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第17話

「今日も今日とてゴブリン狩りでござーいっと!」


 ザシュッ!


「ふー…ナイフ10本集めたし…投擲の練習でもするかな。」


 俺は今ダンジョンの5層に居る。 そろそろ下層へと行こうと思うのだが…その前に5層のゴブリンからナイフを集めているのだ。 回収しても何故かダンジョンから出ると消えてしまうが…回収してダンジョンから出なければ投擲の武器として最適…とまではいかないが、いいんじゃね? と思い集めている訳だ。


「よし…初のナイフ投げ。 フン!!」


 ナイフがクルクルと回転しゴブリンに当たる。


 

 ゴッ!!


「ギィ!!ギギギー!」


「あー…漫画みたいにサクッと刺されよー! 柄が当たるって…用練習! おら!!」


 いきなり上手くいくはずもなく何度も何度もゴブリン相手に練習して何とか刃の部分が当たるようになった。


「んー。 50匹倒してやっとまともに刺さり始めたか…いや…もう。なのか? こっからがなかなか成長しないのが器用貧乏なんだよなー… 結構ナイフもゲットしたし…初の6層へと行きますか!!」



 ドッタッドッタッ!



 毎度のお約束をして初の6層に到着ー! おんや? アレは? 


「これは…魔法陣? あー…そう言えば何か言ってたな。 これですぐ出られるのか…。あーー!5層で練習するなら魔法陣から行けばすぐじゃねーかー!!何やってんお俺! 調べとけよ! でも調べるのダルい!」


 ぐぬぬぬ…今まで1層まで戻ってたのに…余計な時間かかってた。

 魔法陣使えるか試してみるか…その前に…ゴブリンのナイフが消えたらいけないから袋に詰めて隠してっと…


「んじゃっ、初の転送ー」

「ただいまー」


 無事に転送できた…で、また6層に来るときは入口で6層って念じながら入ったらこれた。

 うん。 もう1回来る時に並んだよ?

 ナイフも…あるな。消えなくてよかった…頑張ってゴブリン倒したのに消えたらシャレんならん。 なら行くなって? 初魔法陣試したいじゃん!


「気をとりなおしてっと…ナビレットのマップ…んー?知ってる反応だな…ラビットか。 あー…3体集まってたりするから2層と違うな。 3体同時は…こっちはソロだから苦戦するかもしれんな」


 どうやら6層からは魔物も徒党を組んで襲ってくるみたいだ。5層まではお試し期間ってやつかな? めっちゃ特訓したんですけどー!


「っと! ナビに知らない反応あるが…冒険者の可能性もあるな…パーティー組んでるなら数匹まとめての方が稼ぎいいし…どうりで上の階層人いない訳だ! 冒険者にも注意せんとな」


 やぁ!とか言ってブスリとかされたらたまらんし。 この街に元から居た人なら大丈夫だろうが…他の街から来た人はわからない。 用心するに越した事はない。


「さっそくラビット発見!と言っても曲がり角曲がった所なんだけど…3匹か…っし! ゴブ太郎ナイフで先制だ! シッ!シッ!シッ!」


 ナイフを投げては収納から右手に出し、投げる!出しては…投げる! ナビレットからナイフだす時は念じれば手に出てくるので大変便利だ。


「んー…不意打ちとはいえ一撃で倒せるな。ゴブ太郎ナイフ最高じゃないか! 接近戦の練習もしとこう。3体1なら勝手が全然違うはずだし」


 そんな事もなくサクッと倒しました。


「…上の層で頑張りすぎたのか…多対一でも相手にならんな…危なげもないしもう1つ降りるか。」


 30分程かけて下層への階段を見つけ下層へと降りる。 ナビのマップ埋めながらだけどマッピングを手動でしなくてもいいのでガンガン攻めれる。 途中でも何度も戦ったけど問題ない。 んじゃあ…



 ドッタッドッタッ!



「7層です。えー…ここはー…ゴブリン…か? ゴブリンだな。ご丁寧な事に数が増えただけみたいだな」


 んじゃ行きますか!!

 ゴブリンを見つけてナイフを投げる! 残り2体! いきなり仲間が死んでワタワタしてる所に槍での一撃で瞬殺! 残り1匹! この層は素手のゴブリンなので殴って来た所を槍で腕を叩いてへし折ってから脳天へなぎ払い! 頭が陥没してゴブリンは沈む。


「んー…俺強くなってるって実感できるなー! まぁ…敵も連携してこないってのも余裕で倒せる要因なんだろうけど。 連携させる前に1匹まで削ってるんだけどー」


 同じようにナイフで先制、ワタワタしてる間に削って残り1匹と1対1を繰り返して更に下層へ。 まだ余裕あるので下層へゴーだ。



 ドッタッドッタッ!


