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妾の十回目の転生人生録  作者: なか
1/10

妾は気づいた

妾は転生者であった。

その事実に気づいたのは5つの誕生日、病弱な妾が三日三晩熱にうなされようやく目が覚めた日であった。


目が覚めると世界が変わって見えた。今まで分からなかったことが分かり、気づきもしなかったことに気づいた。



まず一番にペットとして飼っていた黒いテカテカした虫を放逐した。父は病み上がりにも関わらない俊敏さに驚いていて、母は放逐した事を泣いて喜んでいた。


なぜあんな虫を飼っていたのじゃろうか。全く幼児と言うものは妾には解らぬものよ。


確かに今の妾の姿は幼児であるが内面は、転生人生平均年齢50歳×9回なので455歳である。


見た目は子供中身は大人

コ○ンのようなものじゃ。

それはともかく妾は転生していた。

しかも、10回目であった。目を閉じれば鮮やかに思い出す。

妾は、ある時は勇者だった。ある時は聖職者で、また王族・貴族だった時もあった。庶民の時もある。


それらの人生は全く異なるように見えて共通点が一つだけあった。



それは、

妾は男運がないという所。







それぞれの人生は幸せであった。最初は。


年頃になり男が絡みだすとろくな事がないのである。権力争いに巻き込まれたり、他の女からの嫌がらせなどもあった。

しかし一番の問題は、よってくる男がどれも、どの人生のときも、まともな性格の者がいなかったことである。




だからこそ妾は、今度の人生こそは妾を一番に想い、優しくて頼りになって、側にいて安心できる殿方と結ばれるのじゃ。


今までの転生人生の経験をフルに生かして、よってくる変態どもを蹴散らしてくれよう!


負けんぞ..妾は絶対に変態どもには屈しはせぬ!

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