第13話
おはようございます。ソーマです。ピンチです。我ピンチなり!です。
絶賛筋肉痛なのです… おそらく身体強化の副作用…普段よりハイパワーでるから筋肉が悲鳴をあげている…そこに追い討ちかけられています。
「おにーちゃーんおっきしてー」
ぺちぺち
「うぅ…あーちゃん…お兄ちゃんは筋肉痛なのだ…」
「きんにくつー?」
ぺちぺち
「激しい運動して体中が痛いのね…」
「うーわかんなーい」
ぺちちちち
「いたたた…ちょーっと待っててね?」
筋肉痛は筋肉の断裂…のはず…治癒魔法だ…イメージしろ!成功させねばアリスにぺちぺちされっぱだ!筋肉痛がひどくて痛いのよ!
「成功してくれよ…ヒール!! ぉお…少し楽になったぞ! しかしここに来て威力が低い弊害が…ならば数で勝負すべし! ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!ヒー…ル? ゲシュタルト崩壊!」
「おっきするのー」
「うむむ…あー大丈夫みたいだな。んとに魔法万能だなー。 あーちゃんおっきしたよー。なでなで」
アリスを抱っこして台所に行って朝飯を食べる。 まったりタイム満喫です。
「今日は何すっかなー。あーそうだ積み木作ろう。木がいるな…んー。 マップで魔物こないか見ながら木を切ればアリス居ても大丈夫かな? あーちゃん木を切りに行くけど一緒に行く?」
「いっしょにいくー」
ビタっと足にくっつくアリス…しっぽブンブン振ってるな…癒しやわ…
草原で薬草採ってアリスがスライムぶっ飛ばしながら森へ到着。たくましくなったな…
「危ないから離れててねー。 っし。斧出してっと…魔力を斧に纏わせる…いや…刃先だけでいいのか?まぁやってみるか…」
「そぉまああは木ぃいお切るぅううっと! らぁあああ!!」
スコーン!!
「ぉお!!かなり切れたぞ!こりゃいいね!んじゃ次いきますかーっとくりゃ!………抜けない。抜けないでござる…」
切れ味いいけど…抜けなくなっちゃたよ!ぐぬぬぬ! なんか…なんかないか! バイブレーション…超振動を与えれたらどうだろうか?
「ふぅ…イメージしろ!超振動…発動!!」
カタカタカタカタ…
「動いた!動いたけど…覚えるの早いけど能力低い自分が恨めしいっ!!用練習!…あーでも動いたから抜けるかな?…抜けた…はー。繰り返すか…」
んで何とかかんとか木を切り倒して収納する。
「あーちゃんごめんね暇だったろ?」
「んーん。おにーちゃんといっしょだからいいのー」
「あーちゃん…なでなで」
プリチーアリスとお手々繋いで帰りました。
「よーし。四角と三角と…長方形の板の形があればいいかな?幼稚園の時そんな感じだった気がする…」
ギーコーギーコー…パタン
ギーコーギーコー…パタン
ノコギリの刃先に魔力やったら簡単なお仕事です…。後は…ササクレないように…ヤスリかけないとな。
「んー…。 ストーンブラスト!複合魔法いけた!俺天才!そして悲しいくらいの威力!だが今回はそれでいい!」
加工業でバイトしてた時に鉄を研磨してるの見たことあるからイメージばっちりよ!