「ふー…上の層から2時間もかかったよ…階段中々見つからなかったからな。という訳で8層なんですがー… えーっとここは…ホーンラビットか。見事なまでに復習してねーって感じの層だな」


 マップでホーンラビットを見つけ、ナイフを投擲! 1匹を仕留める。 


「あー…ワタワタしてくれないのかー。2体1だな… よし!かかってこい!」


 ホーンラビットが同時に突っ込んでくる! 横に躱しながら槍で叩く! が、倒しきれない。 1匹に集中できないだけで結構違うな…再度突っ込んで来たので槍を突き出して1匹の脳天に槍をブチ込む! その隙にホーンラビットが突っ込んできたのをギリギリで躱す。 ぬー! 躱しながら攻撃したら倒しきれないし…攻撃に集中したら残りの1匹の攻撃を食らいそうになる… この階層で特訓だな。無理して降りたら死んでしまう。稼げるだろうが…死んだら何の意味もない。


「って訳でお前はもう死ね!!」


 ドチャッ!


 残りの1匹を槍の石突で叩き潰して戦闘終了。特訓の始まりだ!!










★☆★☆★☆★☆★☆★☆









「ふー。結構慣れたな。躱しながら削って倒すのが固いやり方かな。時間かかるが仕方ない。安全第一だ」



 んで他のホーンラビットを探し中。 あーこの先は冒険者と戦ってんなー…回避回避ーっと。



「きゃぁああああ!!」



 うわ…。どうすっかなー…冒険者が死ぬのは自己責任だけど…んー。ってかホーンラビットで苦戦するなら降りてくんなよな!



「くそぉおお!よくもやったなー!」



 んー…覗くだけ…覗くだけにしておこう。 曲がり角で顔を半分だけ出して様子を伺う。

 おいおい…1匹も倒せてないじゃないか… 冒険者は2人か…男と女。まだガキだな。俺より年上なんだろーけどー!

 男が剣と盾持ちで…戦ってる間に抜かれて女に行ったって感じかな? 女は…弓か。いや、撃てよ!


「はぁ…仕方ない…助けてやるか。 ッシ!」


 ゴブ太郎ナイフで速攻1匹仕留めそのままダッシュで近付いて槍を振り降ろして脳天叩き割る。


「こ…子供!?」

「あー…そんなのいいから最後の1匹くらい自分で倒してよねー。1対1なら余裕でしょ?」

「ぐ! すまない! うぉおおお!!」


 男はホーンラビットの角を盾で受け止めそのまま剣を振り下ろす。


 ザシュッ!


 なんなく倒して戦闘終了。 3匹同時で苦戦したって感じかな?



「助太刀ありがとう。 君は?」

「そんな事より彼女の様子は?叫び声聞こえてたから来たんだけど…ケガしてんじゃない?」

「っ! そうだった!」

「いらないおせっかいだろうけど、もっと上層で特訓してから降りたほうがいいよ。多数で戦うのは勝手が違うのはわかるけど…無理してしんだら意味ないじゃん? 稼ぎを取るか命をとるか…ま、そゆことで、じゃーねー」


 メンドくさいのでこのまま脱出じゃーい!


「待ってくれ! 名前を教えてくれないか!? お礼をしたい!」

「名乗る程のもんじゃないよ。 んで、礼ならいらん。むしろ何にもしないでくれ」

「しかしそれでは!」

「そーゆーのが嫌なの! んじゃ彼女治療したらすぐダンジョン出るんだよー。じゃーねー」


 めんどくさっ! 助けてくれたお礼…わかるよ!わかるけれども…俺が助けられたら同じ事するだろうけども!

 んーー!にーげろーー!

 今度があるとしたら変装してからにしよう…そうしよう。



 ってな事があったので今日はダンジョンから脱出して家に帰る事に。

 乗合馬車でパッカパッカと帰ってる途中…


 

 カンカンカンカン!カンカンカンカン!



 鐘を叩く音が聞こてきた。 火事かな?



