カップル
「あ゛あ゛彼氏欲しい!!リア充爆ぜろ!!」
「まあまあ落ち着いてこの珈琲でもどうぞ」
俺はしがない珈琲屋の店長、遠藤安信。今日も趣味で客の愚痴とかを聞いている。今のは彼氏ができなくてバイトに精を出している女性の叫び声だ。
「やすさんこんにちは〜!!」
「こんにちは〜」
「おお、田中翔君と三木谷静香ちゃんじゃないか!!というか翔君、君小さい男の子を助けようとして道路に飛び出してトラックに激突するのを間一髪で免れたあと川沿いでバナナの皮で滑って川に落ちたけど難なく岸に泳いでいってその日の夕飯で食べた牡蠣鍋に当たって食中毒になって搬送されてる途中で交通事故に遭って死んだとか聞いてたけど生きてたんだ」
「なんですかその面白い冗談は。俺死んでないっすよ?今日はテストが終わったから遊園地デートしてて、ここで休憩したあとカラオケに向かう予定っす。な、静香」
「そうだね、翔!!あ、店長いつものお願い!!それでさ、翔――」
彼女らは席に座ると珈琲を飲みつつ今日の遊園地デートについて色々話していた。
と、ここで女性の方をみると、
「ちっ…いちゃつきやがって…何が悲しくてバイト先でも休憩中でもリア充を見なきゃならないんだよ!!」
「あー大変ですね。まあ笑って見守ってあげましょう。それが店員の役目です」
「それができたら苦労しないわよ…」
と、ここでまた客がやってきた。
「あ、このカフェ、なんかアンティークな感じでいいじゃない!!」
「喜んでもらえて良かったよ。ここ俺のイチオシなんだ。」
また仲が良さそうなカップルだ。と、ここでまた女性を見る。
「あーいーつーらーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!なんでここにも来るんだよ!ゴキブリなの!?ストーカーなの!?駆逐されたいの!?」
「まあまあ落ち着いて。珈琲冷めますよ」
「バレて困るのがパクリ、バレなきゃ困るのがパロディー」という言葉に乗っ取り今日もギリギリのラインを突いていきます。




