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第24話

「おぉ…景色いいなー。 城門から海まで軽い傾斜があって城門からだと街全体が見渡せる…夕暮れとかたまらないだろーなー」

「すごいねーすごいねー」

「フッ。 夕暮れ時にまた来ればいいさ」

「久々に来たっすけど…いいっすねー」

「まずは宿を探すッス」


 俺達は旅を終え、港街サディールへとやってきた。異世界で初めての海!テンション上がるわー! といきたかったんだけど…


「あー…多分…見られてるな」

「どうしたソーマ氏」

「マップに盗賊の反応あるんだねー。街の中にチョロチョロ反応があるんだけど…んー。入口で品定めでもしてんだろ」

「本当に…便利だな。 しかし我等は大丈夫だろう。積荷を積んでいる訳でもないしな」

「ばっか! 天使のあーちゃんが居るんだぞ!攫われたらどうすんだよ!」

「ふむ…ならばソーマ氏が索敵をして追って来る様ならば撃退しようではないか」

「んー。それでいっかな。 いらない事に首突っ込んで巻き込まれたらたまらないし」


 そんな会話をしながら俺達は宿を探した。


「黄昏亭か…」

「ここが泊まる所ッスよ。馬車は俺に任せて先に行ってて良いッス」

「頼んだぞセイクリッド」


 セイクリッドさんに馬車を任せて俺達は黄昏亭へ。 ちなみに、『っす』がバルトさんで、『ッス』がセイクリッドさんだ。 うん。わかりにくい。


「いらっしゃい。泊まりかい?食事かい?」

「泊まりで、5人だ。大部屋はあるか?」

「ん? 変態隊長。大部屋でいいのか?」

「構わんさ。 それに…盗賊がうろちょろしてるんだろ?ならばできるだけ離れない方がいいだろう」

「あー…てっきり夜にこっそり抜けて娼婦とか行くとか思ったんだが…いやーマリアさんに報告しなくて良くなったよー」

「!! 我素晴らしい判断!!危なかった…」

「好きなら好きで裏切る様な事すんなよ? そんなやつにマリアさんはやらん!」


 俺のじゃねーけど。 初めて彼女できて、彼女とやる前に風俗行ったバカな後輩が居た事を思い出した… 変態隊長にはそんな風になってほしくない。 


「んん。 では女将。大部屋で5人。5日分だ。あー、それと馬車もあるからそれの料金も頼む」

「はいよ。…お金はちょうどだね。最上階の部屋を使っておくれ」




「おぉ…流石最上階! 窓から海見えるぞ! あーちゃんここから海見えるぞー」

「すごいねーすごいねー」

「フッ。 中々にいい部屋だな」

「まったりするっす」

「今日はのんびりするッスよー」


 部屋に入った瞬間にベッドへダイブするバルトさんとセイクリッドさん。 マジお疲れさまです。




「おぉ…美味いな…えびがプリップリだ」

「おいしーねー」

「フッ。 海の幸も良い物だな」

「あー美味いっす」

「疲れが取れるッスねー」


 みんなで宿の食事も堪能した俺達は…部屋へ戻って…




「やーきゅーうーすーるならー」

「よよいのよい!」

「よよいのよい!」

「よよいのよい!あー負けたぁあああ!!」

「ふははははは! 我に勝てるとは思わぬ事だな!」

「うるせー!おめーが一番先にマッパになってたじゃねーか!」

「ぬーっげ!ぬーっげ!」


 野球拳をしてた…男だけで…。笑いまくったから良しとしよう。うん。もちろんアリスは見てるだけだ。それでもキャッキャッ楽しくしてたよ。

 んでみんなで騒いで疲れて寝た。




「んん…。んあ…。あー…起きろ変態隊長」

「むにゃむにゃ…マリアしゃん…」

「キモイ! 起きろって」


 ゲシゲシ!蹴りだ蹴り!


