第36話
おはようございますソーマです。今日は王都に滞在して4日目となっております。
都会…する事ないですね。
「うん。 する事ないな…取り敢えずあーちゃん起こすかな」
つんつくつん…つんつくつん。
子供の肌ってもっちもちだよね?歳取ってカッサカサになるの怖いわぁ…
「んん…んぁ…おはよぉー」
「おはよあーちゃん。 今日は何しよっか?」
「んん…ふぁあー…何か見に行くー?」
「んー…そうだな。市場覗いて見る?」
「わかったぁ…準備するねぇー」
アリスの生着替えを見ながら俺も準備しだす。おっきくなったなぁ…
子供の成長って…ホント早いなーって思う俺は15歳。
まぁまぁの朝飯食って…
んだば出発!
ダッシュダーシュダシュー!
そんな気持ちで歩いて市場に行くのさ!
「安いよ安いよー!」
「モッコリンゴどうだーい!」
「きゅうりが今は安いよー!」
朝から賑わってんねー…人も多いし…何かないかなー?
リンゴの事はスルーしよう。
ピンコちゃんがビンビンになったら…処理に困るのだよ…
そんな年頃な俺15歳!
「何かないかなー?」
「お兄ちゃんモッコリン…」
「それはやめとこうね!」
「むー」
ピンポイントでこないでよ!
そうだ…米ないかな? 未だに食ってないんだよね。
丼物とか…寿司とか食いたいなー…
寿司ならサーモン一択だな!マヨネーズかけて炙って…
サーモンのカルパッチョもいいなぁ…
「米ー…米はないかねー?」
「それってどんなのー?」
「白い粒…んー…何て説明すればいいんだ?稲っても分からないだろうし…種ぐらいの大きさの白い粒のやつ…かな?」
「アリスも探してみるね!」
「んじゃお願いしよっかな」
アリスのしっぽが扇風機状態なのでお願いしよう。
なんなんだアレは…俺を悶えさせたいのか?
後でクンカクンカしとこっと。
「ないなー…お?あれって…香辛料か?すいませーん!それとそれと…それくださーい!」
「はいよ。ありがとうね。お兄ちゃん男前だね!今晩どうだい?」
「はは。 おば…お姉さんには俺じゃあ勿体無いですよ。それではありがとうございました」
やだ! 怖い! 冗談なんだろうけど…あーいうのってどうやって断ればいいんだ?
恰幅のいいおばちゃんから逃げるのだ!
香辛料買ったけど…これじゃあカレーできんよなー。固めるのがいるんだっけかな?
時間あるときに試すか。
………………
…………
……
「はぁー…ないねー?」
「そだねー。もう端っこの方にきたよ?」
「だねー。ここら辺は客全然いないね」
あれから結構探したんだけど米は見つからない…
はぁ…仕方ないか…
「あーちゃんまた屋台の方に行ってブラブラしようか」
「はぁーい」
んで俺達はお手々繋いで屋台通り?の方へ行く。
テクテクテク…
「おっちゃん串2本くださいな」
「おう!焼きたてだから気をつけろよ!」
「あーちゃんあっちに座る所あるからそこで食べようか」
「はぁーい」
ってな訳で座る所あったのでそこで串を食べる。
モグモグ…うん。普通な味だな…
「他のみんなは何してんのかねー?」
「そだねー。みんな見ないね?」
「どっか見るような所でもあるのかな…聞いとけばよかったよ」
2人でボケーっとしながら街の人を眺める…
あー…あの人おっぱいでかいな…
あの人…可愛いな…うちの天使には勝てんがな!
「きゃぁあ!スリよぉお!」
「またか!最近多いな!」
「そっち行ったぞ!」
んあー?スリー? これだけ人多いかったら…やりやすいんだろうな。
「ん?あれって昨日のやつじゃね?」
「あっ…ホントだ」
「まさかアイツがやったのか? はぁ…やるなって言ったのに…鑑定!」
ミナ
年齢 7歳
んじゃあ!追跡! っと。
「あーちゃん追跡かけたからアイツの所まで行くよ。ってか女だったんだなアイツ…汚れてるからわからなかった…そう言えばアタイとか言ってたな…」
「追いかけるの?」
「路地裏とかに隠れるんだろ。 追跡かけてるからのんびり行こうか」
「ん。わかったー」
んじゃ、追っかけますかね!
やるなよ!って言って金渡したのに…たった一日で同じ事されたらこっちもたまったもんじゃない。
昨日と同じ場所にゲンコツだな。
「こっち方面だな。あー…あの角曲がった所だな」
それじゃあ…ごたいめーん!
