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第15話


「へー祭りがあるんだー」

「そうなのよ。で、どう?出店を出してみない?ソーマ君美味しいもの作るからイケると思うのよね」


 みなさんこんにちは。 今日も今日とてギルドに来たんだが…いきなりYOU出店だしちゃいなYOって言われました。


「んー…でもなー…んー。祭りならアリスと回りたいなー。人ごみ大ッ嫌いだけど」

「それなら休憩時間作って見て回ればいいわよ。ね?どう」

「んー。接客がなー…割り込みとかあったら対応面倒臭いしー…」

「それなら私が売り子手伝うわ。」

「私も手伝うよー。その変わり何か作ってねー」


 うむむ…マリアさんとタバサさんが手伝ってくれるのか…んー。



 ガタッ!



「ソーマ氏!我も!我も手伝うぞ!」

「「俺も俺もー」」

「働けお前ら!!」


 変態隊長達も手伝ってくれるのか…明らかにマリアさんとタバサさんが居るからだろ…


「はぁ…ソーマ君。随分彼らと仲良くなったのね」

「はは…まぁ…楽しい人達ですよ。…変態だけど」

「ソーマ君は変態になったらダメよ?」

「おにーちゃん…へんたいさんなのー?」


 なんだと!?違う!違うぞアリス!お兄ちゃんはアリス大好きなだけだぞ!


「うわぁああ!!アリスに変態とか言われたぞぉお! 変態隊長のせいだぞぉお!!責任とれーー!!」


 収納から石を出して変態隊長に投げる!


「ふははははは! 無駄だぞソーマ氏! 腐っても我はBランク冒険者!その程度どうという事はない!」

「あぁあ!!くそー!変態隊長のくせに何かの壁使えんのかよ! 変態バリアか! 腐ってもってか腐ってるよ!心が腐ってるよ!」

「変態ではなぁああい! バリアとな? 守りの事か? 腐る腐る言われて我の心に傷がついてるぞ!」

「うるせー! ばーか! ばーか!」

「バカって言った方がバカなんだぞーソーマ氏ぃいい!!」


「はぁ…ホント…仲良いわね…」








★☆★☆★☆★☆★☆★☆★





「ってな訳で、唐揚げとフライドポテトの2種類でやろうと思う」

「ふむ。フライドポテトはこの間食べたが…唐揚げとな?」

「普通に入ってくんのな変態隊長…」

「唐揚げは美味しいわよ。外がカリッとしてて中がホクホク…あぁまた食べたいわ」


 なんかトリップしてるマリアさん…顔がエロいな…そしたら変態隊長が…


「マリアさん…」

「なんつー顔してんだよ変態隊長…もう帰れよ」


 にへらーって変態隊長がしてる。マリアさんのファンだからエロ顔見たらそうなるのわかるが…なんかヤダ。


「んん! して、その唐揚げとやらは美味いのか?」

「帰れを流すなこの野郎。 ん。これだ。食ってみ。」


 そう言って収納から唐揚げを出す。時間が止まってるから揚げたてホヤホヤだ。こいつらの前なら時間止まる収納くらいなら披露してもいいだろう。 空間魔法って事にしておこう。


「む。 出来立て…ソーマ氏。空間魔法か?」

「ん? あぁ…そうそう空間魔法。俺って器用貧乏ってやつだから何でもできんのさ。その貧乏の方のおかげで全然容量入らないけどね…はははー」

「それにしては…魔力が感知できなかったが…」

「まぁまぁ! 食ってみ!これなら出しても大丈夫だろ?」


 やべー…魔力感じ取れんのかよ…失念失念! ナビレットの収納だから魔力でねーし。


「それでは…モグモグ。 ほう…これは良いな。美味いぞソーマ氏。これなら人気間違い無しだろう」

「「美味いッスー」」


 変態隊長といつも一緒に居るやつも居たりする。


「あーちゃんも食べるー?はいあーんしたげるよー」

「あーん。もぐもぐ…おいしーねー」

「うんうん。俺はあーちゃんが元気よく食べてるの見て幸せだぞー」


 俺はもうニッコニコしてる。あー可愛い。なでなで。


「ソーマ氏は妹大好きだな」

「あぁ。大好きだ。この世界の誰よりも好きだ。だってそうだろ?この世で1番可愛いアリスだぞ?アリスが居るだけでどんだけ俺が幸せか…そうそうこの間…」

「わ…わかった!ソーマ氏は妹が大好き!そういうことだな!」

「ちっ…これからアリスの素晴らしく可愛いところを2時間は掛けて語るつもりだったのに!」

「んん! それではこの2つで決まりかな?」

「あぁ…だけどマヨネーズを作ろうと思っているんだ。唐揚げを更に美味しく食べれるしな」

「なんですって!更に美味しくなるですって!」

「あ…おかえりマリアさん」


 トリップマリアさん復活。


「そ…それでソーマ君!どうなのよ!」

「ぅえぇー…ガクガク揺らさないでマリアさんー。 こ…好みの問題もあるだろうけど…美味いはず…でも」

「でも!?」


 こえーよマリアさん!


