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夏生詩集

日の名残り

作者: 夏生

すれ違う人

行き交う車

飛んでいく飛行機


私は

胸の奥で泣いていた

行かないで、と

こどものように



忘れてしまう

幻になってしまう



とどめるには

写真は嘘をつく

絵は見たいものしか描けない

記憶はまた別の記憶に埋もれていく


成す術はない



目を閉じて、闇に逃げ込んで

寂しくなって、目を開けると


誰もいない


公園に一人取り残されたこども

みんなどこへ行ったの

私はここです



聞こえるのは風の音

遠い人たちの笑い声



日は暮れていく

音もなく

今日を連れて帰っていく













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― 新着の感想 ―
[一言] じんわりと一日の終わりの光景、 静かな心持ちが伝わってきました^^
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