「よっ! 今日も頑張って盗んでんな!」
「!! あっ!」
ふふふふ…ビックリした顔してるでは…
「おい。 なんだその顔のアザは」
「うっ…なんでもないよ…」
「昨日の今日でスリしてるって事は…誰かに金取られたか?」
「…うん」
「はぁー…話してみ?どうこうできるか分からんけどな」
「…でも…」
「いいからいいから。っとその前に…ヒール!」
「…あっ」
顔にアザを作っていたからヒールで治してやった。痛々しかったからな。
「…実は…。2週間前くらいから…アタイ達の住んでる所にゴロツキがやってきて…弟達を盾に金を要求してきてるんだ…。それで昨日のお金…取られる時に…殴られた…」
「…そうか。衛兵とかには言ってないのか?」
「アタイはスラムに住んでるんだけど…スラムの人何かの為にアイツ等は動いてくれないよ! アイツ等は…スラムの人間何かみんな死ねばいいと思ってるんだ! 喧嘩しようが殺しがあろうがお構いなしだよ!」
「おちつけって…はぁ。俺がそのゴロツキボコってやるよ」
「…助けてくれるの?」
「あー…昨日金やったのはゴロツキにやったんじゃないからな。せっかくお前がスリから足洗おうとしても、そいつら居たらずっとスリしなきゃいけないだろ? お前その内捕まって処刑されんぞ?」
「…うん。 でも…お金持っていかないと弟達が」
「あー…はいはい。家まで連れて行きな。ちょうど暇してたからいい暇つぶしだ」
「アリスも手伝うよー」
「あーちゃんは…まだ危ないから手を出したらダメね」
「むー」
「むくれても可愛いだけだぞ。 なでなで」
「じゃ、案内よろしく!」
テクテクテク…
急ぐこともなく俺達はミナの後を着いて行く。
「おぉ…ここがスラムか…治安悪そー」
「だねー」
「まだ先だよ。離れないで付いて来てよ!」
ガラ悪そうなのがちょこちょこ居るよ…ガリッガリの奴が路肩で寝てたり…
病気になりそうだな…
「ひひっ!身なりのいいやつがスラムに何の…ぶほ!」
ドゴォ!
ガラ悪いのが絡んで来たから蹴り飛ばして路肩に捨て置く。
なんなのこいつ等? 隙見せたら身ぐるみ剥がされそうだな…
雑魚だから大丈夫だけど…一般人来たら大変な事になんぞ。
「なぁ…治安悪すぎね?」
「ここはこんなもんだよ。見えたよ! あそこがアタイのネグラだよ」
「あそこ…が?」
家…とは呼べないような所だな。廃材集めて雨風しのいでるって感じだ。
ナビレットで反応見る限り…4人居るな…
「なぁ。家には4人居るのか?」
「!! アイツ等来てるのか! お金渡すのは夜なのに…」
ん? 反応が1つ消えた? 3つになってるな。
「おい。…急いだ方がよさそうだぞ」
「? わかったよ!」
反応が消える…それは…死んだって事かもしれない。
俺達は急いでミナの家に向かった。
「ザッツ!ディーン!姉ちゃんが帰ったぞ!」
バタンと勢いよく扉を開けて中に入るが…遅かったか…血の臭いがするな。
「ミナ!てめぇ! 人呼びやがって!俺達を突き出すつもりだったんだろ! ふざけやがって!お前の可愛い可愛い弟達は…殺してやったぜぇえ?」
中に入ると…ゴロツキが2人…1人が子供に剣を突き立てている場面だった…
「ひゃはは! お前がスリしてる間もずっと見てたんだよ!そしたらお前がそいつを連れてきてるじゃねぇか! 裏切ったお前の弟殺してズラかる予定だったが…その前に帰って来ちまいやがった!予定が大狂いだ!」
何言ってんだコイツ? もしかして…俺がこっちに来たから弟達が殺されたのか?
「あぁぁ…ザッツ…ディーン…うぁあああああ!!」
「ひゃははは!姉ちゃん!姉ちゃん!って言ってたぜぇえ?」
「ガキの肌は柔らかいなぁあ!剣が楽に刺さったぜ!」
クズが。子供殺してどうなるってんだ。
「おい。クソ共。 何故子供殺す必要があった?そのまま逃げればよかったんじゃないのか?」
「ひゃはは! んだてめぇ! 殺す必要? ばかかてめぇ! ミナが金よこさずに人呼んでっからこうしてガキ殺して立場分からせてやったんだ!」
「そういう事だ…ばぁぁああか!」
やっぱり…俺が来たせいか…くそ!
「ごめんなガキんちょ。 でも…今はあのクソ共が先だ。あーちゃんガキんちょ頼んだぞ」
「うん。わかった。任せて」
「あぁぁ…ザッツ…ディーン…うぅ…」
クソ共が…生きてられると思うなよ!




