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第10話


 こんにちわ。ソーマです。只今草原ナウです。

 


 今日はアリスと一緒に草原に薬草をとりにきた。よーく考えたら…スライムしかでねー。今まで出てこなかっただけなのかもしれないけれども。

 アリスの歩くペースに合わせてチマチマ薬草を採る。 文句言わずに一緒に採ってくれるから助かりますな。


 俺薬草採る…アリス走り回る。 俺薬草採る…アリス走り回る。 アリス走る…俺ほっこりする。の繰り返しだ。



「おにーちゃーん。なんかいるよー?ぷるぷるしてるよー?」

「あー。あーちゃんばっちいから触っちゃいけません」

「はぁーい」



 アリスがスライム見つけました。 ナビレットのマップで居るのわかってたけどね。

 ごめんねスライム君…ばっちいって言っちゃった…




「しゅぅううーーーーとぉおおおお!!!」




 しっかり蹴り飛ばしておきました。 アリスがキャッキャッ言ってます。 ナイスだスライムよ!



「あーちゃん疲れてない?大丈夫?疲れたらお兄ちゃんに言うんだよ?」

「きゃー。だいじょーぶー」


 そう言いながら走り回るアリス…子供って無限の体力もってるよね? あー…そうだ!スライム退治してアリス強化しとこうかな。全然強化できないかもだけど…やらないよりましだろう。

 


「さて…どうやって倒すかだが…んー。石投げても…ぽーい。ぐらいだろうし…槍なんて持てない。んむむむむ。 蹴りで倒せるぐらいだからなー…木の棒でいけるか?前に森に入った時の枝のデカめのやつでやってみるか…」


 いきなりアリスにやらせて見るのも不安なので俺がやってみる事に…スライムさーーち!!居たぞー。



「つんつくつん…つんつくつん。だめか…これくらいじゃ倒せないな…。 …スライム見つかったら全く動かないじゃないか…。 叩きつけるか…ていっ!」



 べちっ。  



 にゅるーん。



「よわっ。 今ので倒せたとか…。 俺…最初こいつにビビりまくってたんだけど…今思うと恥ずかしいな…」

「おにーちゃーん。なにしてるのー」

「おっ。あーちゃん。この棒でこのモチモチしたやつ…スライムって言うんだけど叩いて倒してごらん。 あ、人を叩いたら、めっだよ?」

「めっ…やぁー」

「なでなで…ごめんごめん。 人にやったらダメだけど、スライムは魔物…んー。とっても悪い物だから…なんて言ったら言いかな…とにかく良いんだ。うん」

「んー?んー?」

「あー…スライム倒してたら、あーちゃんが走るのがもーっと速くなるぞー」

「あーちゃんがんばるー」



 なんとか説得?してアリスをスライム退治に興味を持たせることができた。 子供に説明って難しいな…



「おっ…あーちゃん。あそこに居るぞ。この棒で思いっきり叩いてきてごらん。はい」

「うー…わかったー。 きゃあー」



 アリスに棒を渡してスライム退治を見守る…スライムは動かないだろうけど…なんかあったらいけないしな。



 ゴッ!



 にゅるーん



 うん。 なんか子供が出したらいけない音が出た。…獣人だから力強いのか?



「きゃーきゃー。おにーちゃん。できたよーあーちゃんえらいー?」

「うんうん。すごいぞー。あーちゃん天才だなー。ぷりちーで天才だなー」

「えへへー。あーちゃんあしはやくなったー?」

「もっともっと倒したら速くなれるよー」


 だだ甘な俺…いかんな…大きくなって我が儘娘なったら…気を付けよう。 モンスターペアレンツだっけ?俺なってしまいそうだな…こっちも気を付けよう…うちの子に限ってそんな事ないざます! うん。見苦しい事この上ない。


「よーし。あーちゃんあっちにもいるからもっと倒そうかー」

「きゃーやるー」



 どうやら狩猟本能を刺激したみたいだ…こうして数日アリスと共に草原でスライム退治しながら俺は薬草を採取していった。






☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆







「じゃあタバサさんアリスの事お願いしますね。あーちゃんいい子してるんだよ?」

「はぁーい。いい子してるー」

「ソーマ君無理しないようにね。じゃあ行ってらっしゃい」

「らっしゃいー」



 今日はタバサさんが休みの日なのでアリスを預けて森に行くことにした。快く引き受けてくれたタバサさんには感謝だ。タバサさん可愛いのに彼氏作らないんだろうか? 余計なこと言ったらぶっ飛ばされそうなので自重しておく。



「こんちわー。のこぎりと斧…後、縄を売ってくださーい」

「いらっしゃい。のこぎりとー…斧と縄ね。はいコレだね」

「はいこれお金。ありがとうございましたー。」



 森に行く前に店に寄ってノコギリと斧を買う。ふふふ。木を切るのだ!庭にブランコ作るのだ!んだば森へ!



