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第32話

「んー…作ったはいいが…これは封印すべきか…んー…設置は…まだやめておこうかな」

「お兄ちゃんどうしたの?」

「んー? あーちゃん…遊び道具を…作ったんだけど…どうしようかなーって」

「え? 今度は何なにー?」

「それは…ちょっとユナンの部屋に行って呼んできてくれる?ユナンに相談するよ」

「んー? わかったー呼んでくるねー」


 結婚式の次の日、俺はある遊具を作っていた… 遊具なんだが… まぁ…男にしかわからない問題だな。

 あぁ、ユナンは俺の家に一緒に住んでる。あーちゃんに手をださないのはわかってるし、冒険をする時は頼りになる相棒だしね。 部屋余ってるし…  っと来たな。


「どうしたんだいソーマ?」

「あぁ…遊具を作ったんだけど、設置するかどうするか…悩んでるんだ」

「悩む程の物なのかい?」

「あぁ…。 これの魅力にハマった者は…大変な事になる…はずだ。女の気持ちは分からないから男限定だと思うんだけど…」

「ふーん。 なんか…危なそうだね。取り敢えず見せてくれる?」

「これだ…」

「ん? タダの長い棒じゃないか。 へー。真っ直ぐに作るなんてすごいね」

「両端を固定して本体を回転させながら削っていけば…は、置いといて。 これは…鉄棒だ」

「え? 木だよ?」

「そこはそれ、あれはあれ。 木棒…でいっか。ある意味男の希望だな」

「上手いこと言ってもダメだよ。 これのどこが大変なの?」

「あぁ。 ちょっと試してくれないか…設置してみるよ」


 俺が作ったのは…鉄棒だ。木なんだけどー! これは…使った者にしかわからない…はずだ。…あれ?正しい名前…登り棒…だっけかな?まぁいい…


「設置したから、手と足使って登ってみてくれ。足は裸足の方が登りやすいぞ。…あ、ユナン。鉄棒じゃなくて登り棒って名前だったわ」

「登るだけ?…うん登り棒なら名前でどんな遊びか分かるね。 登る遊びかー…まぁ…やってみるね」


 ユナンよ…お前は登り棒の恐ろしさを…今知ることになる…


「ふ…ふぁああ…くっ…ふぁあ…」

「ユナン…どうだ?」

「ふ…くぅ…はぁはぁ…ふぅああ」

「………」

「ふぅ…ふぅ…ふぁああ」

「何度も上り下りすんなぁあ!」




「ソーマ…これは…これはまずいよ…」

「やっぱりそうか…」

「お兄ちゃんこれが遊び道具?」


 しまったぁあ!アリス来ちゃった!


「そうだけど…危ないからやめよっかなーって…」

「ねーねー。アリスも1回やりたい!」

「うぅ…1回だけね?」


 スルスルスル…


「んー。登るだけだよね?下に落ちて怪我しないようにすればいいんじゃないの?」

「あーちゃん…平気そうだな。 ユナンに相談してる所だから…お茶お願いできるかな?」

「はぁーい」


「ソーマ…これは…やめとこうよ。 気持ち…良すぎるんだ…」

「ユナン…やはり男には…耐えられないのか!くそぉお!」

「やみつきに…なりそうだよソーマ…」


 登り棒…上り下りしている時にピンコちゃんが擦れてやばいのだ!男にとって魔性のアイテムなんだよ!

 作るのはスケボーにするか…


「はぁ…登り棒はやめとくか…」




★☆★☆★☆★☆★☆★☆




 次の日、俺達は暇なのでギルドに行こうって事になって朝から行った…んだけど…


「…アイツ…結婚した…よね?」

「うん。確かにしたよね」

「隊長ー…顔がすごーい!」


 キモイ顔した変態隊長がギルドに…え? 結婚したから毎日一緒じゃん! 朝からギルド居るとか…


「バルトさんセイクリッドさんおはよー…どうなってんの変態隊長…てか何で居るの?」

「おはよーっす。 なんでも、日課だ!とか言ってたっす」

「いつもと変わらないッスね」

「うわー…職場に来る夫…うわぁ…結婚したら休暇とかないのかな?」



「おはようございますマリアさん。結婚した後休暇とかないんですか?新婚旅行ってやつ」

「おはようソーマ君。 そうねーないわねー」

「2週間くらい休みもらえばいいのに」

「んー…それも考えたんだけど…疲れるでしょ?」

「あー…マリアさんどこかに行った所見たことないしなぁ…連れてってあげましょうか?4トンのコンテナにソファーとか置けば快適だと思うし」

「そうねー…新婚旅行かー…新婚…うふふ。ちょっとダリスさんに聞いてみるわね」




「休み取れたから行きましょう。 羽伸ばして来いですって。 それだと…どこに行こうかしら?」

「あー…それなら変態隊長と相談してくださいねー。それじゃ帰りまーす」


 新婚のアツアツの会話には…入れん。旅行中は…目をつむろう。俺もどっか行きたいしねー。




「んー…帰って来たけど…暇だなー…何かない?」

「そうだね…スケボーってのを完成させてよ。後少しなんでしょ?」

「アリスもそれがいいなー」

「んー…わかった。仕上げるから待っててなー」




「できた。この板の上に乗って遊ぶんだ。転けたらすっげー痛いから肘あてと膝当てしてなー」

「アリスが先に遊ぶのー」

「僕が先に乗るんだー」


 ズンッ!


