ライフエンド
拠点として洞窟を使い始めた2日目、衣食住のうち3つを揃えることができたため、いよいよ文明を発展させていこうと思う。
まずは道具だ。未だ槍、ナイフ、バッグ(トラップ)のみしか無いため、道具を揃えることにした。
さらに周辺の把握。前の場所から移動してきたばかりで周りの状況がいまいち掴めていないため、探索もぼちぼち進めていこう。
ハルマと分担して作業を行う。拠点の整備も兼ねてまずは斧、そしてナイフを量産し、槍ももう何本か作っておこう。
やはり、ハルマは手際がいい。槍の出来栄えは完全にハルマの方が上だ。斧に関しては石製にしては使いやすいが、すぐに石が欠けるものとそうでは無いものの両極端だ。多分だが石の種類によるものだろう。
3日目も終了。この1日は道具制作に時間を割いたが、なかなか有意義な時間だったんじゃないだろうか。
明日はいよいよ、探索といこう。
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日が昇り始めた。すぐに行動に移すとしよう。
昨日道具制作をしている際の素材集めでマツヤニのような性質のものを見つけた。これを木の棒に付けて焚火の火を移す。
松明の完成だ。これで洞窟探索も行えるだろう。
ハルマはというと地上班として周辺の探索を行うことにした。二手に別れる感じだ。
拠点の洞窟の状態を調べておくのは重要だ。俺はハルマに簡単な挨拶を告げ洞窟へ潜っていく。
中はかなり広い空間が広がっており、拠点の設備を広げていくことも出来るだろう。これはハルマに報告しておかないとな。
数十分経った頃だろうか。洞窟はかなり広く、分岐点を見つけた。
左に行こうか、右に行こうか迷っている時だった。
突然地面、いや洞窟全体が揺れ始めた。そう、なんとこのゲームは自然災害までも再現されており、突然地震が起きることもある。
「くそがッ!!」
運の悪いことに、地震はとても強く、洞窟が崩壊した。
もちろん俺は崩れゆく洞窟の中、瓦礫に埋まってしまい、ここで、俺の「ワンライフ」は終わってしまった。
痛い、痛覚はちゃんとあるため、押しつぶされるような感覚に悶えながら、VR世界から俺は追放されるのだった。




