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【空軍戦争小説】ランウェイ  作者: プーギー
3rd period〜開戦〜
18/55

17th flightー迫り来る群れ

ゴォォォォォォォォォ



大臣との飛行から2週間。

終業後、夜風に当たろうと思い基地の外周を走っていたら、スクランブルがかかったのか、2機のイーグルが離陸していった。


今日の当番は第5分隊のメンツだったはずだ。

アンノウンの情報を知ろうと、俺は待機所まで走って帰った。


待機所に戻り、通信室に入る。

204、つまりリゲルと、第13戦闘管制隊の戦闘管制官、コールサイン・カペラとの交信は、ここ通信室で無線で聞くことができる。


戦闘管制官とリゲルの交信を聞いていると信じられない情報が伝えられた。


『リゲル01、カペラ、アンノウン増援確認。8…いや、10機!第一陣の後方70マイルを約750キロで飛行中!』


『カペラ、リゲル01、我々だけでは対応できない!支援要請!』


『リゲル01、カペラ、まずは第一陣の2機に誘導する。後方のアンノウン群は他で対応する。」


『ラジャー。』


じゅ、10機だと?


今までのアンノウンは、多くてもせいぜい四機、普通は一機か二機でくることが多かった。


嘘だろ?


他にも何人か通信室に入ってきて、先ほどから張り詰めた空気が漂っていた。


『カペラ、リゲル01、後方のアンノウン群は、爆撃機4機、戦闘機6機と判明。

203にスクランブルをかける。』


203とは、このライン基地よりも、ザンドン海岸を250キロほど北上したところにある、グランバル基地の203飛行隊のことだ。

今回は距離の面から、グランバルの方が早いという判断だろう。


程なくして、グランバルから6機のイーグルが離陸した様だった。


「俺たちもいつ緊急発進がかかるかわからん。皆心しておけ!」


いつの間にか入ってきた隊長のジンが、全員に呼びかけた。


後方のアンノウン群の迎撃に向かった203は、アンノウン群と30マイルのところで、警告を開始した。


しかし、全く応じる気配がない。


おかしい…何故だ…

もう領空まで10マイルだぞ?


戦闘機ならあっという間に詰めてしまえる距離になったと思ったその時…


『目標群、転針を確認。方位045。』


通信室が一気に安堵に包まれた。




しかし、悪夢はここから始まった。

人物紹介その5


ダン・トリアス


タックネーム:アイン

年齢:25歳

階級:中尉

役割:第1分隊員

軍歴:8年

誕生日:3月2日

175センチ81キロ

体脂肪率8.0%


操縦学校出のパイロット。

真面目で人当たりも良いが、酒の席ではレースとともに宴会芸をやったりとノリも良い。

登山に行った時に出会った女性に一目惚れし、アタックしたらあっさりとOKされて付き合い始め、またまたあっさりと結婚した。一児の父。

隊長、副隊長ほどまではいかないが、かなりの愛妻家。

喋り方が誰に対してもきちんとした敬語だが、たまに指示に従わず無理な飛行をしてしまう。

父が買ってくれた航空機のプラモデルを組んだ時に、戦闘機に憧れてこの道へ来た。

母親は不倫して父親と離婚。以来父子家庭で育ってきた。

操縦学校入校の際に父からもらったパイロットウォッチをいつも身につけている。

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