「ほぉーー」


 ユナンを浣腸で沈めてアリスに遊んで貰おう…


「きゃー!難しいねー!」

「あーちゃん板に寝転んで手で押してもいいぞー」

「お…お尻が…」


 その日は日が暮れるまで遊んだ。寝る前にもう少しスケボー作っとくかなー。




☆★☆★☆★☆★☆★☆




「2人で相談したんだけど…王都にね…行きたいの」

「フッ。そういう事だソーマ氏。すまんが頼む」


 王都か…馬車で30日くらいかかるらしいな…一日で50キロ走るとしたら…1500キロか…高速使えば一日だな。

 高速ないけどー! んー…路面次第だけど3日くらいかなー?


「んー…行った事ないからわかんないけど…準備はしっかりね。コンテナあるからすげー楽だろうけど」

「アリス王都行ったら食べた事無いお肉食べるー」

「王都…か…」


「んー?ユナンどうした?」

「あ…あぁ。実家があるんだよ」

「あー…一度も帰ってないからなー…いい機会だし実家戻ってみれば?顔出しね」

「う…うん。 勘当されてるからなー…入れてもらえるかわからないよ…」

「あー…そうだったな。まぁ…会える時に会っとけよ? 次の機会にしてたら亡くなってました…じゃ、後悔するだろ?」

「そう…だね。そうするよ」


「んじゃ、今日は店とか回って準備に当てようか。明日の朝出発ねー」

「「はーい」」



「さて…俺らは何持っていこうかな?」

「お肉ー!」

「あーちゃんそれご飯」

「そうだね…布団一式に、テーブルとかかな?」

「普通なら吹っ飛びそうだけど…衝撃が中にこないから割れ物もいいぞ…てか割れ物は収納あるけどな」

「ソーマの収納に割れ物…お皿入れといたらコンテナに居る人が使えないだろ?」

「あー…そうだったな。んー…何がいるかなー?」

「焼き網とねー鉄串ー!」

「あーちゃん焼肉食いたいのか…野菜も食べるんだよ?」

「そうだね…登り棒とか…」

「却下!…お前…ハマったな?だけど気持ちはわかる…」


 ワイワイ言いながら準備を進める俺たち…この準備するのも楽しかったりするんだよな。

 

 王都か…人多いんだろうなー…あ!魔導具見よう!そうしよう!




☆★☆★☆★☆★☆★




「んじゃ…しゅっぱーつ!」

「「おおー!」」


 俺、アリス、ユナン、変態隊長、マリアさん、バルトさん、セイクリッドさんが王都へと向かって行く。

 バルトさんとセイクリッドさんが居るのに突っ込んじゃだめだ…

 え?行くの? とか…言えない…俺には…言えない。

 変態隊長とユナンにはガンガンで言えるんだけどなー…



 ブォオーン!プシー!ブオーン!



「フッ。 やはり速いな」

「あぁ。 これならかなり早く着くぞ。ってか馬車だと休暇取れないだろ」

「久々の王都か…変わってるかな?」


 車内は俺、変態隊長、ユナンがいる。むさくるしいったらありゃしない。俺の天使はコンテナに居るよ…


「変態隊長…後ろ行かなくていいの?」

「フッ。 常に一緒に居ると愛が冷めやすいと聞く。まぁ…我は冷めんがな」

「じゃあギルドに行くなよお前…結婚してからも通ってジロジロ見るとか…どんだけだよ」

「日課だ!」

「あはは…エリックさんは変わらないね。あ…ゴブリン!」


 ドンッ!キラキラキラ…チャリーン


「で、結婚した感想は?」

「フッ。 結婚は…いいぞソーマ氏」

「誰かゴブリンについて話してあげてよ!」


「はぁー…結婚ねー…全く考えらんないなー」

「フッ。 焦っても仕方無い。恋は突然に…だソーマ氏」

「僕も結婚考えないといけない歳かなー…あ!オークだ!」


 ドンッ!キラキラキラ…チャリーン


「恋は…突然ねー…そう言えばどうやってマリアさん好きになったの?」

「フッ。 それは…だな。あれは…我が15の時だった…今のソーマ氏と同じ歳か」

「ねぇ…オーク…オークが光になったよ?話題にもでないの?」


「俺と同じ歳かー…ん?今22歳だろ?7年越しで結婚か!すげーじゃん!」

「フッ。 あの頃の我…我等だな。我とバルトとセイクリッドはな、街で悪さばかりしていたのだ。ほら…我は貴族だろ? 平民を見下しているような…最低の人間だったのだ…」

「今はエリックさんそんな事ないですよね。 あ!スッパイダーだ!」


 サッ! 


「へー…見下してたのか…今じゃ平民の俺とバカやってるのにな」

「フッ。 最低だったな…本当に…。それで我らはギルドへ行ってだな…受付にマリアが居たんだが…」

「躱した!? もう!聞いてるのに無視してるのか!ひどいよ2人共!」


「ぷっ。 ははは。わりーユナン。 それで受付に居た続きは?」

「フッ。 無理やり我の女にしようとしてな…ボコられた。えらい剣幕で説教されてな…」

「ねぇ…エリックさん毎回…フッって言ってるよね」


「そんでそんで?」

「フッ。 なんだこの女は!となったんだが…その時に魔物の襲撃があってな…」

「無視っ!?」


「ほうほう…」

「フッ。 マリアがエクスプロージョンを魔物に放ってな…その…惚れた。我はまだギルドへ登録したばかりでな…そんな時に魔物の襲撃があり…マリアが…すごくカッコよく見えた…魔法を撃った後の汗で…すごい色っぽかったし…」

「無視を無視!?」


「うるさいユナン!」

「フッ。 それでな………」





 こうして王都へと俺達は向かって行く…





 恋…ねぇー…







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