「うー…流石に魔力が無い…あかん…家で寝よう…あーちゃんお昼寝しようか…お兄ちゃん限界だわ」
「あーちゃんもねるー」
ってな訳で軽く寝て回復しました…。 んで今日はもう遅いので飯食って就寝。
で、次の日…
「あーちゃんおいでおいで。今日はこれを使って遊ぼうか」
「はーい。んー?んー?」
「これはね…こうやって…上に乗せたりして遊ぶんだよ。これを積み重ねて…三角のやつ乗せると…ほら。家に見えるでしょ?色々できるから考えて作ってごらん」
「きゃーきゃーすごーい。あーちゃんもつくるー」
縦横30cmくらいの大きさで作ってるから子供でも持てるだろう…ふふふ。喜んでる喜んでる。あー作ってよかったー。
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1週間後…
「なーなー兄ちゃんあれで遊んでもいいかー?」
「あーいいぞ。みんなで仲良く使うんだぞ?で、あれは積み木って言うんだ」
「やった!積み木かー。 みんなーいーってさー」
「「わーい」」
「まてぇえーい!使い方はわかるのか?」
「全然わかんねー」
「「わかんなーい」」
「おいおい…どうやって遊ぼうと思ったんだよ…」
「なんとなく?」
「「なんとなくー」」
「ふっふっふ。仕方ない…遊び方を教えてやろう。よーく見とけよ!」
「やったぜ!」
「「わーい」」
俺は子供達に積み木の遊び方を教えた。どうやって遊ぶつもりだったんだ…
聞いてみたら投げたり蹴ったりして遊ぶ予定だったらしい。あぶねーな!そして大事に使えよ!ったく。
子供の遊び場な我が家…うん。まぁいっか。また今度暇があったらなんか作るかな。
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今日はダンジョン3階層にやってきてます。またまたゴブリンです。槍の修練と…体術の修練が目的だ。
そんな訳で…いつもの呼び込みいきますか…石をポイっとな! ずごぉおお!!
「ギィイイ!!」
よし。こっち来たな。まずは回避の練習だ!ゴブリンが右腕を振り上げ思いっきりおろす。読みやすい!後ろへ下がるんじゃなくて、あえて前に行く。一瞬で立ち位置変わったからゴブリンには消えて見えたかもしれない。あ…これ言ってみたかったんだよね!
「ふっ…残像だ!」
全く残像なかったのに言ってやったよ!もう一度同じように腕を振り下ろしてきたので今度は左に躱しながら右回転し、そのままの勢いで槍でなぎ払う! ゴブリンの背中に槍が強打する。 うわぁ…痛そう…。
バカの1つ覚えみたいにゴブリンは腕を振り降ろしてくる。今度はさっきと逆方向に右へと躱し左回転しながら槍の刃先をゴブリンの首元になぎ払う。 血を吹き出しながらゴブリンは沈んだ…回避の特訓と槍の特訓は上手くいった。
今度は槍と体術の特訓だ。 さーてゴブリン探すぞー見つけたぞー!マップに映るから一瞬です。
んだば、石を…ポイっとな。 スゴォオオオオ!!
「ギィイイ!!ギッギッ!!」
はは!怒ってらっしゃる! こっちに向かって走って来てるから俺もゴブリンに向かって走る。俺はダッシュして槍の石突を地面に打ち付けそれを支えにジャンプ!! そのままブルーなスリーな人みたいにキックだ!!
「っしゃおらぁ!」
「グギ!」
ビターンとうつ伏せに倒れたので俺はゴブリンの両足をつかみ…脇の下に入れ…そして全体重を乗せて…後ろに倒れる!! 海老反り…キャメルクラッチだっけ? それをゴブリンにくらわした!
「うらぁああ!!くっそ痛てぇだろ!? これ本気でくらわしたらマジで死ぬから良い子は真似したらだめだぞ!」
「ゴブッ!ゴブッ!」
「なんだゴブリン!俺はいい子じゃないんだよ!! ギブか!?ギブって言いたいのか!?」
「ゴブッ!ゴブー!!」
「おしい!でもギブじゃないからダメ!身体強化!!うらぁあ!!」
ゴキャッ!!
「ふぅ…死んだか…魔物とはいえ…殺しに慣れてるな俺…逞しくなったもんだ…対人戦も想定しとかなきゃだから悪いがゴブリン君…付き合ってくれるよな? 身体強化!!」
時間かけて倒してたから違うゴブリンがやって来たので体術で仕留める。槍ではカウンターの練習をした。1匹づつしか出てこないので3階層はいい特訓場所だ。
「んー。片手で槍をくるくる回したいが…今の体格じゃ無理だな…木の槍作って練習しとくか。弓をゲットして弓の練習もしたいな…遠距離魔法だけじゃ魔力がもたんだろうし…ボウガン作るか? 魔導銃もいいな…銃の場合は見つからんようにしないと面倒臭い事になりそうだな…んー。ボウガン何個も作っていつでも打てるようにした状態で収納して撃ったら変えるとかできそうだな。っとナイフの練習もしとくか。器用貧乏ならではって所だな」
槍が効かなきゃナイフで、ナイフがダメなら魔法で、魔法でダメなら体術で。真の強敵には効かないだろうけど…万能型ならではの戦いを覚えるしかない。やれる事なんでもやっとくべしってな。
さて…ナイフの特訓だ!ゴブリン居たから反対側に石投げてそっちに気を持たせとく。今気付いたんだけど石万能すぎね!? んで…魔力を纏うのとは逆に押さえ込む…限りなく押さえ込む。そして…
「ッシ!! 背後から近付いて首を掻っ切る!!」
「ガッ!!……ッ」
ドサッ!