「確か作るのがメチャクチャしんどかったはず…んー。魔道具の作り方分かれば作って簡単にするんだけどなー」

「どんなのよ!」

「ま…混ぜる物です!はい!」


 怖いよママン!アリス抱っこして癒しを!


「く!聞いた事無いわね…」

「さ…最悪少しだけ作ってマリアさんに上げるので落ち着いて…」


 そんなこんなで会話を続け話を詰めていった。








★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





「ういー…何とかマヨネーズ完成したぞ…何度失敗したか…ぅう。作るなんて言うんじゃなかった…混ぜすぎて腕が上がらん」


 祭りの日までに何とかマヨネーズを完成させた。混ぜては失敗し、味が気に入らなくては再考し、何とかかんとかマヨネーズを作りきった。 量もあんまり作れなかったのでマリアさんとタバサさんに進呈する事にしよう…

 取り敢えず持っていくか。





「!! 美味しいわ!なんなのこれなんなのこれ!」

「これは美味しいねー」

「これがマヨネーズです…無理です腕が壊れますこれで勘弁してください…」

「おいしーねー」


 上からマリアさんタバサさん俺、プリチーアリスだ。 唐揚げにマヨネーズ掛けて試食してもらった。


「そう…残念ね…」

「ホント残念」

「無理です混ぜすぎてカチャカチャ幻聴が聞こえそうです」

「おいしーねー」


 唐揚げを提供して家に帰る。アリスとはもちろん手を繋いで帰った。マジ天使!


 んで、その日の夜。



「ソーマ氏…どうにか頼めないだろうか…」

「「お願いシャッス!」」

「帰れお前ら…」


 何故か俺の家に変態隊長達が来てる。


「ソーマ氏しかできないんだ…このとぉおり頼むっ」

「「お願いシャッス」」


 そう言って頭を下げる3人。いや、わかるよ…わかるんだけども…俺からかー…

 なんとこの3人祭り当日の売り子の衣装を作ってきたのだ…

 

「変態隊長…これ…メイド服じゃないか…しかも膝上何cmだよ…」

「これを…これをマリアさんとタバサさんの衣装に!」

「「お願いシャッス」」


 んー…メイド服を着る二人…ヤバイな…絶対可愛いしエロいな…しかしそれを感づかれる訳にはいかない…


「んん。仕方ない…ほんとーに仕方無しで…わかりました」

「おぉ! 本当かソーマ氏!流石同士!!当日は頼んだぞ!」

「「お願いシャッス」」


 ふぅ…あの二人にこれを着せるのか…ふふふ。

 つーか変態隊長じゃなくて後の2人はお願いシャッスしか喋ってねぇじゃねーか!










☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





 祭り当日がやって来た。俺は屋台で唐揚げとフライドポテトを作る係だ。販売などはマリアさんとタバサさんに任せとこう。



「ちょっと…何でメイド服なのよ…スカートも短いし」

「でもこれ可愛いよー」


 二人にメイド服を渡して着てもらった…渋ってたけど、アリスと俺でおねがーい!ってウルウルしながら言ったら着てくれた。 プリチーアリスが言えば誰でも落ちるだろうよ!メイド服…いいな…似合いすぎだ二人共。


「ソーマ氏!!」


 ガシッと俺の手を掴んで握手してくる変態隊長。ばか!バレるだろ!


「いいから客呼びとかやってよねー。変な輩とか来たら頼むよ? マリアさんとタバサさんに近寄る変態どもも撃退してよ?今の二人の格好ヤバイんだから…。あ、変態撃退なら変態隊長を撃退しないといけないな」

「我は変態ではなぁああい!」

「いいから…はよいきなはれ」

「うむ!我らに任せよ!」

「「任せるッス!」」



 んで、祭りが始まって客が来るわ来るわでてんてこ舞い! 揚げても揚げても終わりが見えない! 唐揚げが美味くて来てんのか、マリアさんとタバサさんに釣られて来てんのか分からんが客が多いこと多いこと… 変態隊長達も客呼びをマジメにやってる。普段からそうしてろ! ちなみに変態隊長達はかなりの美形だ…残念美形の典型的な奴等だな。え?俺は入ってないだろ?