「そぉおまぁあーは木ぃいを切るぅううー…へいへいYOーへいへいYOー」



 カコーン…カコーン…


 

 森に軽快な音が響き渡る。いやー気持ちいい音ですなー。 うん。全然切れねー。所詮は子供の力…音に引き寄せられたのかゴブリン来るし…臭いダケ投げたら嗅いで転けてたよ…やっぱ外のゴブリンはバカだわ。 速攻止め刺してやったがな。 んー。ダンジョンでも魔物倒してるし身体能力は上がってるみたいなんだけどなー…ゴブリン最早雑魚だし。



「困ったぞー。時間かければ行けるが…んー。ウィンドスワロー!! ぐぬぬ!斧よりマシだが魔力の方がもたんな…地道にやりまっか…」



 カコーン…カコーン…バサバサバサ…



「はぁ…はぁ…はぁ…たーおれーるぞぉおおっと。」



 俺は三時間程かけて木を切り倒した。手に豆できたら治癒魔法で治してを繰り返し何とか切り倒した…治癒魔法の練習にもなったけどもうやりたくねー。



「はぁ…とにかく収納して家の庭で加工するか…収納っと」






[重量オーバーです。100キロ以下にしてください]






「もうやだぁああ!!!」





 そこから2時間かけて倒した木をノコギリで切った。今度は何とか収納できたよ…

 ブランコ作るのは違う日にする事にして俺はゴブリン狩りをする事にした。



「マップあるとどこに居るかわかるから…これ結構稼げんじゃね?外のゴブリンまぁまぁ金良かったし。まぁ油断はせんとこー。 ゴブリンが1匹なのを中心に狩りますかー」



 俺は臭いダケを使ってゴブリンを倒していく。耳と魔石しか拾わないから重さは安心だ。…お。これは…たしか笑いダケだったな… やるか…ふふふふふ。




「こちら実況のソーマです。ゴブリンを発見しました。都合よく1匹でプラプラしている模様。年齢は5日の特徴はバカと鑑定結果は出ております。 さて…ここであのゴブリンに笑いダケを投げてみたいと思います。 臭いダケと違ってこれは口にしないといけないので難易度が高いと思われます。 しかしやつは生まれて?5日。なんでも口にしたい年頃のはずです。 それでは…ポイっとな。 「ギッ?」 不思議がっておりますねー。そりゃそうでしょ。いきなりキノコが足元に現れるんですから。 おーっと不思議そうにしながらもゴブリン選手! 手に取ったー! どうやら臭いを嗅いでいるようです! これが臭いダケならば奴はすでにアウトだったでしょう! どうするのか?その手に持った物をどうするのか!?

食べたぁあああ!! やはりゴブリンはバカでした! さぁ…どうなる!?まだ笑ってはいませんね…時間がかかるようです。 おや?ゴブリン選手の肩がビクビク震えているようです…。 おっとー?ここで笑い始めましたー。それでは実験終了したのでみなさんサヨウナラー」



 ドシュッ!!



 散々遊んで最後に止めを刺す俺外道! いい仕事した!



「ふぅー。もう少し狩ったら帰るかなー。 ん?ゴブリン2匹の反応に…知らない奴が1匹いるな…なんだこいつ。 近くまで行って隠れて覗いてみるか」



 ナビレットに知らない種類の魔物の反応があった。 これは索敵の機能ですな。便利便利。

 こそこそと近付いていく。忍べてないのに忍び足状態にはなりたくないので…慎重に。 …居た。あいつだな…なんかムキムキしてるぞ…鑑定っと。


 


 ゴブリンソルジャー

 年齢 2歳

 特徴 バカ




「ゴブリンソルジャーだと!? なんでこんな所に…あ!?俺また奥の方に来てたのか。ゴブリン狩りに夢中でやっちまったなぁ… でも…やっぱりバカなのか…これ倒せんじゃね? あー…でも剣持ってるしこえぇな。どっから拾ったんだよ」



 距離があるので独り言言っても安心なのです。 んー。どうすっかな… あれ?ムキムキゴブリンこっち向いてね?かなり離れてんですけど… 取り巻きのノーマルゴブリンもギャッギャッ騒いでるし…見つかったのか?

