ロータウン村長日誌
ロータウンは着々と発展し、規模がどんどんと大きくなっていた。
「村長、訪問客がいらっしゃいました。」
村長…ね。いつになったらハルマと会えるんだろうか。ここに村を開いてはや16日…。アップデートが入ってモンスターが追加されたけど…もしかしてハルマ死んだんじゃ…?
「村長?ぼーっとしてないで相手してやってください。どうやらこの村に入りたいらしく…」
どうして、俺はここでこんなことをしているのだろうか。ハルマと会う約束をしていたはずなのに。しかしここでハルマを待つと決めた以上、動くわけにはいかない。
「わかった。…また増えるのか、住民が。」
意図せず始まってしまった村長ライフ…悪くはないが大変である。ハルマのためにと用意していた家は今や知らない奴が入り、住民の数はざっと30ほど。短時間で増えすぎだ。村は次第に街へと変貌しつつあり、直近では宿屋が出来始めた。もう商売をしようとしている奴に驚きだ。
ついでに通貨もいつのまにか出来上がっている。「ロペ」という。1ロペあたり10円相当の価値らしい。いつのまにか鉱山も見つけているらしく、青銅が最近開発された。人の力というのはすごいな…とひしひしと感じる。ちなみに1ロペは銅貨である。つまりもう鋳造技術が確立されたのである。なんとも技術革新が早いこと。隣の奥様もびっくりのスピードだ。
地図の制作も行われているらしい。現在ロータウンを中心にマッピングを行っており、ここらをロー地方といいここから北の方へ行くとどうやら山脈があるそうでそこでつまづいているそうだ。さらにその山脈の内、一番高い山の麓に何者か達の拠点を発見したそうだ。ログハウス一軒だけのものの造りはしっかりとしており、中は倉庫だったそうだ。っておいおい、勝手に中に入るんじゃない。
それにしても拠点か…、案外そこにハルマがいたり?
北の山脈から流れているロー川…いつの間に名前つけてるんだ。まあいいや…。ロー川を下って少しなんかするとよく地形が変わる地帯があるらしい。噴火…ではなく、土砂崩れが頻発しているらしく、あったはずの山が崩れていることが日常茶飯事らしい。なんておっそろしい場所だ。
しかし、どうやらそこら一体は地下資源が豊富にあるそうで、現在うちで技術確立を狙っている製鉄技術があるのだが、持って帰ってきている鉄は大体ここ産らしい。よく分からないが純度がいいらしい。そういう知識をよく持ち合わせているなと感心するばかりだ。
そしてそこからさらに南下するとロータウンに戻ってくるらしい。地図と報告を聞いただけなのでいまいちよくわかっていないが。
ロータウンから西側へ行くと海が広がっているそうだ。海産物が届くのも時間の問題だろう。
そしてロータウンから東へ進むと森、というより樹海が広がっているそうだ。迷子にはなりたくないな。
南へ行くと砂漠があるそうだ。これは定かではない情報だが砂漠の先には別の文明があるとか、ないとか。
ちなみに村長だからとこのなんの知識になるのか分からない情報を報告されて知っているわけだが、情報は現代と同じく貴重であり、ここまでの情報は現在20ロペするそうだ。こりゃ情報屋は儲けそうだ。
そんなこんなでこんな一人がたりもしまいにしよう。あ、そうだ。紙が手に入ったのだ。そのため羊皮でわざわざ紙を作らなくても良くなった。これはとても便利だ。
そのため、日記を作ることにした。あとで見返したいからな。
そんなこんなで楽しくゲーム生活を送っている。ハルマ、早く会えるといいな。
0世紀 4月 16日 初代ロータウン村長 ヤナギ
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