表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名無しの書~悪魔フレェストさんは語りたい~  作者: 師失人 
第一の章『僕と悪魔と永遠の夏休み』
5/9

クッキー

字でのらず短文やで。

早いとこ夏休みの決にけつにいかんと、この形式短文だと全然進まないやね。

どうせ人気取りは捨てているで自由に行くか。

一日真が終わたらちょっと間をっ飛ぶ予定で、

「苦い……」


 そういって、オレンジジュースを一口。

 口内の苦みを洗い流します。

 そのお味はたけし少年のようなお子様には少々辛い苦みの強い大人味。


 「失敗しちゃった……ごめんねたけ君」


 「でも、食べられなくないよ」


 しゅんとするメグに、たけし少年は笑いかけ、次々にクッキーを口へ放り込む。

 咀嚼するたびに口いっぱいに広がる苦み。

 あわててオレンジジュースで流し込むも、苦みでつぱった口内はそう簡単に戻らないのでございます。

 この気遣いをたけし少年は、無意志的にやっているですから、将来は有望だったのでございましょう。

 クッキーを食べ終わるころには、しょんとしたメグの表情には笑顔と言う花さき。

 さらにたけし少年への視線の熱をあげご案悦のご様子。

 やはり、想い人に手料理をふるまい食してもらうというのはメスなら誰でも喜ぶというモノ。

 メスの手料理を完食するという気遣いはモテるオスの甲斐性(かいしょう)でありますから、それを自然とできるたけし少年にメグが心惹かれるのは自然のなりゆきでございましょう。


 「どうだった私の手作りクッキー」


 「今度は甘くしてほしいな……」


 口に残る苦みの余韻を覚えつつ、差しさわりのない返答を返すあたり、よくメスの心情をわかってごらしゃる。

 そんなおべっかをメグは満面の笑みで受け取ります。


 「わかった! 今度は砂糖とハチミツたっぷり入れるね!」


 わかりやすいフラグといった所でしょう。

 そのフラグを回収するか否かは、たけし少年行動しだいでございます。


 「ところでまだタク君来ないね」


 「もうすぐくるんじゃないの?」


 「そうだね!」


 「メグちゃん!たけちゃん! あーそぼ!」


 玄関から聞こえてくる拓人少年の声。

 二人は玄関に向かいます。


 「「うん! あそぼ!」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