[第1話]民主政治の基本原理
登場人物
天神和輝···某高校2年生
マナ···妖精なのか小悪魔なのかよく分からない、不思議な生物
リィネ···金髪ツインテールのツンデレ街道大爆走中
マナ「はい皆さんこんにちは!あなたのナビゲーター、マナなのですよ♪」
和輝「解説者の天神和輝です!一緒に頑張りましょう!」
マナ「さてそれでは、公民の字を見ただけで泣き出すおバカさんをお呼びするのですよ!リィネさーん!」
リィネ「やかましいのだ!」
マナ「はーい、お勉強の時間なのですよー♪」
リィネ「え……?べ、勉強は嫌なのだぁー!」
マナ「逃さないのですよ♪」
リィネ「は、離すのだ!」
マナ「さーそれじゃあ始めるのですよ!」
和輝「まずは民主主義の基本原理からだっけか?」
マナ「そうなのですよ♪解説よろしくお願いします♪」
和輝「あいよ。さてと、まずは国家の役割って何だと思う?」
リィネ「国民から金を毟り取って自分の欲望を満たすことでしょ?」
和輝「あ、いや……うん。何か……ごめん」
また「心の闇を見た気がするのですよ……」
リィネ「何で!?」
和輝「あのな、どこまで守ってるのか知らないけど、国家っていうのは秩序を維持するために必要な決定をして、実行することなの。建前だけでも知っとこうな?」
リィネ「う、うぅぅ……納得いかないのだ」
マナ「はい、それでは国家の3要件答えるのですよ!」
リィネ「これくらいなら分かるのだ!」
和輝「おぉー!じゃあ言ってみ?」
リィネ「金!権力!技術!もちろん生産は基盤なのだ!」
和輝「……いや、薄い胸を精一杯張られても」
マナ「どんな世界で生きてきたのです?」
リィネ「え……もしかして、違ったのだ……?」
和輝「もしかしても何も全部違うよ!?」
マナ「どれだけ欲に塗れた生活送ってきたのです!?」
マナ「……一般家庭なのだ?」
和輝「……うん、もういいや。国家の3要件ってのはね、領域、国民、主権の3つで」
マナ「領域とは領空、領土、領海で、宇宙空間(高度100km)は含まないのですよ♪」
リィネ「領海ってどこからどこまでなのだ?」
和輝「えーと、領海ってのは12海里で、あと自分の海じゃないけど優先的に資源利用権が得られて、外国の船が入ってこれない200海里水域ってのがあるんだ」
リィネ「海里?」
和輝「海里ってのは海の長さの単位で、1海里=1852m。で、領海と200海里水域を合わせたのが排他的経済水域っていうわけ」
マナ「心が汚れきったリィネさんにも理解できたです?」
リィネ「本体がダークマターのマナにだけは心が汚れてるなんて言われたくないのだ……」
マナ「酷いなー、私だって傷つくのですよ?」
和輝「よし!もっと言ってやれ!」
マナ「……あ"?」
和輝「そーだリィネ!国家の3要件の最後にあった主権の意味って知ってるか?」
リィネ「確か……国内では政治に対する最終決定権を持ち、対外的には他国から干渉されないこと、なのだ?」
和輝「はい、正解。フランスの学者、ボーダンが唱えたんだけど、これに基づいて内政不干渉の原則が生まれたんだ」
マナ「はい、次は権力が正当なものとして認められる支配の形式なのですよ♪」
リィネ「ふふん、簡単なのだ!暴力!軍事力!諜報力!」
マナ「どこの独裁国家を誕生させる気なのです!?」
和輝「普通に革命起こって終わっちまえそんな国!」
リィネ「え……?そのための諜報力だけど?」
和輝「酷ぇなおい!答えはな……」
和輝「1つ目は伝統的支配っていって、まぁラノベでよくある皇帝だの国王だの、先祖代々……ってか文字通り伝統的に受け継がれる支配の種類だな」
マナ「日本で言うお上思想なのですよ♪」
和輝「それはちょっと違うような気もするけど……まぁいいや。2つ目はカリスマ的支配で、クラスに1人はいるリーダー気質のやつがやる方法だな」
リィネ「そして最後はクーデター、と」
和輝「いうことにはならないと思うな」
リィネ「それで、3つ目は何なのだ?」
和輝「あー、まぁ当然っちゃ当然なんだけど、合法的支配……おい、何でお前ら目を逸らす」
リィネ「え、えー?な、何でもないのだ?」
マナ「こ、心当たりなんてないのですよー♪」
和輝「目が泳いでるぞー」
マナ「え、えーと?何のことなのですー?」
和輝「……選挙など民主的な制度によって得る権力、覚えておけよ」
マナ&リィネ「「い、イェッサー!」」
和輝「今日のところはこれまで!」
リィネ「次は民主政治なのだ!」
マナ「公民で泣き叫ぶ者我を崇めよ奉れ第1話終了なのです!」
和輝「閲覧ありがとうございました!次話もよろしくお願いします!」
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