「ふぅ…気付かれなかったら簡単に殺れるな。今度は石投げ無しでやってみるか」
俺は次のゴブリンをナビレットのマップで探し壁際でゴブリンが反対側を向くのを待つ…今だ。魔力を抑えながら近付く。
(気付くな…気付くなよ…ッシ!!)
ザシュッ!!
「ふぅ…何とか気付かれずに近付けたな…うん。俺…強くなってる。たかが3階層だけど…きっとやり方は間違えてないはずだ。自身持て…俺」
そうして俺はダンジョンを出て換金して乗合馬車に乗って街の南側へと行く。
パッカパッカ…
なんか黄昏たくなったので詰所の人に言って城壁の上に上がらさせてもらった。
「はぁー。夕日が綺麗だな…。街に沈んで行くように見える…はぁー」
「良い景色だろうソーマ氏」
「!! んぁ!? あぁ…見守り隊の変態隊長か…。そう…うん。良い景色だ本当に。どうしてここに?」
「変態ではなぁあい。 んん。 ソーマ氏が城壁に上がって行くのが見えたのでな。 何か悩み事でも?」
「どう考えても変態だろー。 んー。ダンジョン行って魔物殺しまくってるから…これでいいのかなーって。俺の手は…血にまみれてる…そんな感じー。ははっ」
「なるほど。しかし冒険者ならばそれが当然なのでは?」
「んー。そうなんだろうけど…なんかねー。でも強くならなきゃ守りたいもんも守れんしなーって。」
「ふむ。魔物を殺しまくる…それが悩みかな?」
「んーどうだろ?あーでもない。こーでもない。みたいな感じ?あー大丈夫だよ多分こんなんなってるの今日だけだから。あるでしょ?そういう日って誰にでも」
「ふーむ。ソーマ氏。魔物はどうして生まれるか知っているかい?」
「んー?魔力だまりがあるから?」
「それは生まれる場所だな。これはとある仮説なのだが…魔物とはこの世の悪意の集合体なのではないかと言われている」
「悪意…ねぇ」
「あぁ。悪意だ。そうだとすれば我々冒険者は魔物を倒し、この世の悪意を浄化してる。とは考えられないかな?」
「なるほどねー。…だから魔物を殺しても気に病むなって?」
「そうだ。浄化して良き来世へと導いてやればいい。そう思った方が…いいだろう?」
そう言って変態隊長はニヤリと笑う…はぁー…かなわんなー。
「そうだなー。俺もそう思っとこうか!いやー変態隊長に悩み解決されるとはなーまいったまいった!」
そう言って俺もニヤリと笑う…なんか通じ合えた気がした…変態と通じたら嫌だな!!今変態モードじゃないみたいだけども!
「ふっ。若者の悩みを解決するのが年長者の努め気にするな。それと…変態ではなぁあい!」
「年長者とか…何歳だよ!」
「18だが?」
「え?」
「え?」
「マジで?喋り方からしてもっと行ってるかと…後…変態度的に…」
「だから変態では…んん。普段からこの喋り方だからな」
「そっすか…我とか素で使う人いんのね…」
「我…まさか…ダサい…のか? そうそうソーマ氏。まだ我の名を名乗ってなかったな」
「だぁあ!!待って待って!名前はいい!」
「む。何故だ?」
「今の方が気楽でいいだろ? 変態隊長。それでいいじゃないか。さー帰ろ帰ろ!!」
「ぬぅ…そうか。 だから変態ではなぁああい!!」
そう言いながら俺たちは城壁から降りていく…
「時にソーマ氏。この街は好きか?」
「あー…変態が居たりたまに喧嘩してる人もいるけど大悪党とか見たことないしな…行った事ない所もたくさんあるが…」
俺は溜めてこう言ってやった。
「俺はこの街は…大好きだ!」




