トゥーライフ
最新作ゲーム「ワンライフ」
めちゃくちゃ楽しみにしていた。
先行予約ができた時はそれはそれは喜んだ。学校が終わり、友達のハルマと一緒にやろうと約束していたが…
「ハルマどこーーー!?」
絶賛、迷子中である。
このゲームは完全ランダムにスポーンするため、多分ハルマと会えるのは天文学的な確率になるだろう。
どうやらハルマはもう人と会ってすでに文明を進めているらしい。俺も早く合流しなければ。
そう思っていた矢先、動物を発見した。
多分、羊だ。このゲームは一応仮想現実ということで現実にいない生物ではあるものの、多少似通った動物が多少存在する。
多分、あれを捕まえればしばらく食い物には困らないだろう。
俺はそう思い、羊?を狩るため準備することにした。
まずはどうやって羊?を捕まえるかだが…
やはり夜間の寝静まったところを捕えるのが無難だろう。
で、仕留める道具だが…
ひとまずナイフだ。切るものがなければ解体はできないし、肉を取ることもできない。
そこらへんの石を拾い上げ良いサイズのものを探す。大体簡単に掴める程度のサイズがいいだろう。
こうして石を探すこと数分、良いサイズの石を見つけたため、岩に擦り付けながら研いでいく。磨製石器だ。打製石器でも良かったが俺は生憎力加減ができないため尖らせようとすると砕けてしまう。これでさっきから4個ぐらいは割っている。
そのため磨製石器に切り替えた。なかなかこれも難しいが意外と楽しい。
研ぎ続けること数時間、完成した。
草はもちろん、木の皮をきれいに剥げるほどの出来栄えだ。つまりはいい感じだ。
そして、夜になってきたため、開始時に見つけた羊を探す。
数十分探し続けたところ、森の方で見つけた。
すやすやと眠っている。しかしやはり草食動物、警戒している様子でもある。
俺は物陰に隠れつつ、羊?に忍び寄る。残り数メートルというところでダッシュして羊?を押し倒して喉を掻っ切る。
喉笛からは血しぶきが上がり羊は悲痛な叫びをあげる。俺は一心不乱に頭を殴り、とうとう羊のような動物は動かなくなったのであった。
人生で初めて動物を殺したが、余りにもリアルすぎて震えが止まらない。まるで、人を殺したかのような罪悪感だ。しかし、考えても仕方がない。俺は颯爽と死体を運び川を見つけたためそこで血抜きを行うことにした。