 夜中に目が覚めてマップ確認すると反応があった。


「んあ…どうしたソーマ氏」

「あー…索敵したんだけど…馬車の方に反応があった」

「本当か? 積荷もないのだがな…」

「あぁ。 どうする?」

「ふむ…。取られる物も無いし放っておこう。何か無いか探ってるだけだろう」

「あー…そうだな。こっち来るようなら頼んだぞ」

「ああ分かった。 では寝るとしよう。 んん…マリアしゃん…」

「寝るのはやっ!! そしてキモッ!!」


 んー…この街は治安あんまりよくないのかな? んー…ナビレットの機能を開放するか…。高いが…念のためだ。

 俺は金貨1枚…100万マニをナビレットにグリグリ押し付ける。


 にゅるーん


 これでチャージをして『追跡』ってのを購入した。

 これはナビレットで鑑定した人物をナビで映すらしい。えー…10キロまで追えるってなってるな。索敵が1キロ、追跡が10キロ…マジ便利だな。 さっそくアリスに使っておこう。

 んー…ナビを見る感じ、マップに点があって、追跡した人は点を丸で囲んだ様に見える。これで何かあってもすぐ行動できるな。 あー…残り4ってなってるから5人まで追跡できるみたいだな。


「んじゃ寝よう。おやすみー」


 はい、おはよう。


「今日は何すっかなー」

「海鮮物を買わなくていいのか?」

「最終日でいいんじゃね? 時間たたない収納あるけど、急ぐこともないだろ」

「ふむ。 それがあれば内陸部に新鮮な魚介類が運べるな」

「あー…商人とかに目をつけられるからやらないよ。めんどくせー。使うとしても身内だけね」

「もったいないが、仕方あるまい」

「あ、海だし海釣りする?」

「「賛成ー」」


 ってな訳で海へ。潮の匂いが心地いい… 


「んじゃ…デカいの勝負ね!あーちゃん俺とやろうねー」

「あーちゃんもやるー」

「フッ。負けんぞソーマ氏」

「デカいの釣るっす」

「負けないッスよー」




「ふはははは!我の勝ちー!我!の!勝ちぃいー!」

「ぐぬぬぬぬ! あそこで魚が逃げなければ!」

「たのしかったねー」

「負けたっすー」

「俺は数が一番ッスね」


 一頻り楽しんだ俺達は宿へと向かい街中を歩いていく。 くそー!変態隊長に負けるなんて!しかも勝ったら勝ったでクソうぜぇえええ!!


「きゃぁあああ」


 うわ…面倒事発生か? 盗賊の反応近くにあるし…治安よくないなぁ…シルバードがどれだけ良い街かがよく分かる。


「どうする? 盗賊の反応が近くにあるから…物取りか…人拐いか…」

「フッ。 ご婦人の悲鳴に答えぬ訳にもいくまい」

「カッコいいエリックが帰ってきた!?」

「俺とセイクリッドで行ってくるっす」

「カッコつけたのに出遅れてる!ダセー!」




「あ…あの…ありがとうございました」

「たまたま通りかかっただけっすよ」

「気にする事はないッス」

「うんうん。誰かと違ってカッコいいなー」

「くっ!」


 わはははは。悔しがっておるわ!


「それにしても…この街は治安よくないねー。おねーさん昔からこうなの?」

「い…いえ。半年程前からです。街から離れた所に盗賊が居るらしいんですけど…根城をよく変えるらしくまだ捕まっておりません。私の友人も…急に居なくなって…うう…」

「ふむ。 ソーマ氏。場所はわかるか?」

「無理。俺の索敵は自分から1キロしかわかんね。 昨日の晩に追加した追跡ってのなら…10キロ行けるみたいだけど…んー。 そのボコボコにしてるやつに追跡かけてみるか」

「フッ。そうだな。お嬢さん安心するといい我等が盗賊如き蹴散らしてみせましょう」

「お前カッコつけてるけど、そのおねーさんバルトさんとセイクリッドさんに目キラキラしてるからな…」


 俺はバルトさんとセイクリッドさんがボコボコにした盗賊に追跡をかける。 上手くいけば盗賊の根城に逃げ帰るだろう。 んー…後3人いけるから街に潜伏している盗賊ボコって追跡かけるかな。 ボコるの俺じゃないけど。


