表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/50

第26話

 サディールからシルバードへ帰って次の日、俺とアリスでギルドへと行った。


「はい、マリアさんお土産です。タバサさんにはこれ。ダリスさんには酒です。他の職員の人にはこれ渡しといてください」

「あらあら。ありがとうねソーマ君。あーちゃんもありがとねー」

「お土産ありがとー」

「俺には酒か。わかってるなソーマ」

「あーちゃんねー…たくさんかったのー」


 ギルドでお土産を渡す。そして…やつが大変な事になっていた…


「マリアさん…あれ…どうしたんですか?」

「はぁ…困るのよねアレ…ソーマ君…どうにかしてくれないかしら?」

「え~…」

「だって仲良いでしょ?」

「はぁ…わかりましたよ。やりますよ…」




「こんちわーバルトさん。セイクリッドさん。で、コイツ…どうなってんですか?顔が大変な事になってますが。俺が近付いて来ても全く気付いてないし…」

「こんちわっすソーマ君。 エリックは…久々にマリアさんを見て壊れたっす」

「マリアさん成分が足りなかったんスけど、マリアさんを見たら逆に溢れだしてしまったッス」

「あー…それでこんなにキモイ顔になってんのか…何故自分から嫌われるような事をするんだコイツは…子供か! あ、色々思い当たるフシあるな…カッコいいエリックは幻だったか…」


 変態隊長…お前イケメンなんだから頑張れよ…残念なお前は…笑えるから好きだな俺は…


「マリアしゃん…マリアしゃん…マリアしゃん…」

「ぐぁああ!何か小声で言ってると思ったら!キモイ!!残念なお前はいいがキモイお前は許容できないっ! バルトさん!コイツ立たせてください! 目を覚まさせねば!」

「よくわからないっすけど了解っす!」


 変態隊長をバルトさんが立たせたけど、自分が立った事に気付いてない…重症だな…待ってろ変態隊長!俺が正気に戻してやる!! 俺はそっと変態隊長の後ろに回って…しゃがみこんだ。


「まっ…まさか!やめるっすソーマ君!エリックが違う意味で壊れるっす! ブフフッ…」

「エリック…お前の事は…忘れないッス…ククククッ…」

「あーちゃん…目をつむっててくれ…目覚めろぉおおお!!!」


 俺は両手を合わせて人差し指を突き出し…浣腸した!


「マリアしゃん…マリアしゃん…マリ…ヘブンッ!!!ぉぉぉおおお…」

「ひぃー…ひぃー…へぶんっ!って言ったっす!」

「俺の尻もキュン!ってなったッス!ぶはははは!」


「ぐぁあああ!尻がぁあ…何をするソーマ氏ぃいいい!」

「目覚めたかエリックよ。お前は長き夢から目が覚めたのだ!…っていうか、顔キモイ事なってたからやった。お前の為だ感謝するがよいぞ。くるしゅうないくるしゅうない」




「マリアさん。アイツを正気に戻しましたよ」

「大丈夫かしら…浮いてたわよ? 突いてた時…浮いてたわよ?ぷっ…あははは」

「たぶん…大丈夫…かな? アイツも…カッコいい所あるんですよ。アレでも…」

「そうなのかしら?想像つかないわね。ほら、いつもニヤニヤしてるでしょ?」

「あー…旅の途中で盗賊退治したんですが…すげーカッコよかったですよ。今のアイツからは想像ができないくらいに」

「そうなのかしら…想像つかないわね」

「盗賊の親玉と戦う時にね、「このエリックが貴様の相手をしてやろう」とかね、すげーカッコイイの!他にもあるんだけど、自分の命と引き換えに俺を助けようとしたり…想像つかないだろうけどカッコいいんですよ」


 変態隊長…アピールしてやったぞ!こっからは…お前の努力次第だ!マリアさん一筋だから協力してやるよ。

 2人が付き合うとなったら… ん? あのマリアさんのエロエロボディを変態隊長が…イラっとするな!


 イラっとしたから帰りにもう一度浣腸してやった。「あんぎゃぁああ!!」とか言ってたけど…許せ。




★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




「さて、草原に来たから軽トラの性能でも見ますかねー」

「あーちゃんもぶーんてするのー」

「あーちゃん危ないからシートベルトしとこうねー。この紐で体固定するよー」

「はやくーはやくー」


 えーっと何々?



