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【空軍戦争小説】ランウェイ  作者: プーギー
1st period〜部隊〜
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1st flightーパイロット達

「うーむ、お前のTACネームか、何にしたもんかな」


飛行隊長のカール・レイス大佐ーTACネーム・ジンーが悩んでいた。


ここはエルガン王国空軍東部方面軍、ライン空軍基地。

俺は東部方面軍第4戦闘航空団第204戦闘飛行隊所属の空軍大尉、ナル・バース。TACネームはメイだ。なんでメイかっていうと、単純だ。5月生まれだからな。


そして今、このブリーフィングルームでは、戦闘機乗り達が新入りのTACネームを決めているところだった。


「なんか特徴ない顔してますもんねぇこいつ」


そうトゲのある発言をするのは、バック・スレー、TACネームはガルだ。自分では、逆ガル翼のコルセアが好きだから、と言っているが、隊長曰く

「飛び出た感じの唇がアヒルかカモメっぽかったから、カモメでガルにされた」

らしい。

そしてこんなガルだが、この204飛行隊の第1小隊長を務める、腕のある人だ。


「確かに、決めがたいですねぇ。」


敬語で言うのは、この飛行隊の副隊長、ハル・リーマン、TACネームはブリッジだ。

この方は、階級が下の者にも丁寧に敬語を使う。隊員が一番話しかけやすい人だ。


「そーいや、こいつのクリアファイル、ジャックと豆の木の絵がかいてあるやつでしたよ。見かけによらず可愛い趣味してる」


どうでも良さげなことを言うこいつは、俺と同期で、俺と同じ分隊長の、ミース・ジョーンズ。TACネームはタイタン。土星の衛星の名前だ。


「そうか、なら決まりだ!お前のTACネームはジャック!」


まだ垢抜けない新入りのジャックは、少し嬉しそうで、また少し不服そうな顔をしながら、


「ありがとうございます!」


と言った。

綺麗な1ミリの丸刈り頭が火照っているのがわかる


なかなかクセの強いメンバーが揃うこの204飛行隊は、こんな編成になっていた。


飛行隊は、隊長、副隊長のもとで第1、第2の2つの小隊に分かれ、第1小隊は第1〜第3の3つ、第2小隊は、第4〜第6の3つの分隊に分かれる。つまり、各飛行隊は合計6つの分隊からなる。そしてそれぞれの分隊には、分隊長含め4名の隊員が所属する。


そして、その第1分隊長が俺、第2分隊長がタイタンだ。

だから、俺の所属を表そうとすると、

204飛行隊第1小隊第1分隊長、といった具合になる。


つまり、エルガン空軍における戦闘機飛行隊は、隊長+副隊長+小隊長2人+4名からなる分隊×6の、合計28名からなる。


そんな204飛行隊は、F−15C戦闘機を駆る猛者達が揃っていた。


次話では、空軍の編成とエルガンの国の状況を書きます。

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