「んじゃ、おねーさん気を付けて帰ってなー。 後3人追跡できるから、街に潜伏してるやつボコって根城まで逃げてもらおう。 盗賊は俺が見つけるからボコるの頼んだ」

「ふむ。 ソーマ氏はやらないのか?」

「俺…か弱い子供ですからー」


 ってな訳で街に居た盗賊ボコってナビレットの追跡をかける。上手くいくといいんだけど…。


「すぐに行動に移すかわからないから1回宿に戻るッス」


 という事で宿に退却し盗賊が動くまで待機。

 晩飯を堪能し盗賊どもが動くまでのんびりした。


「あー…街外れに行ってるのが2人居るなー。方向が同じだからそっちにアジトあるかも。離れすぎたら分からなくなるから、そろそろ行った方がいいかな」

「ふむ。 バルト。セイクリッド。我等だけで行くか」

「いやいやいや、俺が行かないと位置が分からないだろ?」

「そうだったな…ではどちらが残るか…」

「せーちゃんあそんでー」

「…決まりだな。では我とバルトとソーマ氏で行くとしよう。セイクリッドアリス嬢を頼んだぞ」

「了解ッス。アリスちゃん俺と遊ぶッスよー。野球拳…」

「ぶっ飛ばしますよセイクリッドさん…」

「冗談ッスよやだなー。こっちは任せるッス」

「あーちゃんいつも一緒にいられなくてごめんね?」

「んーんー。だいじょうぶだよー」

「あーちゃんっ」

「おにーちゃんっ」


 ガシッっと2人で抱き合いクンカクンカして出発する。 その時変態隊長が「やはり同士だな」とか言ってたが無視した。


「夜に街を盗賊が出入りしてるって事はどっかに抜け道があるはず…城壁は門番居るから通れないし…」

「そうだな。 海沿いならあるかもしれん。門番が賄賂で通してる可能性も否定できんがな」

「うちの街じゃ考えられないっすね」




「あそこだな」

「わかるのか?」

「盗賊の反応がある。 きっとあそこに抜け道があるんだろう。捕まえて吐かせる手もあるけど」

「捕まえるっすよ。その方が早いっす」




「ひぎぃい…言う!言うから勘弁してくれ!」

「では何処から街を出入りしてたのか吐け」

「あ…あそこの家の地下から穴掘って外に繋げてるんだ!言ったんだから助け…ぶげっ」

「ほい回収っと。外に死体は捨てとこう。魔物が食うだろ。んじゃ行きますか!」




「はぁ…これじゃあ気付かないわけだ。全部終わったら埋めとくか。あ、奥に一人居るぞ」

「そうだな。 埋めとけば出入りできないから人拐いなども難しくなるだろう」

「奥の敵始末して来たっす」




「数は分かるか?」

「いや、まだ1キロ以内になってないから分からないよ。あー…そっち行ったら魔物いるからこっちから行こう」

「魔物とも接触しないから楽に行けるっすね」




「索敵圏内入ったぞ。…ちょっと数が多いな。100人は居るぞ」

「多いな…」

「出直すっすか?」

「んー…バラけてるやつを削って行くか…こっちからは相手の位置わかるっていうアドバン…有利だから行けるだろ。っても戦いは2人に任せるから2人がどうするか決めてくれ」

「ふむ…これだけの大所帯だから親玉はかなりの強敵の可能性がある。ソーマ氏はもしもの時は逃げるのだぞ」

「変態隊長より強いのが居るかもって事か…やめとくか? 助ける義理も何もないんだぞ?」

「フッ。 我等がやらねば街の人に平穏は訪れぬ」

「おぉ…」

「エリックはああ言ってるっすけど、盗賊殲滅してマリアさんに良い格好したいだけっす」

「フッ」

「なにコイツ!否定しないだと!?」

「フッ」

「フッ。じゃねーよ! 前もやったよこの返し!!」




「居たぞ…あそこだ見張りに3人。…いや5人だな。洞窟の前に3人で、洞窟の上の木に隠れて2人だ」

「ふむ…知らずに下の奴だけ始末すれば上の奴にやられるって訳だな」

「上の2人は俺に任せるっす」

「下のやつ1人なら俺でも何とかいけそうだ。後ろから近付いて首掻っ切るよ」

「我が下の2人か。 音を立てずにやるぞ。ソーマ氏は我が攻撃した瞬間を狙うといい。バルトはタイミングは任せる。では散開!!」




 俺と変態隊長とバルトさんの盗賊殲滅戦が始まる!!





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