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公民で泣き叫ぶ者よ!我を崇めよ奉れ!  作者: 氷桜羽蓮夜
第一部 民主主義の基本原理〜日本国憲法の基本原理
6/14

[第6話]アメリカの政治体制

登場人物


天神和輝···某高校の2年生


マナ···失言暴言はピカイチ


天桜望來···天安院月奈の大親友にして天神和輝の幼馴染


天安院月奈···天桜望來の大親友にして天神和輝の幼馴染

和輝「はい皆さんこんにちは!どこぞの悪魔に薬打たれた天神和輝です!」


マナ「皆さんこんにちは!あなたの健康のサポーター、マナなのですよ♪」


和輝「あの後(第3話参照)長期入院したの何でだっけ?」


マナ「や、やだなぁ、単なる事故に決まっているのですよ……?」


和輝「ミイラ、なれるといいね♪」


マナ「いぃやぁぁー!!何!?何する気なのです!?」


和輝「はい、本日のゲストはこの方!殺人鬼にして小さいもの好きのシュリンジャーさん……」


マナ「そろそろ許して欲しいのですよ!?」


ミク&ルナ「「私たちがいつ殺人鬼になったのかな?」」


和輝「……産まれたときから?」


ミク&ルナ「「やかましわ!」」


和輝「と、いうわけで!本日のゲストは天桜望來さんと、天安院月菜さんです!」


ミク「で、ここって何するところなの?」


和輝「……今さら?」


ミク「うん!だって何かおもしろそうなことやるってから来ただけだし。ね、ルナ!」


ルナ「えぇ、何か和輝が女囲って騒いでるって言うから、どんなものかと……」


和輝「情報源誰だ!」


マナ「さー、そんなことは置いといて!アメリカの政治体制行くのですよー♪」


和輝「……犯人てめぇか」


マナ「ほ、ほらほらさっさと終わらすですよー♪」


和輝「ちょっとお話ししような……♪」


マナ「た、助け……ギィヤァァアーー!!」


ミク「……どうするよ、ルナ」


ルナ「これ、あたしたちがやれと?」


ミク「……でも、何となく向こう行ったら帰れない気がする」 


ルナ「……それな」


ミク「じゃあ、あたしたちでやってみる?」


ルナ「まぁ、それが妥当だよね……って、何だこんなこと?これなら余裕じゃん」


ミク「ん?そんな簡単なの?」


ルナ「えぇ、アメリカの政治体制解説しろと」


ミク「あーなんだ、そんなこと?じゃああたしたちでやっちゃおうか!」


ルナ「じゃあ、行くよ!せーの……」


ミク&ルナ「「ミクとルナの、現社解説ー!」」


ミク「さて、今回はアメリカの政治体制ということですが!アメリカと言えば自由というイメージがありますよね!」


ルナ「はい!イギリスから独立したアメリカは、自由や独立、自治への志向が強いため連邦議会(アメリカ政府)の権限を限定し、州の権限を強めたんでしたね!」


ミク「忘れちゃいけないのが、州ごとに独自の憲法、法律、政府、議会、裁判所、警察、軍隊などがあることですね!」


ルナ「同盟結んで人の行き来を自由にした、って感じよね」


ミク「そうそう!州を跨いで移動するときは、別の国に行くと思った方がいいくらいだもんね!」


ルナ「アメリカって一応統一憲法あるけど、どっちかっていうとアメリカの大原則を定めただけ、って感じだったっけ」


ミク「あー、そうだね。3権分立だのそこら辺書いといて、後は州ごとに任せるってかんじたもんね」  


ルナ「そのお陰かどうかは知らないけど、最初7条からスタートして1992年まで27回修正されて以降、全く何の変化もなかったしね」


ミク「そういやアメリカの憲法の改正要件って何だっけ?」


ルナ「えーと、連邦議会(日本で言う国会)が3分の2以上、あるいは州議会(日本で言う県議会)の3分の2以上が憲法改正を請求してから……」


ミク「あー、思い出した!確かその後連邦議会が憲法会議を召集し(開い)て発議、全部の州議会の4分の3以上で可決するか、アメリカの各州で開かれる憲法会議の4分の3以上で可決されてから、憲法の一部として発効する、だったよね!」


