表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1話 囲碁部の部長さんはとても笑顔


それは突然のこと。


*


 いつも早めに登校するため誰もいないであろう教室に入ると、見慣れた顔の4人がそこに居た。


「早いね!おは……。」


「ねえどういうこと?」


 仲の良い”いつメン”である玲奈、美咲、里緒、香奈。

 ……が、今私の目の前ですごく不機嫌そうに腕を組んでいる。


「え?あの……私何かしたっけ?」


 いつメン――いつものメンバーと称した仲良しグループ。私たちのグループはクラスの中でもかなり目立つ、どちらかといえば華やかなクラス中心グループだった。ただ私は彼女達のように社交的で『何も怖くない!』みたいな性格ではないため、格好や話だけ合わせているだけだった。それが一番平和でいられる方法。校則は決して緩いわけではないが、スカートを上げて好みでもないピンクのカーディガンを着て華のJKを気取る。勿論好きでやっているわけではない。あくまで浮かないため、ぼっちにならないため。

 特別目立つ場面もなく彼女達を不機嫌にさせるような言葉を吐く勇気もないというのに、一体何が起こったというのだ。


「うわ、知らないフリ?」

「嘘つきはドロボーの始まりでーす。」

「マジでありえないし。」


 玲奈に加えて美咲や莉緒も口を挟んできた。


「いや、本当に分かんないって……。」


「なんで?自分が一番分かることでしょ。影で私らの悪口言ってたクセにさ。」


 そこで香奈が一番鋭く冷たい口調で言葉を投げてきた。同じ仲良しグループだがなんとなく私のことをあまり好いてなさそうで話しかけづらいし特に接点も無いが……。

 ていうか、悪口って何のことだろう。いや、ちょっと待て。悪口って何。


「何かの間違いでは……?」


「だーかーらぁ、」


 玲奈が大声を上げようとした瞬間、教室のドアが開いた。

 長い髪の――大和撫子の


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