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夢硝子話

それでもいいと思った。

作者: 雪杜 伊織
掲載日:2024/05/28

思うように伝えられなくても、

言いたいときに言葉がつっかえてしまっても、

それでもよかった。


続かない会話に目を伏せた

交わることのない視線に目を逸らした

触れられないその手がもどかしかった


それでもいいと思った。


月が綺麗、そんなこと言えなかった

送り文のない手紙に涙した

時の流れに願っても叶わなかった


それでもよかった。

夢で君が笑っていて良かった

朝の微睡みに肩を寄せ、

春の綻びを映す瞳は澄んでいた

愛の匙の振れ幅が心を揺らした



それでも、隣が心地良かった。

それでも、あなたの隣を望んだ。


あなたの背中が好きだった。

口下手な君が可愛かった。


君の幸せに少しでも

自分が含まれていたかった。


そうでありたいと思った。


君が紡ぐ言葉が

あなたの隣が

一時の幸せが

自分を生かしていた。


恋も何も分からないけれど、

今だけはこの優越感に浸っていたい。

今はそれだけでいい。


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