ルナ「うん、確かそうだったと思う。アメリカは硬性憲法(変えにくい憲法)ってのを覚えとけば良かったはず!」


ミク「確かに、それよりも3権分立の方がよく出るもんね!」


ルナ「まずは議会から行きましょうか」


ミク「えーと、じゃあまずは立法権から!」


ルナ「立法権は連邦議会、日本で言う国会にある。州議会が作るのは条例のようなものだから、ここ注意!」


ミク「で、やっぱりアメリカの議会と言えば~?」


ミク&ルナ「「二院制!!」」


ミク「イギリスと同じく上院と下院に別れてるけど、選挙方法が違うから注意してね♪」


ルナ「上院は各州2名ずつから構成、下院は人口に応じて(例、100万人の人口に対して1人の議員)選ばれた議員で構成されるの」


ミク「やっぱりここが出るね!議会は大統領に対する不信任(辞めさせる)権限が無くて、大統領は議会に対して解散権がないよ!」


ルナ「議員も大統領も国民の直接選挙だから、どちらか一方に強い権力を認めなかったってことは覚えておいてね」


ミク「あ、でもでも!弾劾裁判ってのがあったよね?」


ルナ「あ、完全に忘れてた!この弾劾裁判ってのは特殊な例で、大統領を含む全ての公務員が国家に対する反逆や重罪の罪状があれば開かれるの!」 

 

ミク「例えば、大統領がどこぞの国と密通して、アメリカ滅ぼそうとしたことが発覚した時だとか?」


ルナ「それは極端すぎる例だけど……まぁ、国にバカみたいな損害与えた時と可能性がある時に、大統領を首にできる裁判ってことね」


ミク「下院が訴追(裁判にかける)、上院が裁判をやるっての、意外と大事だよ!」


ルナ「政治は共和党と民主党が交互に取っていて、これをニ大政党性って言うの」


ミク「そうそう、大統領!こっちも押さえとかなきゃね♪」


ルナ「任期は4年、3選禁止(大統領になれるのは合計2期、8年まで)ってことが1番大事!」


ミク「あとは、大統領の選挙方法くらいかな?」


ルナ「大雑把に言って、大統領選挙人っていう大統領を選ぶ人を選んで、大統領を選ぶって感じだよ!」


ミク「ちなみに、大統領選挙人は誰に票を入れるか言ってるの。だから形は間接選挙だけど、実際は直接選挙ね!」


ルナ「はい、次から超大事!何と、大統領には法案提出権がありません!」


ミク「代わりに、議会が可決した法案に反対してもう一度議論させる、拒否権があります!ちなみに、3分の2以上でもう一度可決したら、問答無用で成立します!」


ルナ「日本には、首相に拒否権ないってことに注意ね」


ミク「但し、法案提出権がないと言ってももちろん裏道はあります!」


ルナ「教書のこと?」


ミク「……サラッと流さないでよ」


ルナ「ごめん……ミクの今の顔、私は一生忘れないよ」


ミク「え’’?」


ルナ「ごめん、声を忘れてた」


ミク「いやいやいや!そうじゃなくてね!?」


ルナ「あぁ、うん。そうだったわね。教書とは、予算や重要な法案に関する大統領の政策よ」


ミク「あー、もう何もかもがどうでも良くなってきたわ。ちなみに教書は議会に送られて、議員もしくは委員長提案として委員会(法律案を議会に送るかどうかを決める場所)に提案されて、審議されるんだって」


ルナ「はい最後!裁判所と言えばもちろん?」


ミク「……」


ルナ「ミク!?私が痛い人になるから止めて!?」


ミク「アッハハ!冗談!さっきのお返しだよー♪」


ルナ「え、あ、うん。何か……ごめんね?」


ミク「あたしが逆に悲しくなってくるから止めて!?えーと?裁判所だっけ?アメリカの裁判所と言えばもちろん違憲立法審査権だよね!」


ルナ「う、うん。そうね!ちなみに、裁判所の序列は?」


ミク「上から順番に連邦裁判所、連邦巡回控訴裁判所、連邦地方裁判所!」


ルナ「違憲立法審査権があるのは連邦が付く裁判所だけってこと覚えておいてね♪」 


ミク「こんな感じでどうよ和輝!」


ルナ「……誰だお前ら」 


ミク&ルナ「「酷くね!?」」


和輝「いや、ハンバーグできたから呼びに来たら、思いの外グロいのやってたな、と……」


ミク&ルナ「「どういう意味かな!?」」


和輝「アッハハ!そのまんまだから気にせず行こー!」


ミク&ルナ「「やかましわ!」」


ルナ「……てか和輝、ハンバーグできたとか言ってたよね?」


和輝「うん、そうだけど?」


ルナ「……その返り血みたいなのは何?」


和輝「あー……ケチャップ!」


ミク「……ごめん、あたし用事が」


ルナ「あたしも持病の脳梗塞が……」


和輝「まぁまぁ、喰ってけよ♪」


ミク&ルナ「「いや、助けて……イィヤァァー!!」」


マナ「ウェルカム、なのですよぉぉぉー」


ミク&ルナ「「ギィヤァァアーー!!」」



さて、ハンバーグの材料は何なのか!

出てきたマナはどんな姿だったのか!

みなさんのご想像にお任せします(^^)


このシリーズは、皆様の温かいご支援により成り立っています。

閲覧数が少なかったり反応が無かったりするとメンタルが折れてしまいますので、ブクマ、評価、感想などよろしくお願いします!

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