる…ははは!性病2人がインパクト強くて忘れてた…
「もう!僕を置いていくなんてひどいよソーマ!」
「ワザトジャナイヨ」
「絶対ワザとだぁああ!」
いきなり騒がしいやつめ…
ユナン様をお願いしますと言ってセバス・サンは帰って行った。
その間にユナンをミナに紹介しといた。
「んじゃ…帰りますかぁ! でろぉお!とらっくぅうう!」
ぼふんっ…
「わわわ…ななな!」
「ははは…ミナ大丈夫。乗り物だよ。後秘密にしといてねー」
こうして俺達の王都旅行は終わった。
色々あったけど…楽しかったのかな…わからん…
ちなみにバルトさんとセイクリッドさんはトラックの端っこに追い立てましたとさ。




