表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【空軍戦争小説】ランウェイ  作者: プーギー
1st period〜部隊〜
8/55

8th flightー雲の中へ

戦闘管制官の、雲の中に入って5秒後に急上昇、急減速しろ、という指示に、俺は耳を疑った。


ここでそんなことしたら、追いつかれて捕まるだけだ…


そう思い、行動を一瞬ためらったが、指示から2秒後には指示通りに雲の中に突入した。


「レース、ついてきてるな?」


「大丈夫です!」


「上昇かけるぞ、ナウ!」


俺はスロットルレバーを引き、エアブレーキも開いて一気に減速した。同時に機種を上げ上昇に転じた。


刹那、無線から指示が飛んだ。


『今だ!機種を下に!』


上昇したことで雲の上面を抜けていたところだった。機種を下に向けると、上昇前の俺たちのいた高度を、雲を抜けて飛んでいくバロー機とガル機が見えた。


それは、雲を巧みに利用した、オーバーシュートだった。


「追うぞ!」


俺はそう叫び、アフターバーナーに点火して、敵機目掛けて一気に急降下した。


体に強いGがかかりながら、ガル機の背後を取った。

そして…


ピーーーーーーーー


自機が敵機をロックしたことを知らせるアラームが鳴った。


「俺たちの勝ちだ」


「へへっ、アンノウンなのに自由にやっちまいましたねぇ!」


レースとそんな風に軽口を叩きながら編隊を組み直すと、ガルから共通無線周波数で呼び掛けられた。


「なんだぁお前ら、してやられたじゃねーか!」


半笑いの声でそう言い、俺たちも笑った。


4機は編隊を組んで、ライン基地に帰投した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