 俺は馬車を降り屋台の人に話を聞いてみた。


「おじさん串焼き2本ちょうだーい。はい400マニ。 で、さっき鐘なってたけど火事でもあったの?」

「あいよ。串焼き2本な。ちょうどだな。 ん? ボウズ最近この街に来たのか?あれはな…魔物襲撃の鐘だ。」

「はぁ!? 襲撃!? 逃げないと!あ! 数匹だけってオチですか」

「いや、今回は3000匹程いるらしいぞ。ゴブリンキングが出たとも言ってたな。というか聞こえた。」

「3000!? なんで落ち着いてられるんですか! やべ!!あーちゃん!!」

「大丈夫だからだよ…あぁ行っちまった…」


 最後何か聞こえたけど無視だ! アリスを守らねば!こんな時の為に強くなったんだからな!

 速攻で家に帰る!


「あーちゃん!」

「うー?おかえりなさーいおにーちゃーん」


 トテトテ近付いてきて足に捕まるアリス。なでなで。


「おかえりソーマ君。魔物襲撃だってねー。」

「ただいまタバサさん。アリスを見てくれてありがとうございます。 そうだ!魔物襲撃!なんでそんなに落ち着いてるんですか!」

「大丈夫大丈夫。私はここに居るからソーマ君はギルドへ行っておいでー」

「でも!アリス守らないと!」

「私が見とくから大丈夫よー。こう見えてもソーマ君より強いんだぞー」

「ぐっ!絶対!絶対アリスを守ってくださいよ!」

「まかせてー。いってらっしゃーい」

「らっしゃーい」



 なんて事がありギルドへ! そういえば俺Hランクのままなんですけど!それでも戦えと!?



「おう。来たかソーマ。 んーこんだけ集まりゃ十分かな。 よし。それじゃあ集まってくれた諸君。今回の魔物の襲撃は3000と予測されている。ゴブリンやらビッグボア、森オオカミにホーングリズリーなどが見られている。ゴブリンキングが大将だ。 Bランク以上の者は何人いる? …10人か。十分だな。Cランクの者は街の入口で魔物が入らないようにしろ。後の者は城壁の上で見学でもしてろ。以上解散!」


 壇上でダリスさんが集まった冒険者に演説っぽい物をした。 壇上の横にはマリアさんが居たが…いつもの格好ではなく、赤いコートを羽織ってる…カッチョいいな。  で、何しにきたの俺?見学してろみたいに言われたけど…


「ソーマ君こっちこっち」

「マリアさん…これだけの人数で大丈夫なんですか!? 見学してろとか言ってたけど…」

「うふふ。大丈夫よ。ソーマ君は私についてらっしゃい」


 なんて言われてマリアさんに付いて行く。 おや? 周りにはBランク以上の冒険者…おやおや?ここは最前線ではなかろうか?


「マリアさんマリアさん俺を殺す気ですか?すでに大勢の魔物が見えるんですが…」

「うふふ。大丈夫よ。少し後ろに下がっててね。」


 そう言われて俺は後ろへと下がる。


「ソーマ氏。よく見とくがいい。我々がなぜマリアさん見守り隊なんて物をやっているかが分かるはずだ」

「あら、エリックさんじゃないですかー」

「我は変態隊長だぁあー!…変態ではなぁああい!」

「どっちだよ! んで、どゆこと? 俺ここ居たら死ぬよね?完全に死ぬよね? 弱いのよ俺!」

「ふふ。大丈夫だソーマ氏。見てるがいい」


 そう変態隊長が言った後…マリアさんがこう言った。


「ソーマ君。あなたは全属性使えるけど…その他大勢の人はそうはいかないわ。 でもね。 一つの物を極めると…こういう事もできるのよ」


 そう言ってマリアさんが詠唱を始める…ビリビリと空気が震え…彼女の真上に太陽のように真っ赤な炎が生み出された。


「エクスプロージョン!!!」


 マリアさんから放たれた魔法が…魔物へと…太陽が落ちていく…



 カッ!! 


 ズドォオオオオオオオオオン!!!


 魔物へ魔法が当たって一瞬眩い光がした後に、大爆発が起こった! たった一度…たった一度の魔法で1000匹以上の魔物が死んだ…


「ソーマ氏…爆炎の魔女。それが彼女の2つ名だ…我が夢中になるのが…わかるだろう?」


 変態隊長がウットリしながらそう言った…するとマリアさんが…




「ソーマ君。 これが1つの道を極めるという事よ?いい勉強になったでしょ?」



 そう言ってマリアさんは俺にウインクした…。




 魔法を使って汗をかいたマリアさんは…とても綺麗だった。こら惚れるの分かるわ…





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