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【空軍戦争小説】ランウェイ  作者: プーギー
2nd period〜配備〜
13/55

12th flightー進む配備と空軍大臣

ヒィィィィィィィィィン!!!!


まだ聞き慣れないエンジン音が、待機所を揺らした。

スクランブルのアラート待機中だった俺とブリッジは外に出てみると、5機のF−40が着陸するために飛行場上空から1機ずつアプローチするところだった。

製造され、試験飛行も終えた5機が、配備の為にやってきたのだ。


「来ましたねぇ…早く乗りたくなりますよ」


「ブリッジはもう乗り慣れてるでしょう?自分はまだまだです」


F−40が着陸した。塗装は、黒地に蛍光グリーンのラインが入った実験機仕様ではなく、実戦配備用の航空迷彩のグレーだ。


部隊初飛行の日から10日、実戦配備第二陣の5機が、このライン基地に配備された。

調達の都合から、あと2、3年はF−15とF−40の2機種体制となる。


まだスクランブルの要撃機にするには、実戦部隊での使用時間が短いが、エルガン王国空軍省のリチャーズ空軍大臣は、早く使え使えと騒いでいるらしい。


リチャーズ空軍大臣は、とにかく部隊に理解のある人で、暇あらば各基地行きの輸送機に飛び乗って各基地に出向いては、第一線のパイロットから食堂の隊員まで、そこかしこを回る人である。

うちの隊でも、リチャーズ大臣と親しい人も多い。


そんな人柄からか、F−40が計画として上がった時も、ノリノリでハンコを押したらしい。


そしてなんと、その大臣が2日後にこのライン基地に来て、F−40を操縦するらしいのだ。

リチャーズ大臣はパイロット上がりで、今も年間飛行時間数を稼ぐ為に飛行訓練に参加している、ベテランパイロットだ。

現役時代は(今も現役だが)精鋭集団と言われる、空軍省直属の、いわゆる空の特殊部隊「特殊作戦航空隊」の飛行隊長まで務め上げた腕前だ。


そんな人が操縦しにくるのだから、基地の人たちは大慌てである。


そして随伴機のパイロットを誰にするかも、重要な問題だった。



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