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【空軍戦争小説】ランウェイ  作者: プーギー
2nd period〜配備〜
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9th flightー新型機

「メイ、F−40の件、どうする?」


梅雨も明け、夏の日差しが強くなってきた7月上旬。

訓練から帰ってきた俺に、隊長がそう声をかけてきた。


「どうしましょう…俺にはちと荷が重い気がするんすよねぇ」


F−40とは、この5年間でエルガン空軍の航空機や装備品の開発などを行う、「航空技術開発軍団」の、技術研究団(技研団)と技術実験軍(技実軍)が開発をした、新型の戦闘機の事である。


ちなみに技研団とは主に装備品の設計や開発など、デスクワーク的な作業を、技実軍は、設計、開発された航空機、兵装などの装備品を、実際に使用し検証などを行う組織である。

勤める隊員はそれぞれ研究要員として一般入隊とは別枠で入隊しており、入隊後も研究のために専門の教育を受けたプロ集団である。


F−40の最高速度はマッハ2.5(時速2600キロ)、全長19.09m、全高6.67m、全幅12.11mの単座、双発の大型機だ。


これまでFX−40と呼ばれ試作機として実験が繰り返されてきたが、いよいよ実戦配備されることとなったのだ。

そして最初の配備部隊が、我ら204飛行隊、という訳である。


既に5機のF−40が、このライン基地に配備されているが、飛行運用開始は1週間後となっている。


そこで、隊長が、副隊長のブリッジ、1小隊長のガル、2小隊長のパットン、2分隊長のタイタン、そして1分隊長の俺の5人を、実戦部隊の初飛行のパイロットとして選定した。


一応、依頼だから拒否することはできるし、俺には荷が重い気がしたのは本当だ。しかし名誉なことでもあるから、受けようかとも思っている。


「お前なあ、こんな経験できるのはなかなかないぞー?」


ガルがそう口を挟んできた。


「わかってますよー」


「なら、受けとけって!」


ガルもなかなかしつこいなぁ、と思いつつ、決めた。


「わかりました。隊長、自分やらせていただきます!」


「おう、頼むぜ!」


こうして、新型機F−40に搭乗することが決まったのだ。



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