 

 ヤバ!これ見つかってるわ!こっち走ってくる! ぐっ!ゴブリンソルジャーの殺意か!?殺気か!?どっちでもいいが…かなり強い! やばいな…格上だな。冷や汗すげーわ…足震えてる…さっさと逃げときゃよかった…バカだからいけるとか思った俺が悪いな…



「ふぅ…ふぅ…いける…俺ならいけるビビるな。相手は剣だ。リーチは槍だから俺の方が長いはず…あいつでけーな。それでも俺のがリーチ長いと思いたい…まず取り巻き潰すか! 先手必勝じゃこらぁああ!!ウィンドスワロー!ウィンドスワロー!」



 ザシュッ!!ザシュッ!!



 取り巻きのゴブリン2匹の首にウィンドスワローが当たる! ははっ!風だから見えねーだろ!! よし。一撃で倒したな。 ダンジョンや森で雑魚とはいえ結構魔物倒してたから俺も強くなってる! っし!



「かかってこいやぁああ!!!」



 震える体に気合で自分を鼓舞だ! ゴブリンソルジャーが奇声を上げながら上段から剣を振り下ろす! ばかが!読みやすいわ!俺は横に躱し槍を突きだす!!



 ドッ!



「ぐっ!浅いか! 至近距離からくらえや!ウィンドスワロー!」



 俺は槍での突きが深く刺さらなかったのを確認するとすぐさま魔法を放った! が!効いた様子がない!なんだこれは!当たる直前に雲散した。 自分が放った魔法は見えるのだ!んな事今はどうでもいい! 効かないってどういう事だよ!



「くそっ!なんだよそれ! ファイアスワロー!!」



 ブワッ!!



 俺はウィンドスワローが効いてないのを確認して素早くゴブリンソルジャーの顔面目掛けてファイアスワローを放つ! 今度は雲散仕切らずに少しダメージを与えた。 …魔力差か!?障壁かなんか貼ってんのか!?ゴブリンのくせに!

 ゴブリンソルジャーの横凪の剣をバックステップで躱し槍で一撃くらわす。 …が浅い。防御力も素で高いのか…



「はは…ピンチだなこりゃ…魔力ももう一発分くらいしかないし…あーやべー。こえー。」

「ガァアアアア!!」



 ゴブリンソルジャーが吠える!目の前で格上からの咆吼…一瞬体が硬直した隙を狙われ右の太ももに剣が直撃する!



「ぐっ!ぁあああ!! いてぇ…はぁ…はぁ…くそったれが!」



 いてーよボケがー! ポーション飲みたいけどそんな暇はない…太もも…上っ面だけ切れてるみたいだな。力は入らんけど…今すぐどうこうなる事はないだろう。 カウンターだ。カウンター狙ってやる!



「こいやクソゴブリンがぁああ!! 死ぬわけにはいかねーんだよ!!アリス残して死ねっかボケがぁあ!」



 こい!こいこいこい!! よし!!上からの振り下しだな!これなら読みやすい!!



「ガァアアアアア!!」


「うるせぇええ!!二度もビビってたまるかぁあ!!」



 ゴブリンソルジャーの振り下ろした剣を右側に躱し、そのまま腰を捻ってガアガア叫んでうるせえ口に槍を捻りこむ!!

槍は口の中を貫通しゴブリンの脳髄をぶちまけた。…



「ガ…ァ…」



 ドサッ



「はぁ…はぁ…振り下ろしか横凪しかしてこなくて助かった…これでゴブリンがバカじゃなかったら完全に死んでたな…。 あー…くそ。最後の振り下ろし背中かすめて超ビビって漏らしちゃったな…生きててえがったぁあ…。 ぐっ…なんだ…あぁー格上倒したから魔力吸収が体感できたのか。雑魚倒してても感じないから魔力吸収してるかあんまり実感わかなかったけど…こりゃ流石にわかったわ」



 そのまま地面に座り込んでポーションがぶ飲みし、もう1本は太ももに直接かけた…。 あまり傷は深く無かったみたいで血は止まってくれた。あんま動かない方がいいかもしれないけど…さっさと森を脱出したい。

 んで、魔力吸収か…強くなるの早くなるんだろうけど格上は勘弁だな…

 剣と魔石を回収し、ゴブリンソルジャーは首から上を収納して持って帰ることにした。換金場所しらんし。



「うぇ…生首気持ちわるー。…はぁ。これで吐かないとかかなり慣れたな…収納収納っと。 あー…ズボンどうしよう…切れてるからなー…後…漏らしたし…魔力ないから洗えない…うぅ…門前で休憩して魔力の回復待つか…」




 ナビレットのマップ見ながら魔物を躱しながらゆっくりと森から脱出し、門に辿り付く前に少し回復した魔力で股間を入念に洗っておいた。 ケガよりも漏らした方がバレたくなかったのだ。




「あー怒られるだろーなぁー」







 こうして俺は初の強敵との戦いに何とか勝利してシルバードの街へと帰って行った。



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