[第5話]イギリスの政治体制
登場人物
天桜桜夜···とある王国のメイド 七羽とは双子
天桜七羽···とある王国のメイド 桜夜とは双子
サキ「はい皆さんこんにちは!今回は私、通称サキの天桜桜夜と」
ナナ「通称ナナの、天桜奈七羽でお送りします!」
サキ「いやー、前々回の大事故から復活しないメンバーはもうクビにしちゃってもいいよね!……てか、ただでさえ出番のない私たちこそここでレギュラー入るべきだと思う」
ナナ「……それな。じゃあ、クビにできるくらい分かりやすく纏めようか!」
サキ「うん!えーと、今回は世界の主な政治体制だったよね?」
ナナ「そうだよ。主な政治体制って言ったら自由民主主義体制と権威主義、独裁体制だよね!」
サキ「そうそう!議院内閣制(日本、イギリスなど)や大統領制(アメリカ、フランス)が自由民主主義体制で、権威主義、独裁体制はロシアや中国の共産主義体制の国だったね」
ナナ「あれ?そういえば、首相と大統領って何が違うんだっけ?ほら、よく聞くじゃん」
サキ「あー、あれね。大統領ってのは外交、首相ってのは内政やる仕事だったような気がする」
ナナ「あー、あったあった!そんなこと、誰かがサラッとほざいてたような気がする!そういえば、議院内閣制ってイギリスが1番最初だっただけあって、特徴あるらしいね」
サキ「立憲君主制でしょ?」
ナナ「そうそう!議会の召集や解散、法律を認めるか、官僚の任命とかの権限が形式的にしかないんだよね」
サキ「王は君臨すれど統治せず、って原則らしいけど、凄い話だよね!」
ナナ「日本も立憲君主制だし、政治体制ってかなり近いのかな?」
サキ「それ言えてる!あ、でも憲法の性質から違うし、ほとんど同じってわけじゃ無さそう」
ナナ「……あー、ホントだ。日本はちゃんと文章にした成文憲法だけど、イギリスは文章に書かれていない不文憲法だ」
サキ「マグナ=カルタ(国王の権利を制限)や権利の章典(国民の権利を規定)、判例法(裁判所の判決)、慣習法(みんなが何となく守ってるマナーやルール)を合わせてイギリスの憲法っていうみたいだね」
ナナ「ちゃんと文章に纏めろよって思わない?」
サキ「私たちと同じで仕事増やしたくなかったんでしょ」
ナナ「あー、それ分かるわー!でも、割と政治はしっかりやってたよね?」
サキ「そりゃー放っておいた結果暴政敷かれたわけだからね、ちゃんと権力の統制はしますよ」
ナナ「国家権力を大きく3つに分けて互いに監視させるのが三権分立だったっけ?」
サキ「そうだよー。でもやっぱり特徴的なのは内閣だね」
ナナ「影の内閣なんて発想がまず出ないもんね」
サキ「ホントそれ!野党(政権持っていない党)の最大勢力が影の首相になって裏の政権作るってんだもんね」
ナナ「何か悪いことやってる感じするけど、政権交代に備えるため作らせるもので、予算も給料も出すとか普通思い付かないよ」
サキ「そういえば、イギリスって上院と下院の二院制だったよね?」
ナナ「うん、元々は貴族院(現在の上院)と庶民院(現在の下院)だったんだよ」
サキ「で、最早伝統だね。スピーチのための空間と議長席を除いて全方面にびっしりと議員が並んでるあの絵は中々インパクトあるよね!」
ナナ「定期テストではよく出るくせに、模試や入試ではビックリするほど出ないんだよねー」
サキ「あ、よく出ると言えば議院内閣制があったじゃん!議会の信任によって内閣が作られ、内閣が国会に対して責任を負う仕組みってやつ!」
ナナ「あー、たまに出るけど存在薄すぎてムカつくよねー。まぁ、議会と内閣が互いに互いを辞めさせられる制度とでも思っときゃ割といける!」
サキ「アッハハ!それな!」
ナナ「あ、あと単独政権(政権を担当する政党が1つ)と連立政権(自民党と公明党が割と多い)……特に単独政権がウザい!滅多に出てこんから忘れてくんだよ!」
サキ「実際出てきた時マジで殺意沸いたわ」
ナナ「思うことはみんな同じだと信じて、裁判所行こっか」
サキ「そうだね。愚痴り足りないけどこれ以上言ったら文字通り首斬られそうだし」
ナナ「そういえば、イギリスって2009年までは最高裁判所無かったみたいだね」
サキ「あ、それ聞いたことある!確か憲法を変えて、上院……っていうか、当事貴族院か。常任上訴貴族院(通称法官貴族)の司法機能と枢密院司法委員会の機能の一部を合わせて最高裁判所作ったとか」
ナナ「へー、そこまでは知らなかった!あ、でも2009年に設置されて、イングランドおよびウェールズ、北アイルランドの刑事訴訟と民事訴訟の終審裁判所……もう面倒くさ!とりあえず2009年に最高裁できました!はい終了!」
サキ「で、裁判所と言ったらやっぱりあれだよね?」
サキ&ナナ「「違憲立法審査権(違憲審査権)!!」」
サキ「裁判所が、法律、命令以下政府、地方自治体が出す規制を憲法違反かどうか審査して、も違憲であれば無効にできる権利、これかなり大事だよね!」
ナナ「そうそう!出され方としては、日本の裁判所が持っている法律を憲法違反か審査する権利、と聞いて、最後に最高裁判所の別名聞くやつとか!」
サキ「憲法の番人、だったよね!確かによく見たわ!」
ナナ「あと日本と同じく違憲立法審査権を持っている国を選べとか?」
サキ「あ、それもあるじゃん!1948年においてイギリス、アメリカとかと一緒にロシア、中国、ドイツ、ベネズエラの中から、裁判所が違憲立法審査権を持つ国を選べとか!しかもこれって①アメリカ②イギリス、アメリカ、韓国③ロシア、ドイツ、ベネズエラ……とかさ!」
ナナ「あーっ!あったあった!知らねぇよベネズエラ!とか思ったり、韓国なんぞ誰が知るか!なんて思ったりしたっけ」
サキ「ホントあれは酷いと思ったよ!しかも正解は1番のアメリカだけなんだよね」
ナナ「韓国で悩んだ時間を返せとみんなが叫んだね、あの日は」
サキ「ベネズエラ見たときは笑ったけど、韓国って年号によって正解かどうか変わるからムカつくんだよねー」
ナナ「しかも1962年から裁判所に違憲立法審査権が与えられたと言っても、最高裁だけだしね」
サキ「問題文をよく読めと言われながらも、あの理不尽だけは一生忘れないと思う」
ナナ「一見裁判所に違憲立法審査権がありそうなドイツも伏兵だったよね……」
サキ「……あー、特別裁判所を使う代表格だと後日知ったわ」
ナナ「でも、解説聞いたりしてると、イギリスの裁判所に違憲立法審査権がないっていうのと、実際その権利は議会にあるってのを問題にしたかったとか」
サキ「国民の権利や自由を侵害するのは行政府であり、法はその行政府を拘束するもので国民を守る法を作る立法府が国民の権利などを侵害する法を作るという発想がもともとないから、という論述をかかされたこともあったよね」
ナナ「あ、そう言ってる間に範囲終わっちゃったじゃん」
サキ「どうする?次行く?」
ナナ「あ、でもキリが良いし終わっちゃおうか!」
サキ「うん、それがいいね!」
ナナ「と、いうわけで!閲覧ありがとうございました!」
サキ「次話も読んでくださいね!」
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