[第1話]平和主義
マナ「はいどうも!可愛い可愛いマスコット、マナなのですよ♪」
和輝「自称マスコットの被害者第一号、天神和輝です!」
マナ「いやー、クズの和輝さん。 何故か復活してしまいましたねこのコーナー!」
和輝「そうですねー、悪魔人形のマナさん。 前回放送終了後からの、地道なご支援もありまして、まさかまさかの続編が決まったわけですが」
和輝&マナ「「まずはてめぇの口を塞いでやるよ、永遠にな!!」」
リィネ「じゃかぁしい! アホなことほざいとらんと、さっさと始めるのだ!」
和輝&マナ「と、こちらの荒れているお方が本シリーズのいじられ役、リィネさんです」
リィネ「ちょっと待つのだ!? どこから?どこから歩調合わせてたの!?」
マナ「今回の章では、原点に立ち返りこの3人でお送りするのですよ♪」
和輝「さて、それでは今回のお題をリィネさんどうぞ!」
リィネ「……はぁ。今回のお題は、日本国憲法の3原則の1つ、平和主義なのだ」
和輝「ちなみに、日本国憲法の3原則とは『国民主権』、『基本的人権の尊重』、『平和主義』から成っていて」
マナ「詳しいことは、もしかしたら始まるかもしれない憲法解説講座で説明するのですよ♪」
リィネ「それじゃあ始めるのだ! 」
マナ 「待つのですよ。まずは、平和主義とは何か、から始めるのです」
和輝「それもそうか。では、日本国憲法三原則の1つ、平和主義とは」
マナ「他国に戦争を仕掛けることなく、全ての紛争を話し合い、外交で解決するという姿勢のことなのですよ♪」
リィネ「けど、その憲法ができた時は第二次世界大戦後。 まだ戦争があちこちで起こっていて、結局武力がなければ攻め込まれ、喚いたところで征服される。そんな世界だったのだ」
和輝「でも、憲法で軍隊は持てないし、再軍備宣言なんて出そうものならまた叩かれる。てか、そんな予算がない」
マナ「そこで出てきたのが、当時国連、国際連合から委託を受けて日本を統治していた、アメリカなのです!」
リィネ「大事な属国……領土が、他の国に取られるわけにはいかないと、1951年当時の日本国首相吉田茂が、第6条、日米地位協定でアメリカに対し軍の駐留及び基地の専属使用、治外法権など、特権を認める日米安全保障条約を結んだのだ」
和輝「日本を足掛かりにして、アジアの他の国への影響力を得たいアメリカと、軍備に回す予算を復興に充てたい日本の利害が一致して、この条約が結ばれたわけだけど」
マナ「1950年から起こった朝鮮戦争に起こったアメリカは、日本の防衛に力を割けなくなってきたのです」
和輝「そこで、日本の国防は自分でやれとのお達しが出てきたわけで」
リィネ「1950年、ちょうど朝鮮戦争が起こった年に、自衛隊の基となる警察予備隊ができたのだ」
マナ「まぁ所詮、日本のことを都合の良い駒としか思ってないアメリカは、この頃になるとさっさと再軍備して、アメリカのために働けとしか思ってないのですよ」
和輝「そして、警察予備隊発足から2年後の1952年、警察予備隊は保安隊へと名前を変えて、更に2年後の1954年、自衛隊へと名称を変えて、今(2018年10月現在)へと至るわけだ」
リィネ「と、ここまでが戦後日本の国防を中心にした平和主義の話だったけど」
マナ「これには続きがあって、1960年に岸信介内閣、これまで憲法違反とされてきた集団安全保障関連法案を国会の議決、つまりは主権者である国民の承諾なしに強引に成立させた、自民党の安倍晋三首相の祖父にあたる人が」
リィネ「アメリカが日本を守る代わりに、国内に存在するアメリカ軍基地が攻撃された場合、自衛隊も防衛に限って戦闘に参加する新日米安全保障条約が結ばれたのだ」
和輝「で、この時に起こった新安保条約調印反対の運動を、安保闘争って言って」
マナ「調印した後、結局岸信介内閣は退陣(総辞職)させられたのですよ♪」
リィネ「それで、次に首相の座についた、国民所得倍増計画で有名な池田勇人が、武器輸出三原則、非核三原則、専守防衛、集団的自衛権の禁止などを定めて、国民を宥めたのだ!」
和輝「ちなみに、池田勇人と言えば国民所得倍増計画を訴えて当選したわけだけど。『給料2倍、物価も2倍、生活水準変わりなし』と、バカみたいな結末に終わりましたとさ」
マナ「はい、お次は1970年代以降、高度経済成長期を迎えた日本と、アメリカとの間との軍事同盟なのですよ♪」
リィネ「まず最初に、高度経済成長期を迎えて強国となった日本は、当然ながらアメリカに『守ってやってんだから金寄越せ、お前ら持ってんだろ?』と詰めよって、在日米軍の活動費用をせびり始め、自衛隊に米軍活動の手伝いをさせろと要求してきたのだ」
和輝「手伝いまでは憲法の規定でできないからと、日本側の対応としては思い遣り予算と呼ばれる、在日米軍の活動費をほとんど自主的に負担することを選択したわけだ」
マナ「世の中金とはよく言うもので、これでアメリカも一時は黙ったのですよ♪」
リィネ「そして、その後、日本が米軍にどこまで協力できるかを規定した、日米ガイドラインの締結されたのだ!」
