変態は幼女と会った①
幼女の気配がする。
いや、気のせいだろう。
この町に来て一週間が経つが、思った以上にこの町は幼女がいなかった。
いや、いないことはないのだが、この教会は町のはずれにあるし、来るためには暗い森を通ってこなくてはならない。幼女が一人で来れるわけがない。僕の勘違いだな。
そう結論づけて、昼食の準備を再開させた。
まだ朝の10時だが、早めに作り始めなければいけない。
前任の神父が変わり者だったらしく、炉は薪をくべなくてはいけない、昔の様式だった。
台所だけではなく、全体的に設備が古い。
僕は都会育ちなので、まだまだこの設備に慣れていない。だから必要以上に食事を作るのに時間が掛かるのだ。
設備を全部買い換えようかな…いや、でもお金がないしなぁ…
そう思っていると、今度は幼女の悲鳴が聞こえた。
気のせいじゃない!!!
幼 女 が い る !!!!!!
食事?んなもん一回二回無くても死なねぇ!!僕は走りつづける!!そこに幼女がいる限り!!!
森の中に入り、必死に幼女を探した。
いたぜ!!!ヒーハー!!!!
幼女らしき姿を100m先に捉えた。
----後で思ったのだが、僕はこの時かつてない幼女欠病症にかかっていたに違いない。
そのくらいテンションがおかしかった。-----
どうして叫んでいるんだろう?
お母さんとはぐれたのかな?
その疑問は、すぐ解決した。近づいてみると、野犬が数匹今にも幼女に襲いかかろうとしていたのだ。
けしからん!!野犬が幼女を襲うだと!?むしろ僕が襲いた(ry
「神父さまあ!!!神父さまああっ!!!」
その声を聞いた瞬間、僕は膝から崩れ落ちた。涙声の幼女が僕を呼んでいる…!
なんてことだ…!!主よ…!あなたはなんて試練を僕に課せるのですか!!襲いかかってしまいそうです。理性が飛びそうです。
僕は興奮を抑えるのに必死だった。しかし幼女を助けなくてはいけない…!
なけなしの理性を総動員させて、幼女に近づいて持ち上げた。
軽い…!!そして細い!今にも折れてしまいそうな華奢な子だった。理性が、飛んで、しまいそうだ!!!
抱き上げる際、背中とお尻の下に手をいれた。何という役所…!グッジョブだ、野犬たち。
野犬に感謝して、一匹は料理用の包丁をなげつけ、喉元に突き刺した。それ以外の野犬は逃がしてやった。いい仕事をしてくれた。ありがとう野犬たち!!
「もう大丈夫だよ。怖かっただろう。」
反応がない。気を失っているのだろうか。抱いていた手をゆるめ顔を見、僕は驚愕した。
幼女、いや彼女は素晴らしく美しかった。幼女に美しい、なんて表現はおかしいと思うのだが、その言葉しか当てはまらないのだ。
淡い金色の髪は艶やかで長く、ふんわりと巻かれていた。
白い肌は、透きとおっており頬はほんのり紅く染まっている。涙に濡れて、閉じている瞳は何色なのだろう。
こんな美幼女には今まで会ったことがない。なぜこんな所にいるのだろう。神が遣わされた天使だと言っても過言ではない幼女が、僕の腕の中で眠っている。幸せだ。僕はいま、とても幸せだ。
今なら、神学校時代に僕が作った『極選・幼女絵画集』を破り捨てた教師をも許せる。そのくらい幸せである。
彼女の持っていた鞄を拾い、彼女を抱えたまま僕は教会に帰った。これは犯罪ではない。誘拐でもない。
野犬から助け、気絶してしまった人がたまたま幼女だっただけだ。僕は神父として、神に仕える身だからこそ彼女を保護する義務があるのだ。
幼女を腕に抱き教会まで歩く道のりは、ある意味天国、またある意味で地獄だった。
華奢な体付きだが、子供特有の柔らかさがあり手にダイレクトに伝わってきた。
僕の首もとにもたれている彼女の顔。息が首に当たってくすぐったい。そして興奮する。
もう、この細い首を舐めてしまいたい。そして赤い跡をつけてあげたい。きっとこの子は、虫にでも刺されたと思うんだろうなあ。
無知な幼女に悪戯する。
考えただけで…
…はぁはぁ はぁはぁ はぁはぁはぁ。我慢我慢…心頭滅却!!!
教会につき、彼女を離れのベッドがある部屋に横たわせた。
早く起きないかな。
淡い金色の髪を撫でる。このくらいならしてもいいよね?
普通の人だって可愛い幼女がいたら頭くらい撫でるもんでしょ。僕だってそれと似たようなものだ。
おっといけない。頭、顔、首をたどって着ていたワンピースのボタンを外してしまった。
う-ん..直してもいいけど、こっちのほうが景色がいいから却下だね。
白い肌に鎖骨がうっすら見える。ほんとに悪戯してしまいそうだ。
今までも、幼女と仲良くなるのは得意だった。ただ、僕の守備範囲は8歳〜15歳くらいまで。この子は何歳だろう…身長からいうと8歳…いや7歳かな?
まあ例え3歳とかだったりしても今から好みの幼女になると思えば、乳幼児だってかわいく見えるので年齢は関係ないか。
どうやって仲良くなろう。お菓子で釣るのは、親に警戒されるからしない方がいい。
理想的なのは、彼女から僕の元に来てくれること。幸い僕は神父だから、あっちから来てくれれば親は何も言わないだろう。
僕は自分の顔がそこそこ綺麗なことを知っている。
やっぱりここは
『綺麗なお兄さんと知り合いになったよ優しくて私にかまってくれるお兄さんに会いに今日も教会にいこうっ!』
を目標にすることにした。
問題は今日彼女と接する時間がどのくらいあるか、だ。
親が迎えに来る前に仲良くならなきゃいけない。早く起きないかな…。
彼女の寝顔を堪能していると、邪魔が入ってきた。ベルが鳴るので見てみると、郵便屋だった。珍しいな。ここに来てから初めてだ。
受け取った手紙を見てみると消印が二週間前のものや、一ヶ月前のものさえあった。
だから田舎はいやなんだよ…
まったく…ってうん?
一枚の手紙を見つけた。消印は二週間前になっている。
くんかくんかくんか
うわお!この手紙、幼女の匂いがする!!\(´▽`*)/
開けてみると、筆跡は幼女のものではなく大人のものだった。残念だ。
『神父さま
前々からお話していましたが、私と夫は子作りの旅に出ることにしました。しかし、気がかりなのは娘のことです。
まだ幼い娘は、ちょっと連れて行けない所に行く予定なので、教会に預けさせて頂くことにしました。
家事や料理など、できないことが多い子ですが、宜しくおねがいします。
二週間後に行かせます。
名前はジェーン7歳の女の子で、神父さまも時々お菓子をくださったので覚えておられるのではないでしょうか。
必ず迎えにいきます。
マリー』
…………………
主よ!!!!!感謝します とりあえずありがとうございます!!!
このジェーンって あの子のことだよね?やった!
教会に預けるってことは、今日からあの子、ジェーンと
『ドキドキ・禁断の2人〜一つ屋根の下〜』ってことだよね?
マリーさん…ごめんなさい
お子さん、いただいちゃいます!