 軽トラは傷が付くことはありません。その変わり耐久度というものがあって、それが無くなると破壊…使用不能になります。耐久度メーターをよく確認しとくようにお願いします。使用不能になりますと、購入金額の10分の1の値段で再使用可能になります。耐久度は魔力の補填か一日経つと回復します。ふんふん。 ガソリンはありませんが走行可能距離のメーターがゼロになると走ることができなくなります。お金で車のエネルギーを充填し、走行可能距離を増やしてください。 1銅貨…100マニで20キロ走行可能です。これはサディールの帰りにやったからわかる。100マニで1リットルガソリン買うよ!みたいな感じかな? 軽トラが何かにぶつかっても車内には衝撃が来ません。魔物を車で倒すと光になって消えます。運転手は魔力吸収ができないので気を付けてください。車で魔物を倒すとその世界で魔物を換金する額と吸収されるはずだった魔力分の額が支払われます。 車のナビの下に支払い口があります。 車内のナビは地図のみ同乗者に使えます。購入などの操作はできません。



 んー。わかりにくな…



・耐久値がゼロになると使用不能

・耐久値が残ってると1日で自然回復

・魔力でも補填も可

・使用不能になると10分の1の値段で復帰

・100マニで20キロ走れる

・撥ねても中まで衝撃がこない

・魔物倒すと光に変わる

・魔物倒すとお金に変わる

・魔物倒しても自分は強くなれない

・車内のナビは地図だけ他人でも使える



 こんな感じかな?



「魔物を倒すと…金になる…か。 しゅっぱーつ!」

「ぱーつ」


 ステルス機能を使って俺発進! 音は出しとこうかなー。気分も全然違うし! 



 ブォオーーン…



「はぁー…ドライブたーのしー!あーちゃん楽しいかい?」

「うん。たのしーよー」


 キャッキャッいいながら楽しむアリス。いいなー…異世界でドライブ。たまんねー。

 街周辺でも走るかなー。マップも行った所しか出ないし…軽トラあったらすぐだな。

 

「あー…森で木を切ってとっておこう。滑り台作ろっと」


 ブォオーン… 到着!


「魔闘気!!」


 ズパーン!!バサバサバサ!!


「短時間ならもう使えるな…回収っと! 街の北方面行ってみようかなー」

「いくーいくー」

「あーちゃん。それはできれば言って欲しくなかった…」

「うー?」


 そのまま純粋でいてね…んじゃ北にしゅっぱーつ!


 ブォオーン…


「あ、誰か魔物に襲われてるな。余裕そうだけど…ステルスしてるから魔物撥ねてやろう」


 森じゃない所でゴブリン発見! 冒険者3! ゴブリン4! 突撃ぃいい!!!



 ドンッ!!! キラキラキラ…


「おぉ…ゴブリンが光になって消えた…そして硬貨がナビの下に…カタカタカタッ…スロットしてる気分になるな」

「わー…きれいだねー」

「あーちゃんの方が綺麗だよ…。あ、サイドミラーで後ろ見たら…冒険者が何事!?みたいにしてる。すまん。俺が犯人だ。事件は迷宮入りだけどな」



 んで適当にドライブして帰りました。すげー楽しかった…




★☆★☆★☆★☆★☆★☆




「ふー…何日もかかったけど…なんとか滑り台完成だな。ローラータイプの滑り台にしたからよく滑るだろ。作るの時間かかったけど。 あーちゃんあーそーぼー」

「はぁーい。 これはーなにー?」

「ふっふっふっ…これはね、あの台の上に乗って、座ってから下に降りて行くんだ。一番下は上向きにしたから、ちょっとだけ飛べるようにしたんだよ。 着地点にクッションひいてるから安全面も大丈夫。 じゃあ、最初はおにーちゃんが抱っこしてあげるから一緒に滑ろうか」

「きゃー。たのしそー。だっこだっこしてー」

「おぅっふ。あーちゃんも成長して積極的になってきたな…嫁にはやらん!」


 んで、滑る。


 シャァーー…



「よしよし。上手いこと滑れてるな。あーちゃんこーやって滑って遊ぶんだよ」

「うん。わかったーこんどはーあーちゃんやってみるー」

「うんうん。ちゃんと成長してるな」

「きゃー。たのしー」




☆★☆★☆★☆★☆★☆★




 1週間後…




「なーなー兄ちゃん。あれやってもいいかー?」

「いいぞ。ちゃんと順番守って使うんだぞ。後、足が先に来るようにするんだ。使い方見せるから見とくんだぞ」

「おーい。使っていいってよー」

「「わーい」」



 いつもの如く遊び道具を作ったら近所の子供がやってくる。 もうね、慣れたよ。




★☆★☆★☆★☆★☆★☆




「というわけで、ダンジョンに来ました。今日は3層のゴブリンで練習するかな。新しい槍もあるし…使い慣れないとね」



 サディールの街の盗賊戦で手に入れた槍…使い勝手も違うし慣れとかないとね。鑑定っと!