和輝「その後、1996年、当時の橋本龍太郎内閣と、第42代アメリカ大統領、ビル・クリントンの間で日米安保共同宣言が出されたんだ」
マナ「まぁこんなもん、どうせ8割方選択肢か並び替えなんで、2人の国家元首と、アジア・太平洋の安定維持のために日米が防衛で協力する、とだけ覚えておけばいいのですよ」
リィネ「で、ここからが大事なのだ改定日米ガイドライン!」
和輝「これが大事な理由はただ1つ! アメリカが日本の近くで戦争起こしたら、問答無用で協力するとのこの規定!」
マナ「実際は、日本の周辺地域で起こった戦争が、日本の平和及び安全に重要な影響を与える事態(周辺事態)が発生した場合に、政府だけじゃなくて、地方自治体や民間企業、用は国民に対して、強制的に米軍を手伝わせ、国の総力を挙げて支援する……とあるのですが」
リィネ「条件が曖昧すぎて、日本の近くでアメリカが戦争起こしたら、圧力かけられるか自主的にかは置いといて、自動的に戦争に巻き込まれるってことなのだ!」
和輝「まぁ実際、表だって戦闘まではできないから、物資の補給とか後方支援に徹する安全保障関連法を制定するのが精一杯だったんだけどね」
マナ「まぁそんなわけで、戦争に縁もなく迎えた1990年、何とあっちこっちで戦争していたアメリカが、『日本ばっか逃げやがって、俺らに協力して地を流せ』と、兵士寄越せコールをしてきたのですよ♪」
リィネ「で、そんなのできるか金掴ませろと多額の金を貢いだわけだけど」
和輝「半ば押しきられる形で、1992年に自衛隊の海外活動(後方支援、復興支援に限る)を認めたPKO協力法が成立したんだ」
マナ「ちなみに、最初の活動地はアンコール遺跡と、内戦時代に残された地雷で有名なカンボジアなのですよ♪」
和輝「さて、お次はマナさんがよくやるテロのお話……」
マナ「てめぇの頭をテロってやろうか?」
和輝「マジすんませんした」
リィネ「……というわけで! 歴史に残る、ニューヨークの世界貿易ビルに旅客機が突っ込んだ、世界同時多発テロ(9・11事件)の話なのだ!」
和輝「と言っても、言うことはそんなになくて」
マナ「アホなテロリストが飛行機をハイジャックして、ビルに突っ込ませたというだけの話なのですよ♪」
リィネ「まぁでも、この事件の衝撃は凄く大きくて」
和輝「キレたアメリカと連合国は、実行犯を匿ったとして、アフガニスタンとイラクに宣戦布告」
マナ「非常事態宣言まで出して、軍用機を除きアメリカ上空の飛行禁止と出入国禁止、発令時アメリカを飛んでいた旅客機は全て最寄りの空港に着陸しろ、とまで命令を出して、世界全体が大混乱に陥ったのです♪」
リィネ「で、怒りの矛先を日本に向けられたら敵わないと、戦争中のアメリカ軍に後方支援をするために、自主的にテロ対策特別措置法を作ったのだ」
マナ「これで味をしめたアメリカは、更に付け上がってイラク特別措置法を作らせて」
和輝「アメリカに忖度したり、再軍備をしたかったりと色々な思惑が一致して、安倍晋三内閣が、外国軍と共同して自衛隊の武力行使を行える集団的自衛権を明記した、安全保障関連法を反対を押しきって強硬成立させたんだ」
リィネ「ちなみに、特別措置法とは、緊急の状態に限り一時的(大抵は数年)に法令の効力を持たせる物なのだ!」
和輝「どちらも国会の議決は必要だから、ここ注意!」
マナ「それでは、最近テストやら模試やらによく出る、集団的自衛権の行使要件を見てみるのですよ♪」
我が国と密接な関係にある他国(国会答弁によると、主にアメリカ)に対する武力攻撃が発生すること
これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険が及ぶ、存立危機事態に陥ること
原則として、事前に国会の議決を必要とする(事後の承認も例外的に認められることがある)
ただし、国際社会の平和と安全を脅かすような「国際平和共同対処事態(用は、たくさんの国で、危ない国を武力で黙らせようとすること)」では、武力行使を認められず(武力以外がダメとは言ってない)、例外なく事前に国会の議決が必要である
マナ「と、こうなるのですが。まぁぶっちゃけると、戦争やろうぜって法案なのですよ♪」
和輝「それは何か語弊があるような……」
マナ「じゃあ、国会答弁でメリットと主張されたところを見ていくと」
有事(戦争)の際に、自衛隊を派遣するまでの国会議論の時間を短縮する
在外邦人(外国にいる日本人)救出や、米艦防護を可能にする
武器使用基準を緩和
マナ「さらに、ひっそりと上官命令違反時の処罰を加えていたり……と、今でも違憲立法の議論が渦巻いているのですよ♪」
リィネ「実は、こんなものを制定しなくても、2003年に日本が外国から攻撃を受けたときに、どう対処するかを定めた有事法制関連法を使えば良い、という意見もあるのだ」
和輝「まぁそんな難しいことは置いといて。とりあえず、法律の名前とどんな内容かを押さえておけば、今回は大丈夫!」
マナ「と言ったところで、今回のお話は終了なのですよ♪」
リィネ「次話は国会の話なのだ!」
和輝「それでは、また次話でお会いしましょう!」




