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15話「俺達は就職活動に来たわけではない」

タクティカルシスターズ本部で本部長からシスターズと同じ組織に入るよう勧められる剣護ケンゴ銃吾ジュウゴの二人ですが…。


「俺らにここの一員になれ、と?」


「そうだ。」


「ちょ、ちょっと待った!」

「そっちとこっち、お互いの事とか色々あるじゃん?」


「そうそう、俺らはアンタらの事知らないし、アンタも俺らの素性とか知らないだろ?」

良く知らない相手から来た突然の申し出に、あたふたする剣護ケンゴ銃吾ジュウゴ


そんな二人に本部長はこう言った。

「なるほど、君達の言う事はもっともだな。」


「…では、君達の事は後にしてこの組織の概要から説明しよう。」


(なんか長い話しになりそうだな。)

(ああ、寝蔵欲しさからこの建物に入ったのがそもそもの間違いだった。)


(あら私達に付いて来なければこの先もう私達とは行動を共に出来なくなったかもしれないんですけど?)

(私達の護衛するんじゃなかったのかい?)

(残念です、ここで貴方がたとはお別れなんですね?)


((別にそんな事言ってねー!))

二人は何だかんだせっかくしりあえた若い女性のタクティカルシスターズとは別れたくはないようだ。

所詮オトコとはこういうものだ。


「コホン、彼女らとの話し合いは済んだかな?」


「「あ、どーぞどーぞ(笑)」」

(もうこの際だ、余程の事が無けりゃ流れに任せるさ。)

(こんな美人達と知り合えるなんて機会、これを逃せば二度と無いかも知れんもんな!)


男達はここぞとばかりにホンネをボソボソ呟いた。


「ではこの組織に付いて説明しよう。」


やっと本部長からタクティカルシスターズの所属する組織について語られるのだった。


「組織の名はディヴァイン・ディフェンダーズ。略称DDS。」


「ディヴァイン・ディフェンダーズ…聖なる盾?」


「ああそうだ。」


「我らは先の機械霊の現身体被害の経験から機霊駆除専門組織として設立されたのだ。」


「実働部隊の構成は戦闘と援護専門のナイツ、軽めの戦闘と浄化を専門とするシスターズに別れている。」

「そして女性が対機霊関係のメインたるシスターズを担当し、男性がそれを援護するナイツという構成だ。」


剣護ケンゴは本部長の説明途中で手を挙げた。

「質問いいか?」


「何だね?」


「この三人も今現在シスターズと名乗ってるけど、もしかしてここはキリスト教と関係あるのか?」


「そうだな、そこは俺も気になってた。」

「確かそこの三人は任務的なモノとは言ってた組織的にはどうなんだ?」

銃吾ジュウゴも同意見だったらしい。


「ああ、そこは単なるイメージだよ(笑)。」


「「はあ?」」


「我々は別に宗教法人ではないんだ。」

「そうだな、強いて言えば機霊浄化がキリスト教の悪魔祓いに似通ってるところから女性実働部隊隊員をシスターズと呼んでる部分もあるのは確かだ。」


「そうなのか、変な宗教勧誘とかは無いんだな、なら安心した。」


「全くだ、女のコに釣られてカルトに入信させられたら目も当てられんもんな(笑)。」


「貴方達って私達の事そう言う目で見てたんですか?!」

早理華サリカは胸を撫で下ろす剣護ケンゴ達のホンネに憤慨した。


「とにかくここは怪しい団体とかでは無く、真面目な治安維持と防衛の組織だから安心したまえ。」


「きゅ、給料と住む場所さえしっかり貰えれば!」

銃吾ジュウゴはかなり乗り気のようだ。


が。


「しかし、そこまで俺らを買ってくれる理由は何なんですか?」

剣護ケンゴはまだ慎重なようだった。


「そうだな…私から言えるのは…」

「先ずは、君達の戦闘能力は素人の域では無さそうだから即戦力になるそうだ。」


ウンウン、と早理華サリカは頷く。

どうやら彼女からそのような上申があったらしい。


「そして出会って間も無いというのに彼女らとキミらは連携の取れた行動が取れていたようだね。」


「そこは私が保証するよ、実際この二人は私達と息が合った戦いが出来たからね。」


「へえ…?聖姫キヨメからはそう見えてたのか、まあ褒められて悪い気はしないな。」


「は?褒めてないから!私達と組むんならそれくらいはクリアしてほしい条件だからね!」

相変わらずツンデレだなあ…と剣護ケンゴが微笑むと聖姫キヨメは顔を赤くした。


するとムッとしながら久里亜クリアが。

剣護ケンゴ君はこれからも私と一緒に行動したいですよね?!」


「ク、久里亜クリアさん?今ド直球に言いましたねぇ…(汗)。」

あまりにも正直な久里亜クリアの発言に早理華サリカはタジタジになった。


「本部長、久里亜クリアさんの発言はともかく剣護ケンゴ銃吾ジュウゴはもう私達とチームも同然だ。」


「…なんか聖姫キヨメさんっていい人だったんだなあ…。」

ジンワリする銃吾ジュウゴ


単に聖姫キヨメからすれば久里亜クリアの発言へのフォローのつもりだったのだろうが、これがたまたま銃吾ジュウゴへのフォローにもなっていた。

つまり銃吾ジュウゴは優しくされれば三人のうちの誰が相手でも良いようだ。


「えと…話しを戻そうか?」

「早い話しが何も心配要らんからウチに入らんかね?」


「入ります!」

銃吾ジュウゴは即答した。


するとシスターズの三人の目線は当然の如く剣護ケンゴに集中することになる。


ジーッ。


剣護ケンゴの選んだ答えは。


「………そうだな、取り敢えず所属に関してはお試し期間て事でいいか?」


美少女三人に釣られて男二人も加入!

剣護ケンゴはまだ抵抗が残っているようですが…、

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