 魔槍:槍に属性を付与できる

 


 うん。説明これだけ。魔槍なになに…とかじゃなくて、ただの魔槍。 魔槍か…流石にあのレベルの盗賊団だな。使ってなかったみたいだけど…


「よし! すまんがゴブ太郎よ!またもやお前の世話になるぞ!」


 ほんと…ゴブリン様って呼ばないとダメかな?


「じゃあ…まずはお前…貴様からだ!!我ソーマの槍のサビとなれ!かかってくるがいい!」


 変態隊長がカッコよかったから真似をした。 …俺には似合わんな!!


「ハッ!!」



 ドシュッ!!



 俺が突いた槍でゴブリンは胸から血を吹き出す…。 んー…切れ味すげーけど…属性付与…できてない気がする。どうやるんだ?


「あー…わからん。 んー…魔力付与に…属性を付け加えるのか? んー…槍に直接魔法使う感じかなー?」


 あーでもないこーでもないを繰り返し…これだ!ってのを探り当てた。


「槍の持ち手に魔法を使うだけでいいとは…いくぞゴブ太郎!炎槍!」


 槍の先が真っ赤に染まる…おぉ…カッコいい…


 ズブッ…ボォワァアアア!!


「おお!すげー!突いたら…燃え上がった!火葬に変えようかな…火槍なだけに…いやいや、炎槍でいい!」


 熱い筈なのに寒気がくる不思議…次だ!!


「おらぁあ!!風槍!!」


 ズブッ…グチュチュチュチュ!!


 エグい…槍の先からエグれていく感じだ。風で切り刻む感じね。


「くらぇええ!土葬!! じゃなかった土槍!!」


 ドスッ!!


 んあ? 変わらない? 土だから硬くなったのかな?



「ふー…一頻り終わったけど…火か風がいいかな。あー…そうだ。試したい魔法あったんだ。ついでにやっとこう」



 俺は次のゴブリンを探し新しい魔法を試みた…たぶんいけるはずだ。


「ふー…行くぞ。 雷光!」


 パリッ…


 指先からゴブリンに向かって細い細い光が伸びた…



「ギャッ…。……ギャギャギャ!!」

「よし。魔力消費すげー少ないな。2、3秒感電した状態になってくれれば十分だ。じゃあ…雷槍!!」


 槍の刃が光、高熱を帯びる…おぉ…すごいなこれ!


 ズブッ…シュゥウウ…


「突いた所が焼け焦げた? 炎槍と似てるが…威力だけならこっちだな。雷光は消費少ないし、隙作れるからかなり使えるな。 よし! 結構な収穫だし今日は帰るか!」




 ダンジョンを出てパッカパッカと相乗り馬車で帰って行く。




「たらいもーっと」

「「わーい」」

「んー? 俺の目の錯覚か? 子供達に混じって滑り台で楽しく遊んでる大人が居るぞ…おーい。暗くなる前に帰るんだぞー」

「「はぁーい」」

「ふはははは!見よ!我の飛距離を!」


「なーなー兄ちゃん」

「ん?どうした?」

「あの大きな兄ちゃんおもしれーな」

「あ…ああ。そうだな」


「ふー。 お?ソーマ氏帰って来たか。滑り台?という奴は楽しいな。最後の部分が上を向いてて飛べるのがまた楽しいな。 しかしもっと飛距離はでないものか…子供達とどれだけ飛べるか勝負しておったのだ」

「はぁー…変態隊長…どんどん子供みたいになっていくな…」

「むっ。 ソーマ氏が作る物が楽しいのだよ。 こういう物は今までなかったからな…では見よ!我の飛ぶ姿を!」



「ふははは! どうだ!中々に飛べるだろう? しかし物足りんな!我は鳥になる!」

「「わーい」」


 俺はそっとその場から離れて1枚の板を用意した…クククク…


「変態隊長…これに乗ってみ?後ろから押してあげるよ。摩擦係数?よーわからんが乗った方が速く降りれると思うぞ」

「フッ。 そうか。滑る速度を上げる…我は風になれるのだな? 乗ったぞ。では背中を押してくれ」

「うんうん。じゃあ押すぞ? …逝ってこい!!身体強化!!!」


 ぴゅぅううーーーーーん


「わぁぁああぁああーーーーーーーー」

「「とんだー」」



 ガシャーーーーーーン!!



 やべ…隣の家まで飛んでった…どうしよ…



「きゃぁあああーー!強盗よぉおおお!!」

「わ…我…我はちが…」









 今日も楽しい一日でした。まる。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