「ふー疲れたー。ソーマ君先に上がって祭りを回って来ていいわよ。残りは揚がった奴しか残ってないし」

「片付けもしといてあげるからアリスちゃんと言っておいでー」


 マリアさんとタバサさんに言われたので祭り見に行ってみるかな。 


「あーちゃんおにーちゃんと回ろっかー」

「いくー。だっこしてー」

「おいおい…こんな公衆の面前でそんな…」

「ばかやってないで行ってきなさい」


 マリアさんに恋人ごっこしてたのを止められ俺達は祭りを楽しみに行く。


「人多いなー」

「おおいねー」

「あーちゃん何か見てみたいのあるー?」

「んー。あれみたいー」

「んー? 輪投げかな?あれやりたいの?」

「あーちゃんあれやるのー」

「よーし。行ってみようかー」

「はーい」



「らっしゃい。輪投げ1回500マニだよ。3回投げて景品に輪っかがハマれば景品をもってけ泥棒だ! 中途半端に輪っかがハマってる奴はダメだから注意してくれよ」

「あれあきらかに輪っか入らないだろ…おっちゃん取り敢えず1回ね」

「はいよー500マニ確かに。んじゃ輪っかはこれだ。」

「あーちゃんこの輪っかを投げて欲しい物に輪っかで囲んでしまえばいいんだよー」

「うー。あーちゃんがんばるー」




「えーい」


 スカッ


「えーい」


 スカッ


「うー…えーい」


 スポッ


「おめでとう。スライム人形だ」

「やったねあーちゃん人形さんもらえるってさ」

「うー…ぺちぺちしてるやつだー」

「ははは。それはぺちぺちしなくていいんだよー」


 可愛い可愛いアリスとお祭りを楽しむ。異世界の祭りも中々いいじゃないか…


「んー。射的とかは…ないなー。なんかないかなー。お?あれは俺向きだな。あーちゃん今度あれ行ってみようかー」

「いくー」


 俺達が来たのはボール投げだ。実際はボールではないのだが。ボールみたいなのを投げて、積み木みたいに台の上に積まれている物を全部落としたら景品と交換だ。これも3回チャンスがあるな。


「おっちゃん2回やるよ。2回だから1000マニね。ほい。んじゃあーちゃんからやってみる?」

「うん!あーちゃんやるのー!」

「はー…んと可愛いなこの天使は…んじゃ、この丸い物をあの台に乗ってるやつに投げて全部落ちたら景品もらえるんだよ。3回まで投げれるからねー」

「んーわかったー」




「えいっ」


 ぽいっ


 スカ


「えーいっ」


 ぽいっ


 ガラガラガラ…


「もうちょっとだよあーちゃん」

「んー!えーいっ!」


 ぽいっ


 ガラガラガラ


「あー惜しかったー少し残っちゃったねー」

「んー!ざんねんー」

「っし、お兄ちゃんに任せなさーい」

「がんばれー」


 勇気100倍! 俺のゴブリン投法をみよ!


 シュバッ!


 ガコーン!


 シュバッ!


 ガコーン!


「2回で全部落ちたな」


「だぁー兄ちゃんすげーなほれ景品だ!犬耳カチューシャだ!恋人に付けてもらって楽しめよ!」

「子供になんてもの渡すんだおっちゃん…」

「おにーちゃんーあーちゃんとおそろいだねー」

「!! ナイスだおっちゃん! あーちゃんおそろいだよー」


 景品の犬耳を速攻でつける!アリスが喜んでるからいいのだ!



「んーあーちゃんそろそろ帰ろっかー」

「わかったー」


 お手々繋いでトテトテ歩く。


「お?あっこにあるのはトウモロコシ焼きか?醤油見てないけど…美味いのかな?買ってこっと」



「すんませーんトウモロコシ焼き?2つくださーい」

「あいよ!2つで1000マニな!焼くからちょっと待っててな!」


 たけぇ!!祭り値段か!!


 トテトテトテ…


「あーちゃんあんま離れたらだめよー」

「はぁーい」


 トテトテトテ… 


「はいよっ!お待ち!2つで…」

「ん?どしたおっちゃん。そんな口あんぐりあけて」

「あぶない!」

「んー?」


 ダカダカダカダカ!! ドンッ!!


「子供が!子供が撥ねられたぞ!」

「治癒士を呼べ!早く!!」



「なんだ騒々しいな…あれ?あーちゃん?どこいった?」

「兄ちゃん!あんたの連れだろ!今!今撥ねられたの兄ちゃんが連れてた子だぞっ!!」


 !!!!!




「あーちゃん!!」




 俺が…俺が目を離した隙に…!?嘘だ!ウソダウソダウソダウソダ!!!!!!




「あーちゃんっ!!」





 アリスが…倒れていた…頭が真っ白だ…ははは…なんだよこれ…なんだよこれ!!!







「どいてくれ! 俺の!俺の妹なんだ!!どけぇえええお前らぁあああ!!!」




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